【スンビュル（スュンビュル）・アー】（オスマン帝国外伝のドラマだけに登場する架空の人物）

スンビュル（このブログではスュンビュル）はアフリカの村で育った。ある時お菓子を1つ見知らぬ男にもらって口にいれた。これが彼の運命を変えた。彼らは奴隷さらいだった。彼は捕まえられ、そしてイスタンブルまでの遠い道のりなんの希望もなくただひたすら歩き続けさせられる。多くの子どもたちが途中で死んでいった。

そしてその後彼は宦官として宮廷で生活し、ヒュッレムが奴隷としてハレムに連れてこられたころは立派な宦官長にまで出世していた。最初のころはヒュッレムはまだまだ力もなくよくスュンビュルに頼みごとをしていた。ヒュッレムに特別課外授業をしたこともある。 ヒュッレムと同郷のギュルニハルに好意を持つが2人の関係は発展しない。

処世術が上手で、ニギャールにある時「2人のスルタンの間に挟まれて困っている。どちらを選べばいいのかわからない」と質問されて彼はこう答えた。「日が昇るほうを選びなさい」 このように彼は最初ヒュッレムが力のないころは皇太后側についていた。

シーズン2ではエディルネから来たヒュッレムがお気に入りの宦官のギュル・アーとやり合う。2人のシーンは特に面白い。さらに調理長のシェケル・アーとの3人での調理室での会話はいつも緊張してた戦場さながらのハレムにも笑いを齎した。ギュルアーが去った後次第にヒュッレムの側につき始める。 

そしてヒュッレムがハレムの長になるのを助ける。ある時ヒュッレムに「どちらかにつくか決めなさい」と迫られ、ヒュッレムに忠誠を尽くすことを決意する。トラブゾンから来たキラーズアーと対立し、シーズン3ではシャースルタンの付き人だったメルジャンと対立する。時々彼はわけのわからない言葉を話すが、あれはアラビア語で彼がアフリカ出身だからだ。実スュンビュル役の

セリム　バイラクタルは小さい時イラクに住んでいたのでアラビア語が得意だ。

いつもヒュッレムの後につき離れなかったが、シーズン4で一世一代の恋をする。だがその恋のためにヒュッレムは窮地においこまれる。彼の恋の結末は悲惨だった。彼は立ち直れず何日も寝込んでしまう。ヒュッレムが見舞いに来きて、彼の生い立ちを聞く。彼の人生とヒュッレムの人生の重なるところをヒュッレムは見出していただろう。共に故郷を離れ奴隷としてイスタンブルにやってきてハレムで生活していたからだ。ヒュッレムは彼の手を取り彼を自由にすると宣言する。

スュンビュルはこうしてハレムを去った。しばらくは各地を旅行していたようだが、イスタンブルに戻り街でコーヒーショップを開くことになる。ハレムにもよく出入りをしていたが、ある事件をきっかけにコーヒーショップにいられなくなる。彼が元ヒュッレムの直属の宦官だったことが知られて襲われたのだ。

その時ヒュッレムも大変な状況だった。そこでスュンビュルはもう一度ハレムに戻ろうと決心し、以後ヒュッレムが亡くなるまで常にそばで彼女と共に行動した。ヒュッレムから遺品として彼女の日記を預かる。

ヒュッレム死後はミフリマーフに仕える。彼女が宮殿を去る時一緒に来るように誘われたが断り、ヒュッレムの遺言を守ろうとする。

ハレム中にヒュッレムの面影を探しひとり思い出に浸る。そしてひっそりとした誰もいないハレムの扉を閉めた。ヒュッレムの時代が終わったことを告げる役目を果たし宮殿を去って行った。