海外ドラマ『エカテリーナ』シーズン1 あらすじ 5話

1753年1月　ロシアの宮廷では仮想舞踊会が開かれた。男性は女性は男装する。エカテリーナとエリザヴェータ女帝は将校の服装だった。するとエリザヴェータは

「私の魂は間違えて男性の肉体に入ってしまったのよ」と自分の運命を半分嘆く。彼女はもし男ならもっと立派な皇帝になっていただろうし、もし女性なら跡継ぎを産むことが可能だったろう。そのどちらでもないと彼女は思っている。

女帝はエカテリーナにもよく似合っていると冗談を言う。確かにエカテリーナはとてもすてきだ。「私が若かったらあなたに恋しただろう」とほめる一方、跡継ぎができないことへ苦情を訴える。女帝にとって跡継ぎがいないことは、将来国が混乱し反乱がおきることを意味する。
そこへロシア正教の大司教がやってくる。「仮想舞踊は神がお喜びにならない」と大声で叫ぶ。正教会では男性が男性らしく？女性が女性らしく？振舞うのがよいとされていた。 

男性らしさ、女性らしさを服装で一概に決めることはできないかもしれないが、服装はわかりやすい指標でもある。
「まあまあ」と言う感じでエリザヴェータは大司教を別の部屋に連れて行く。それから教会の領土を国家の土地にするというと大司教は怒る。彼女は
「この国を対外の敵から守っているのはこの私だ。平和は私の力で保たれている」と言う。すると大司教は「いや、神のおかげだ」と言う。あくまでもエリザヴェータに異を唱える大司教。

「故ピョートル大帝は教会の鐘を溶かして武器を作ったこともあるわ」とエリザヴェータは言い放ち、強硬姿勢を見せる。 

一方舞踊会は楽しく続いている。将校の服を着たエカテリーナは女装のサルコトゥイコフと踊ることになった。
「奥さんがあなたを見ている。愛していないの？」とエカテリーナが踊りながら彼に言うと「職務のためです。私が愛していたのはあなただけ」とさりげなく伝えたサルコトゥイコフ。

「何？」と突然の告白に驚くエカテリーナ。フョードロヴィチの取り巻きだったセルゲイ・サルトゥイコフは結婚し、辺境に派遣された。そして再び都に戻ってきたちょうどその時舞踊会が開かれたのだった。

そういえばエカテリーナがロシアにやってきた時、途中で馬車が転倒した。その時助けてくれた男性が彼だった。エカテリーナが初めて彼を見たのもその時だった。エカテリーナは最初彼を皇太子フョードロヴィチと間違えて恋心を抱いたが、こうして2人は再び出会ってしまう。

エカテリーナは夫に冷たくされた7年間、もっぱら学問にいそしんで時間過ごしてきたが、彼女には試練が訪れる。

女帝は腎臓結石と言う爆弾を抱えている。この舞踊会の時も彼女は石のため激痛に襲われた。薬を飲みながら彼女は

「私も彼女も少年のようだわ。7年待ったわ、手助けて、もう限界よ」周りの者に口走る。痛みと相まってもうこれ以上我慢できなくなった女帝エリザヴェータは「エカテリーナをもし跡継ぎが埋めないのなら最北の修道院へ送ろう」と考えた。

このままなだと女帝の亡き後反乱がおきてイヴァン6世が即位するかもしれないと危惧した女帝はイヴァン6世の命を取ることに決めた。
しばらくぶりに見たイヴァンは大きくなっていた。 彼は連れて行かれる。幽閉先の彼を面倒見ていた老婆は「戻ってきますか？」質問すると 「いや」と答える女帝の部下たち。
すると育ての老婆は枕に顔を押し付けてむせび泣くのだった。可愛そうなイヴァン！そし彼を不憫に思う老婆！
牢から外へ出たイヴァンの目に太陽の光はまぶしすぎる。

彼は一瞬陽の光を感じたが次の瞬間覆いをかぶせられた。ここで命を落としたと思われたが実は地方の要塞へ移されていた。依然とイヴァン6世は生存している。
それから1年後、

エリザヴェータ女帝はミハイル・ロマノフの妹の子孫であるセルゲイ・サルトゥイコフを呼びつける。そしてあることを命じる。
女帝は「私の言わんとしていることはわかるわね 」
「お任せください」と答えるサルトゥイコフ。

そして女帝の思惑通り、女帝の跡継ぎが1754年10月1日に誕生する。未来の皇帝の名はパーヴェル。女帝は赤子を抱き宮廷中を闊歩する。