ファトマ皇女は嬉しそうにみんなに金をくばるように言った。スレイマンの測地した懐妊したお祝いだった。 「きっと皇子がうまれますわ」 ト大喜びのファトマ皇女を見たスンビュルはすぐさまヒュッレムに報告した。 側室となったナーゼニン(ヴァレリア)はヒュッレムが自ら選んでスレイマン皇帝のおそばに上がらせた女性だった。 驚きと悔しさでいっぱいになったヒュッレムは怒りをスンビュルとファーリエにむけた。 「避妊したといったではないの?!」 まちがいなくしました」とファーリエが答えると、 「ではうそかしら?そうね、そうですわ。私を悲しませるためにしたことよね」 とヒュッレムは少しほっとした感じだった。 だがスンビュルは 「いいえ、ほんとです。ファトマ様が何度か皇帝様にお送りしたそうです。」 いい得それはありえません。もしそうならロクマンアーしらせるはずですわ」 「ロクマンかい、彼はまったくしらないですよ。祖もなければ彼も味方につけたのでしょうか。どうすればいいでしょうか」とスンビュルがきくと、 「なんとかしなければならないわ」 「それは無理というものです。すでにご懐妊していられるのですから。それに罪もない人を・・・」 トいうと、ヒュッレムは 「かのじょではないわ。ファトマ皇女をなんとかしなければいけないのよ。彼女に忠告した話。でもわからなかったみたいね。彼女にわかる言葉で伝えなければね・・・」