トルコ感動映画 タマムユズ?Tamam mıyız? ARE WE OK? の概要・キャスト・あらすじ
【概要】
トルコ映画 『タマムユズ?』
監督・脚本 チャアン イルマク
製作者 ティムール サヴァジュ
初上映2013年11月29日
【キャスト】
テンムズ役 デニズ ジェリオウル Deniz Celiloğlu
彫刻家。仕事も恋もうまくいかず父親に認められないことを苦にする主人公。ふと見た不思議な夢から彼の人生の転機が訪れる。彼はイフサーンと知り合いになり、彼と共に生きることで生きる意味を見つけ出す。今まで父親のせいで自分を否定し続けていたが、自分とは何かも知るようになる。
イフサーン役 アラス ブルト イイネムリ Aras Bulut İynemli
手足のない体の不自由な顔がギリシャ神話のアーレスに似ている青年。彼も父からア疎まれ母は彼を愛する。母の献身的な態度に感謝しながらも、母への負担の重さを考え生きる意味をみうしなった彼は自分御命を絶とうと考える。だがテンムズと会い、テンムズが自分の気持ちを理解してくれたので、彼にむりなお願いをする。テンムズはその願いを聞き入れたようだったが・・・
テンムズの母役 スムル ヤヴルジュクSumru Yavrucuk
お金持ちの?妻。夫は頑固であまり仲が良くない。息子テンムズの幸せのためなら何でもする。今回もイフサーン母子に良い提案をする。一方ギャングを撃退する方法も心得ているスーパーかあさん?
フェリデ イフサーンの母役 ズハル ゲンジェルZuhal Gencer
献身的な母。息子のためなら何でもする息子が笑うのを心から望んでいる。テンムズとの出会いを大切にしようとするが夫に何かと邪魔される。
アナトリアのトルコ人?っていう感じがする温かい人柄。
ベステ役 アスル エンヴェル Aslı Enver
テンムズに仕事をくれる人、友達でもある。テンムズが落ち込んでいたり考え事をしたりしている時に相談にのってくれる。イフサーンにも優しく、快活な性格。テンムズの頼みは断れない。テンムズが鉄塔に行く計画のの時も彼女は協力する。
セルハト役 ウウル ギュネシュUğur Güneş
イフサーンの父役 ギュルカン ウユグンGürkan Uygun
息子イフサーンを嫌っている。怠け者。煙霧ずにお金をたかるどことなく悪い父親。
【あらすじ】
1
テンムズは彫刻家だが仕事も恋もうまくいっていない。夢を見た時はかなり落ち込んでいた。彼は変な夢だなと思いながら、いつものように犬のプリンセスと散歩に出かけた。
すると夢で見た青年がバスに乗ろうとしている。慌ててテンムズは彼を追いかける。彼のことが気になり同じバス停でテンムズは降りた。
夢に出てきた青年の名はイフサーン。イフサーンは身体障害を持って生まれたため彼は人の助けなしで日常生活を送ることが困難だった。母が親身に世話をしているが、イフサーンの父は彼のことを面倒に思っている。
テンムズは彼に近づきたくて「本の読み聞かせをしたいがどうか」と申し出る。母親はもちろんOkし、イフサーンも嬉しそうだった。
約束の日準備して本を持って出かけたテンムズはなぜか興奮していた。
会話を始める2人。
イフサーンは「何が目的?」とシビアに尋ねる。テンムズが偶然を装って近づいたことを知っているのだ。テンムズはしどろもどろに夢の話をする。
すると「僕も同じ夢を見た」と言うイフサーン。そして「望みを聞いてくれるかい」とタンムズに尋ねる。「もちろん」と答える。テンムズはできることならなんでもしようと思っていた。
すると彼は「ベニ オルドゥル」という。「えっ?!」とびっくりするテンムズ。
それは誰だってびっくりする。僕を殺してくれって彼は頼んだのだ。
「君は気違いかい?」と言い残して足早に去る。
2、
テンムズはイフサーンに変なことを言われ、仕事も失って気がめいっているところへ母親が来る。母親はテンムズは大好きで手助けしたいと思って、彼を元気づけるがテンムズは今日の思いもかけない経験に疲れ果てて寝込んでしまう。そこへイフサーンの母から電話がかかってくる。
今日のことを謝り明日も来てほしいと頼むイフサーン。OKするテンムズ
次の日
テンムズが本を読み始めると、その本には偶然だが死について描かれていた。
本を読むのをやめようとするとイフサーンが言う。
「私は神を愛している。だからすぐにそばにいきたいんだ。そしてなぜ僕をこのように作ったかを聞きたいんだ。」
「必ず何か意味があるよ」と答えると、「僕にはわからない。知るためには彼のそばに行く必要があるんだ。ぼくはまちがっているかい?」イフサーンは言い続ける。
テンムズは返す言葉が見つからなかった。
その夜彼はおこった出来事を仕事友達のベステにに話す。「イフサーンの母が献身であんないい人はいない」と言うと、「もしかしたらイフサーンは彼女がそういうふりをしているって思っているのかも」ベステはと答える。
「そんなことない。どうしていいかわからないよ」と頭を抱えるテンムズ。
テンムズはベステと分けれ家に戻った。そして仕事を始めようとすると目のまえの彫刻が急に翼を付けた人の形に変わった。
その彫刻は言う「僕を助けて、自由にしてくれ」と・・
きがつくと彫刻の顔がイフサーンの顔に見えた。
3.
次の日、また本の読み聞かせにテンムズは出かける。そして死にたいという理由を真剣に尋ねるとイフサーンは初めて自分の苦悩を口にした。イフサーンは母の困難さを考え、人に面倒をかけながら生きている自分に終止符を打ちたかったのだ。そして夢の意味を説明を説明する。イフサーンはこの世を離れない限り自由になれないと考えており、その方法テンムズに提示した。
彼の苦悩を理解したテンムズは涙をこすりながら「タマム OK」とこたえる。
「えっ」と驚くイフサーン。まさか承諾するとは思わなかった。そりゃ誰だってこんな申し出にタマムOKと答える人はいないだろう。だがテンムズは違った。
テンムズは「この本が読み終わったらね」と言った。
こうして二人は兄弟の用意仲良くなった。承諾するには「もう一つだけ条件がある」とテンムズは「人生で一番やりたいことは何かを言うんだ」と付け加える。
困ったようなイフサーンだったが「少し考えてみる」と答える。
そして家に着くころにあることが思い浮かんだ。
イフサーンは言う
「タイタニックと言う映画で男が『おれは世界の王だ』って叫ぶシーンがあっただろ。僕も高いところに上って腕を広げて『俺は世界の王だ』って叫びたい!」
「うでをひろげてかい?どうやって?」
「ぼくはわからないよ、アビーが聞いたから、答えただけさ。これはあなたへの謎謎だよ」
4.
イフサーンの父はテンムズのことをおひとよしと思ったのか、テンムズにより多くの援助を望んだ。つまり金銭的な援助だ。彼は自分の作品を売り、彼にお金を渡す。
それからテンムズはイフサーンの元へ行かなくなった。事の次第を理解したイフサーンは「テンムズを呼べ、テンムズを呼んで、テンムズを呼んで」と叫ぶ。今までこんなことは一度もなかったので、父は激怒しテーブルをひっくり返して出て行った。
ある日
テンムズは母と食事をする。母はテンムズの変化に気づき母は喜ぶ。彼が幸せそうに見えたのだ。何がまたは誰が変えたのかと尋ねると、
「友達だ」とテンムズ答える。「兄弟のようなね。何をすべきかを思い出させてくれるひとなんだ。」と話しているところへ電話が入る。イフサーンの母からだった。
石でいふさーんの家を訪ねると母は
「ちょうどねたところよ。なにがおこったのかわからない。あなたにご迷惑をかけてもうしわけないわ」
「そんなことおっしゃらないでください。もちろんでんわしてかまわないですよ。
出来ればもう少し早く電話してくれればよかったのに」
「どうやってこうなることがわかったでしょう」
「あさまでもどってこないわ。もし来ても酔っぱらってくるので誰かをたたくのよ」
「今晩ここにのこりましょうか?」
「え?」
「そうだね、それはもっと問題になりますね。そうでしょう?」
「イフサーンが来るように。わたしのところで数日すごさせよう。イスマーイルアビーもなにもいわないだろう」
「いわないわ」
「では数日わたしのところで過ごすと彼にいえば・・」
「それは嬉しいわ。2‐3日彼にあわなければ落ち着くわ。それどころか彼は2度と会わないなら彼はもっとよくなるでしょう」
「わたしはもうわかっているの、彼はもうすぐ私たちを残して去って行くわ」
「わかるわ、わかる。かれはわたしたちからさっていくわよ」
「できるの?彼のめんどうをみれる?」
「勿論めんどうみれます」
「イフサーンが望んだからなの、イスマーイルをおそれてではないわ。息子があなたと望んでいると知って彼は・・・」
「はじめて彼とわかれるのよ」
「何かあったら電話してイフサーンは何をしたらいいかあなたに話すわ」
「恥ずかしがらずにね。あなたは彼の兄さんのようなのだから」
「あなたは彼を笑わせた初めての人よ。決して恩返しできないわ。あなたの祝福を願うことしかできることがないわ。」
「あなたが長生きしますように、そして審判の日に天使に話すわ。天使に尋ねないでください、テンムズはこの世で最も罪のない人間です。私が証人です。」と
「ありがとう」
目覚めたイフサーンは
「やあ アンタが来たのか?」
とうれしそうに声をかける。そしてイフサーンに母は微笑みテンムズも微笑みながらテンムズがウィンクすると彼もウインクを返し「えへ」と笑う。
車でテンムズに家に向かうイフサーン。テンムズの家は2階だ。
階段を上るテンムズに
「つかれないかい?」
「大じょうぶだよ。これは良いうんどうになるよ。食欲もわくしね」と答える。彼を2階に近所の人と引き上げながら
「おまえはシーシュポスの神話を知ってるかい?」
「大きな岩を頂上まで上げようとするが、もう少しのところで岩は転がり落ちる。また持ち上げては転がり、上り下りが続く」
そこで2階に到着!
「ありがとう」とイフサーンをもち上げるを手伝ってくれた隣人にお礼を言う。
「どういたしまして、おやすみなさい」と隣人は言い去る。そしてイフサーンに話を続けるテンムズ。
「それがシーシュポスさ。彼は気にしないよ。持ち上げる人だからね」この時テンムズはイフサーンの物理的重みとイフサーンがテンムズに与える精神的喜びとを無意識のうちに秤にかけていたに違いない。そして彼の物理的重みに負けないほど十分な幸せを彼はイフサーンから得ていることを知ったに違いない真の兄弟愛にめばえたテンムズは充実した幸福感を感じていた。イフサーンもそうだったのだろうか・・・
5、
イフサーンの家では
「どこにいるんだだお前の半人前の息子は?」
「テンムズの家に連れて行った。2-3日あわないからくつろいで」
「本当にいったのか」
「かってにいけもう2どとこのいえに戻ってくるな」
「ええゆっくりして」という。そしてその夜、イフサーンの母はたたかれるがテンムズの家では無事に朝を迎える。
「おはよう」とあいさつをかわし、
「今トイレに行くよ」というと
「うん」と答えるが、緊張してなかなかトイレができない。
「リラックスして」
「音を出してそうすれば大丈夫かも、何か話して」
と言うイフサーン
「自分のことを話して」と言われてテンムズは自分のことを話し始める。
「私は君みたいだよ」
「どういう意味?ぼくみたいって?」
「私は違っている。
うまれた時から違う、他の人とは・・・
違う色なんだ、僕はきみのように、
この世にうまれてきたけど、僕はもう一つの違った世界がある。他のものとは似ても似つかない・・」
と自分のことを話し続ける。
父親との意見の違い、父親に認められないことなどかなりシリアスな話をテンムズがしているところへ
「ごめんなさいお兄さん、おしっこしてるよ」と言うと二人はおお笑いする。
彼の緊張が取れたのだ。それからシャワーをしたり朝食をとったり楽しい時をすごす。そして
「母に電話したい」といい、イフサーンは自分の上体が良いことを母に伝えるが、泣いて喜ぶ母の顔には傷があった。
「明日帰る」と伝えるとテンムズは「全くもう」と言いながら、イフサーンに遠慮をされるのをいやがる。そんな時イフサーンのかっをまじまじと見たベステは
「恥ずかしがり屋のアーレス」と彫刻の名前を付けようという。
アーレスは戦争の神であるが神話では1、2を争う美貌の持ち主でもあった。そういわれてテンムズもフサーンを見つめる。「急にどうしたの?」と尋ねるイフサーン。そして無言で彼を彫刻の前に連れてきた。彼はイフサーンをモデルとして創作に取り掛かった。イフサーンは作る様子を見ている。
それから海にも行き、海の中にもはいるイフサーン。こうして楽しい時間を過ごす。そしてタイタニックの映画も一緒に観た。ベッドに連れて行くと、「母を明日呼びたい」と言う。「わかった」と答える。おこうとするとイフサーンがテンムズと呼び留める。「なあに、イフサーン」と答えると
「ありがとう」と言う。
「こちらこそ、ありがとうイフサーン、こちらこそ」(ベンデ イフサーン ベンデ」」と答える。イフサーンにはテンムズが必要だったが、実はテンムズにもイフサーンが必要だった。テンムズはイフサーンのおかげで自分が変わっていくのを感じていた。
6、
次の日の朝
4人が集まる。イフサーンとその母、テンムズとその母だ。偶然でくあわせたのでテンムズの母は驚く。がテンムズから話を聞いた後、テンムズの母はある提案をする。息子の幸せのための提案だった。住み込みの家政婦としてイフサーンの母を雇いたいと言う申し出だった。これがテンムズが望んでいることだったのだが、イフサーンは黙っている。
良かれと思ってしたことだったが、イフサーンの何が気に入らないのかテンムズにはわからない。すると「わからないのかい」イフサーンは言う。
「あなたに慣れすぎちゃったんだ。もちろん兄のようにあなたを愛している。だけどその後でどうなる?どうなる、あとで?今日はみんなが幸せで楽しかった。まるで夢のようだ。だけど目覚めたらどうなる?ぼくにうんざりするだろう。もちろんかならずいつかね。
「あなたは面どう見るだろう、わかってる。でもいつも僕はあなたの重荷になるんだよ。人間の肉は思いんだよ兄さん、運ぶのは大変だよ。あなたは運ぶことができないよ。僕の小さい体をみないで、僕は世界で最も重い重荷なんだよ、いつか彼がそこから出て行ってくれたらなあと願うよ。その時僕はどうなるんだい?もっと僕はきずつくだろう」と泣き「目をさませ。もう、真実をみてよ、聞いたかい?真実を見て!」とイフサーンは言う。
テンムズ:「真実なんて気にしない。それらの真実が僕を傷つけた。僕の夢は僕の現実だよ」
イスサーン:「いつか誰もが(夢から)覚めるよ、兄さん、殺してくれ、ぼくを。今、まえよりもっと死にたいと思っているよ。なぜって、あな他と仲良くなればなるほど心が痛いんだ」
バチャーンと皿を割り席を立つテンムズ。
そしてついに約束の本が読み終わる。
「今夜、決行する。だが、我々二人一緒にだ(イキミズビルデン)とテンムズが言うと、イフサーンは驚く。これはダメダイケナイと思いながらモイフサーンはテンムズの固い決心を覆すことはできなかった。
テンムズはイフサーンの願いをかなえるためにちょっとした嘘をついてくれとベステに頼む。そしてイフサーンを車で連れて鉄塔のある場所に向かう。。
イフサーンは必至で止めようとする。何故なら自分の大好きなテンムズを道連れにするのは彼が一番嫌うことだった。イフサーンの想いをよそに、イフサーンを抱っこして鉄塔に上ろうとするテンムズ。
一歩一歩鉄塔を上っていく。のぼりながら「一緒にだ」と言うと、必死で止めようとするイフサーン。テンムズはさらにイフサーンを抱えて上り続ける。一歩また一歩と・・・
「私たちはあきらめない。けっして諦めない、生きることを」と
と言いながら登り続けるテンムズ。そうなのだ!テンムズは死ぬために鉄塔をイフサーンを抱えてのぼっていたのではない!彼は2人で共に生きるためにのぼっている!
それはイフサーンの泣き顔が笑顔の涙に変わる瞬間だった。そうか!と彼も今初めてテンムズの行動の意味が分かった。テンムズはさらに上りながら何度も岩を持ち上げては落とすシーシュポスの話をする。でも「我々は上ったら2度と落ちない」と言いながらさらに頂上を目指す!
「僕は何なんだ」と聞くイフサーンに「お前は僕の翼だ!」という。喜ぶイフサーン。感激しすぎて訳が分からないと言うイフサーンの表情!こうして2人は頂上に辿り着いた。
美しい眺めを観ながら「この美しさを置いてどこへいくと言うんだい、弟よ」とテンムズは語りかける。
「うんそうだねおにいさん」
「イフサーンこのことを決して忘れるなよ、決してわすれるな!」
「毎日思い出すよ、お兄さん」とすがすがしい顔の二人!
「さあ腕を広げて叫ぶんだ!」
「さあ腕を広げろ」と言いいながらテンムズは自分の腕をゆっくりとひろげた。それはまるでイフサーンの腕のようだった。イフサーンの翼のような腕!そしてイフサーンは叫ぶ!
「俺はこの世の王~~だ~~」と。彼の声は遠くまで響き渡る。彼はこの瞬間翼をもつ真の王になったのだった。
信頼と絆、喜びと幸せ、満足と感謝、共にあることのすばらしさ、彼ら2人の笑顔にはそれらすべてがあった・・・
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https://osmanteikokugaiden.blogspot.com/2018/12/tamam-myzare-we-ok_28.html見どころ
https://osmanteikokugaiden.blogspot.com/2018/12/engin-altan-duzyatandan-aras-bulut.htmlアラス・ブルト・イーネムリ
https://vimeo.com/81047340 予告編
https://mojim.com/jpy109901x1x11.htm歌詞
トルコ映画 『タマムユズ?』
監督・脚本 チャアン イルマク
製作者 ティムール サヴァジュ
初上映2013年11月29日
【キャスト】
テンムズ役 デニズ ジェリオウル Deniz Celiloğlu
彫刻家。仕事も恋もうまくいかず父親に認められないことを苦にする主人公。ふと見た不思議な夢から彼の人生の転機が訪れる。彼はイフサーンと知り合いになり、彼と共に生きることで生きる意味を見つけ出す。今まで父親のせいで自分を否定し続けていたが、自分とは何かも知るようになる。
イフサーン役 アラス ブルト イイネムリ Aras Bulut İynemli
手足のない体の不自由な顔がギリシャ神話のアーレスに似ている青年。彼も父からア疎まれ母は彼を愛する。母の献身的な態度に感謝しながらも、母への負担の重さを考え生きる意味をみうしなった彼は自分御命を絶とうと考える。だがテンムズと会い、テンムズが自分の気持ちを理解してくれたので、彼にむりなお願いをする。テンムズはその願いを聞き入れたようだったが・・・
テンムズの母役 スムル ヤヴルジュクSumru Yavrucuk
お金持ちの?妻。夫は頑固であまり仲が良くない。息子テンムズの幸せのためなら何でもする。今回もイフサーン母子に良い提案をする。一方ギャングを撃退する方法も心得ているスーパーかあさん?
フェリデ イフサーンの母役 ズハル ゲンジェルZuhal Gencer
献身的な母。息子のためなら何でもする息子が笑うのを心から望んでいる。テンムズとの出会いを大切にしようとするが夫に何かと邪魔される。
アナトリアのトルコ人?っていう感じがする温かい人柄。
ベステ役 アスル エンヴェル Aslı Enver
テンムズに仕事をくれる人、友達でもある。テンムズが落ち込んでいたり考え事をしたりしている時に相談にのってくれる。イフサーンにも優しく、快活な性格。テンムズの頼みは断れない。テンムズが鉄塔に行く計画のの時も彼女は協力する。
セルハト役 ウウル ギュネシュUğur Güneş
イフサーンの父役 ギュルカン ウユグンGürkan Uygun
息子イフサーンを嫌っている。怠け者。煙霧ずにお金をたかるどことなく悪い父親。
【あらすじ】
1
「起きて、起きて、忘れないで、僕を見つけて」と見知らぬ青年に起こされるテンムズ。テンムズは起きたが呼び掛けた青年はそばにいなかった。夢だったのだ。
すると夢で見た青年がバスに乗ろうとしている。慌ててテンムズは彼を追いかける。彼のことが気になり同じバス停でテンムズは降りた。
夢に出てきた青年の名はイフサーン。イフサーンは身体障害を持って生まれたため彼は人の助けなしで日常生活を送ることが困難だった。母が親身に世話をしているが、イフサーンの父は彼のことを面倒に思っている。
テンムズは彼に近づきたくて「本の読み聞かせをしたいがどうか」と申し出る。母親はもちろんOkし、イフサーンも嬉しそうだった。
約束の日準備して本を持って出かけたテンムズはなぜか興奮していた。
会話を始める2人。
イフサーンは「何が目的?」とシビアに尋ねる。テンムズが偶然を装って近づいたことを知っているのだ。テンムズはしどろもどろに夢の話をする。
すると「僕も同じ夢を見た」と言うイフサーン。そして「望みを聞いてくれるかい」とタンムズに尋ねる。「もちろん」と答える。テンムズはできることならなんでもしようと思っていた。
すると彼は「ベニ オルドゥル」という。「えっ?!」とびっくりするテンムズ。
それは誰だってびっくりする。僕を殺してくれって彼は頼んだのだ。
「君は気違いかい?」と言い残して足早に去る。
2、
テンムズはイフサーンに変なことを言われ、仕事も失って気がめいっているところへ母親が来る。母親はテンムズは大好きで手助けしたいと思って、彼を元気づけるがテンムズは今日の思いもかけない経験に疲れ果てて寝込んでしまう。そこへイフサーンの母から電話がかかってくる。
今日のことを謝り明日も来てほしいと頼むイフサーン。OKするテンムズ
次の日
テンムズが本を読み始めると、その本には偶然だが死について描かれていた。
本を読むのをやめようとするとイフサーンが言う。
「私は神を愛している。だからすぐにそばにいきたいんだ。そしてなぜ僕をこのように作ったかを聞きたいんだ。」
「必ず何か意味があるよ」と答えると、「僕にはわからない。知るためには彼のそばに行く必要があるんだ。ぼくはまちがっているかい?」イフサーンは言い続ける。
テンムズは返す言葉が見つからなかった。
その夜彼はおこった出来事を仕事友達のベステにに話す。「イフサーンの母が献身であんないい人はいない」と言うと、「もしかしたらイフサーンは彼女がそういうふりをしているって思っているのかも」ベステはと答える。
「そんなことない。どうしていいかわからないよ」と頭を抱えるテンムズ。
テンムズはベステと分けれ家に戻った。そして仕事を始めようとすると目のまえの彫刻が急に翼を付けた人の形に変わった。
その彫刻は言う「僕を助けて、自由にしてくれ」と・・
きがつくと彫刻の顔がイフサーンの顔に見えた。
3.
次の日、また本の読み聞かせにテンムズは出かける。そして死にたいという理由を真剣に尋ねるとイフサーンは初めて自分の苦悩を口にした。イフサーンは母の困難さを考え、人に面倒をかけながら生きている自分に終止符を打ちたかったのだ。そして夢の意味を説明を説明する。イフサーンはこの世を離れない限り自由になれないと考えており、その方法テンムズに提示した。
彼の苦悩を理解したテンムズは涙をこすりながら「タマム OK」とこたえる。
「えっ」と驚くイフサーン。まさか承諾するとは思わなかった。そりゃ誰だってこんな申し出にタマムOKと答える人はいないだろう。だがテンムズは違った。
テンムズは「この本が読み終わったらね」と言った。
こうして二人は兄弟の用意仲良くなった。承諾するには「もう一つだけ条件がある」とテンムズは「人生で一番やりたいことは何かを言うんだ」と付け加える。
困ったようなイフサーンだったが「少し考えてみる」と答える。
そして家に着くころにあることが思い浮かんだ。
イフサーンは言う
「タイタニックと言う映画で男が『おれは世界の王だ』って叫ぶシーンがあっただろ。僕も高いところに上って腕を広げて『俺は世界の王だ』って叫びたい!」
「うでをひろげてかい?どうやって?」
「ぼくはわからないよ、アビーが聞いたから、答えただけさ。これはあなたへの謎謎だよ」
4.
イフサーンの父はテンムズのことをおひとよしと思ったのか、テンムズにより多くの援助を望んだ。つまり金銭的な援助だ。彼は自分の作品を売り、彼にお金を渡す。
それからテンムズはイフサーンの元へ行かなくなった。事の次第を理解したイフサーンは「テンムズを呼べ、テンムズを呼んで、テンムズを呼んで」と叫ぶ。今までこんなことは一度もなかったので、父は激怒しテーブルをひっくり返して出て行った。
ある日
テンムズは母と食事をする。母はテンムズの変化に気づき母は喜ぶ。彼が幸せそうに見えたのだ。何がまたは誰が変えたのかと尋ねると、
「友達だ」とテンムズ答える。「兄弟のようなね。何をすべきかを思い出させてくれるひとなんだ。」と話しているところへ電話が入る。イフサーンの母からだった。
石でいふさーんの家を訪ねると母は
「ちょうどねたところよ。なにがおこったのかわからない。あなたにご迷惑をかけてもうしわけないわ」
「そんなことおっしゃらないでください。もちろんでんわしてかまわないですよ。
出来ればもう少し早く電話してくれればよかったのに」
「どうやってこうなることがわかったでしょう」
「あさまでもどってこないわ。もし来ても酔っぱらってくるので誰かをたたくのよ」
「今晩ここにのこりましょうか?」
「え?」
「そうだね、それはもっと問題になりますね。そうでしょう?」
「イフサーンが来るように。わたしのところで数日すごさせよう。イスマーイルアビーもなにもいわないだろう」
「いわないわ」
「では数日わたしのところで過ごすと彼にいえば・・」
「それは嬉しいわ。2‐3日彼にあわなければ落ち着くわ。それどころか彼は2度と会わないなら彼はもっとよくなるでしょう」
「わたしはもうわかっているの、彼はもうすぐ私たちを残して去って行くわ」
「わかるわ、わかる。かれはわたしたちからさっていくわよ」
「できるの?彼のめんどうをみれる?」
「勿論めんどうみれます」
「イフサーンが望んだからなの、イスマーイルをおそれてではないわ。息子があなたと望んでいると知って彼は・・・」
「はじめて彼とわかれるのよ」
「何かあったら電話してイフサーンは何をしたらいいかあなたに話すわ」
「恥ずかしがらずにね。あなたは彼の兄さんのようなのだから」
「あなたは彼を笑わせた初めての人よ。決して恩返しできないわ。あなたの祝福を願うことしかできることがないわ。」
「あなたが長生きしますように、そして審判の日に天使に話すわ。天使に尋ねないでください、テンムズはこの世で最も罪のない人間です。私が証人です。」と
「ありがとう」
目覚めたイフサーンは
「やあ アンタが来たのか?」
とうれしそうに声をかける。そしてイフサーンに母は微笑みテンムズも微笑みながらテンムズがウィンクすると彼もウインクを返し「えへ」と笑う。
車でテンムズに家に向かうイフサーン。テンムズの家は2階だ。
階段を上るテンムズに
「つかれないかい?」
「大じょうぶだよ。これは良いうんどうになるよ。食欲もわくしね」と答える。彼を2階に近所の人と引き上げながら
「おまえはシーシュポスの神話を知ってるかい?」
「大きな岩を頂上まで上げようとするが、もう少しのところで岩は転がり落ちる。また持ち上げては転がり、上り下りが続く」
そこで2階に到着!
「ありがとう」とイフサーンをもち上げるを手伝ってくれた隣人にお礼を言う。
「どういたしまして、おやすみなさい」と隣人は言い去る。そしてイフサーンに話を続けるテンムズ。
「それがシーシュポスさ。彼は気にしないよ。持ち上げる人だからね」この時テンムズはイフサーンの物理的重みとイフサーンがテンムズに与える精神的喜びとを無意識のうちに秤にかけていたに違いない。そして彼の物理的重みに負けないほど十分な幸せを彼はイフサーンから得ていることを知ったに違いない真の兄弟愛にめばえたテンムズは充実した幸福感を感じていた。イフサーンもそうだったのだろうか・・・
5、
イフサーンの家では
「どこにいるんだだお前の半人前の息子は?」
「テンムズの家に連れて行った。2-3日あわないからくつろいで」
「本当にいったのか」
「かってにいけもう2どとこのいえに戻ってくるな」
「ええゆっくりして」という。そしてその夜、イフサーンの母はたたかれるがテンムズの家では無事に朝を迎える。
「おはよう」とあいさつをかわし、
「今トイレに行くよ」というと
「うん」と答えるが、緊張してなかなかトイレができない。
「リラックスして」
「音を出してそうすれば大丈夫かも、何か話して」
と言うイフサーン
「自分のことを話して」と言われてテンムズは自分のことを話し始める。
「私は君みたいだよ」
「どういう意味?ぼくみたいって?」
「私は違っている。
うまれた時から違う、他の人とは・・・
違う色なんだ、僕はきみのように、
この世にうまれてきたけど、僕はもう一つの違った世界がある。他のものとは似ても似つかない・・」
と自分のことを話し続ける。
父親との意見の違い、父親に認められないことなどかなりシリアスな話をテンムズがしているところへ
「ごめんなさいお兄さん、おしっこしてるよ」と言うと二人はおお笑いする。
彼の緊張が取れたのだ。それからシャワーをしたり朝食をとったり楽しい時をすごす。そして
「母に電話したい」といい、イフサーンは自分の上体が良いことを母に伝えるが、泣いて喜ぶ母の顔には傷があった。
「明日帰る」と伝えるとテンムズは「全くもう」と言いながら、イフサーンに遠慮をされるのをいやがる。そんな時イフサーンのかっをまじまじと見たベステは
「恥ずかしがり屋のアーレス」と彫刻の名前を付けようという。
アーレスは戦争の神であるが神話では1、2を争う美貌の持ち主でもあった。そういわれてテンムズもフサーンを見つめる。「急にどうしたの?」と尋ねるイフサーン。そして無言で彼を彫刻の前に連れてきた。彼はイフサーンをモデルとして創作に取り掛かった。イフサーンは作る様子を見ている。
それから海にも行き、海の中にもはいるイフサーン。こうして楽しい時間を過ごす。そしてタイタニックの映画も一緒に観た。ベッドに連れて行くと、「母を明日呼びたい」と言う。「わかった」と答える。おこうとするとイフサーンがテンムズと呼び留める。「なあに、イフサーン」と答えると
「ありがとう」と言う。
「こちらこそ、ありがとうイフサーン、こちらこそ」(ベンデ イフサーン ベンデ」」と答える。イフサーンにはテンムズが必要だったが、実はテンムズにもイフサーンが必要だった。テンムズはイフサーンのおかげで自分が変わっていくのを感じていた。
6、
次の日の朝
4人が集まる。イフサーンとその母、テンムズとその母だ。偶然でくあわせたのでテンムズの母は驚く。がテンムズから話を聞いた後、テンムズの母はある提案をする。息子の幸せのための提案だった。住み込みの家政婦としてイフサーンの母を雇いたいと言う申し出だった。これがテンムズが望んでいることだったのだが、イフサーンは黙っている。
良かれと思ってしたことだったが、イフサーンの何が気に入らないのかテンムズにはわからない。すると「わからないのかい」イフサーンは言う。
「あなたに慣れすぎちゃったんだ。もちろん兄のようにあなたを愛している。だけどその後でどうなる?どうなる、あとで?今日はみんなが幸せで楽しかった。まるで夢のようだ。だけど目覚めたらどうなる?ぼくにうんざりするだろう。もちろんかならずいつかね。
「あなたは面どう見るだろう、わかってる。でもいつも僕はあなたの重荷になるんだよ。人間の肉は思いんだよ兄さん、運ぶのは大変だよ。あなたは運ぶことができないよ。僕の小さい体をみないで、僕は世界で最も重い重荷なんだよ、いつか彼がそこから出て行ってくれたらなあと願うよ。その時僕はどうなるんだい?もっと僕はきずつくだろう」と泣き「目をさませ。もう、真実をみてよ、聞いたかい?真実を見て!」とイフサーンは言う。
テンムズ:「真実なんて気にしない。それらの真実が僕を傷つけた。僕の夢は僕の現実だよ」
イスサーン:「いつか誰もが(夢から)覚めるよ、兄さん、殺してくれ、ぼくを。今、まえよりもっと死にたいと思っているよ。なぜって、あな他と仲良くなればなるほど心が痛いんだ」
バチャーンと皿を割り席を立つテンムズ。
そしてついに約束の本が読み終わる。
「今夜、決行する。だが、我々二人一緒にだ(イキミズビルデン)とテンムズが言うと、イフサーンは驚く。これはダメダイケナイと思いながらモイフサーンはテンムズの固い決心を覆すことはできなかった。
テンムズはイフサーンの願いをかなえるためにちょっとした嘘をついてくれとベステに頼む。そしてイフサーンを車で連れて鉄塔のある場所に向かう。。
イフサーンは必至で止めようとする。何故なら自分の大好きなテンムズを道連れにするのは彼が一番嫌うことだった。イフサーンの想いをよそに、イフサーンを抱っこして鉄塔に上ろうとするテンムズ。
一歩一歩鉄塔を上っていく。のぼりながら「一緒にだ」と言うと、必死で止めようとするイフサーン。テンムズはさらにイフサーンを抱えて上り続ける。一歩また一歩と・・・
「私たちはあきらめない。けっして諦めない、生きることを」と
と言いながら登り続けるテンムズ。そうなのだ!テンムズは死ぬために鉄塔をイフサーンを抱えてのぼっていたのではない!彼は2人で共に生きるためにのぼっている!
それはイフサーンの泣き顔が笑顔の涙に変わる瞬間だった。そうか!と彼も今初めてテンムズの行動の意味が分かった。テンムズはさらに上りながら何度も岩を持ち上げては落とすシーシュポスの話をする。でも「我々は上ったら2度と落ちない」と言いながらさらに頂上を目指す!
「僕は何なんだ」と聞くイフサーンに「お前は僕の翼だ!」という。喜ぶイフサーン。感激しすぎて訳が分からないと言うイフサーンの表情!こうして2人は頂上に辿り着いた。
美しい眺めを観ながら「この美しさを置いてどこへいくと言うんだい、弟よ」とテンムズは語りかける。
「うんそうだねおにいさん」
「イフサーンこのことを決して忘れるなよ、決してわすれるな!」
「毎日思い出すよ、お兄さん」とすがすがしい顔の二人!
「さあ腕を広げて叫ぶんだ!」
「さあ腕を広げろ」と言いいながらテンムズは自分の腕をゆっくりとひろげた。それはまるでイフサーンの腕のようだった。イフサーンの翼のような腕!そしてイフサーンは叫ぶ!
「俺はこの世の王~~だ~~」と。彼の声は遠くまで響き渡る。彼はこの瞬間翼をもつ真の王になったのだった。
信頼と絆、喜びと幸せ、満足と感謝、共にあることのすばらしさ、彼ら2人の笑顔にはそれらすべてがあった・・・
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