書籍『遅刻してくれて、ありがとう』トーマス・フリードマン著

駐車場でエチオピア出身のボジアとの出会いによって立ち止まることができた著者トーマス・フリードマンが、急激な変化する世界を読み解くためにオピニオン・ライターとして自らのコラムの書き方を「枠組み無し」に捉え直す。その結果現代社会を読み解くキーとなる要素を見極めることに成功する。それらはテクノロジー、グローバリゼーション、気候変動の加速である。この加速する力が人々や文化へ与える影響について考察することで人々にとって最適な価値観とは何かを私たちに提示している。そして
それを使って世界の人々に良い結果がもたらせることを著者は願う。

目次

熟考
遅刻してくれてありがとう
加速
一体2007年に何が起きたのか
ムーアの法則
スーパーノバ
市場
母なる自然
イノベーティング
とにかく速すぎる
AIをAIに変える
制御対混沌
政治のメンターとしての母なる自然
サイバースペースに神はいるか
いつの日もミネソタを探して
故郷に再び帰れる
根を下ろす
ミネソタから世界へ、そして帰ってくる
それでも楽観主義者でいられる

徒然に
彼の育ったコミュニティを例に
「信頼こそがすべての健全なコミユニティの基盤なのだ。…真のコミュニティと命綱でつながっていれば、遠くで冒険するのが楽になる。・・・実験し、リスクを取り、他者に手をさし述べることができる。・・・皆さんが踏み出した足をとめて、それぞれの錨と帆を見出すきっかけになることを願う・・・」 (抜粋)
「それにそのために遅刻しても、心配することはない・・・」 (抜粋)

と著者は述べている。彼が幸運だったのは人々が信頼でつながる開かれたコミュニティで彼が育ったことだろう。このような持続可能なコミュニティを造り維持することはかなりハードルが高いと思う。だがそのようなコミュニティが現に存在していることは私たちに多くの勇気を与える。そして一筋の希望を見出すこともできると思う。

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