『バルバロス 地中海の剣』トルコドラマ フズルの皇子救出という心に秘めた思い 1-2
これは固いきずなで結ばれた4人兄弟の物語だ。名はイスハク オルチュ フズル イリヤスだ。 場所は地中海、時代はオスマン帝国セリム1世、スレイマン皇帝が全盛期だったころの16世紀のお話だ。 あらすじ ミディリではイスハク兄が首を長くしてフズルを待っていた。ミディリ島 現在のレスボス島はフズルのホームタウンでもある。 フズルも待ち遠しそうだった。 船の船長がジョークで後ろから彼の懐に触ろうとした。するとフズルはとっさ船長を倒してしまう。その勢いで高所から荷物がドスンと船長の上に・・・ フズルは襲った船長落下する荷物から助けた。 このフズルの反応を異常だと思ったのは私だけではなかった。船長もだった。 なぜならすんでのところで船長は死ぬところだったからだ。 でもフズルにとってはそれ懐にあるものはおそらく命より大事なものだったに違いない。 そうこうしているうちに船はメディリ島へ到着! 待ちに待った兄弟の再会! 長男のイスハクは本当に嬉しそうだった。 イスハクの嫁も大歓迎のようすだった。 フズルが自分自身に持ち帰ったものは本ばかりだった。どうやら彼は本の虫らしい。彼には師がいて、その師の本が彼の宝物なのだ。 フズルの師はどこにいるのだろう? 師はこのミディリ島にいた。 フズルはとりもとりあえず師スレイマンを訪ねた。 そして懐に大事にしまっていた袋を彼に差し出したのだった。 どうやら船で大事にしていたものは師スレイマンへの贈り物のだったようだ。 中身が気になるが・・・ 中身が金銀装飾品だったので師は少しがっかりした様子だったが、宝物の入った袋をフズルが見せた瞬間目が輝いた。 その袋には ジェム と書かれてあったのだ。 そうなのだ!この宝物はジェム皇子の遺品なのだった。 (ジェム皇子はオスマン家の皇子で、数奇な運命の末イタリアで毒殺されたといわれている。) 師はその名を見た途端先ほどの財宝をかき回し始めた。 何かを探しているのだ。 彼が探しているのは カギ だった。 なんのカギかはよくわからんが、ともかくそのカギが師にとってもフズルにとっても大変重要なのは間違いない。 でもカギはなかった・・・ ではどこにそのカギはあるのか? フズルはある結論に達していた。 ジェム皇子の息子、ムラト皇子が持っているに違いないと確信していた。 そこでフズルはムラトの子を探しに行くと師に言う。 師...