オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 21話 E 112 話前半

21話

みんなが葬式に集まる。黒装束のスレイマン。彼がどれほど愛されていたかわかる壮大な儀式だった。みんなが彼が逝ったのを悲しんだ。彼は偉大な海軍提督バルバロス・ハイレッディーン海軍提督だった。

このブログではフズルと呼んでいた。彼の風貌は実際のバルバロスに似ている。赤髯と呼ばれ地中海では彼をみんなが怖れていた。それほど強かった。多くの人が来ては去り、何度も葬式が行われたが、一同が勢ぞろいした葬式は初めてだ。
メフメット皇子の時にはヒュッレムはいなかったし、イブラヒムは葬式さえされなかった。
悲しい事実を受け入れた後、現実では海軍のトップは誰に選ばれるかが、みんなの注目の的だ。スレイマンはピーリー・レイスを呼び「後任は誰が適任か」と尋ねる。
ソコルルはリュステムに呼ばれ、「後任に誰が選ばれるか」と尋ねられる。ヒュッレムはソコルルを考えているがリュステムは知らされてないない。

ヴァレリアとヌールバーヌー久しぶりに会う。以前は主従関係があった2人だったが奴隷としてそれぞれ身を立てた。ヴァレリアはスレイマンのそしてヌールバーヌーは妃を目指していた。
ミフリマーフは弟たち2人の間を改善しようと食事に招待する。最初は問題なくはんじまった食事だったが、散々な終わり方をした。2人が取っ組み合いを始めたのだ。

庭で皇子たちが話をしているとセリムがやってくる。セリムは兄弟みんなが自分と敵対していると勘違いする。スレイマンもその様子をセリムとバヤジトの間がますます悪くなっているのをバルコニーから見て心を痛める。
セリムはバヤジトがフーリジハンに会いに宮廷に来たことをスレイマンに話してしまった。セリムは部下が殺した男の件についてバヤジトがスレイマンに知らせたと勘違いしたのだ。
 
母ヒュッレムも2人を呼び仲直りさせようとするがこれまた失敗する。彼らの唯一一致した意見は2人は仲直りは不可能だと言うことだった。
どうなってしまうのだろ?このふたり・・
できればなかなおりしてもらいたいのだが・・・

ミフリュニーサの死を命令されたアトマジャは、心がつぶぶれそうになったがムスタファを守るために彼はフズルの一人娘を手にかけるのだろうか。
ジハンギルにムスタファはバヤジトの処分について聞く。フーリジハンに会わないようにと言う処分だった。
ムスタファの時は、アリ・アーが殺されたのに、バヤジトの時は「ただフーリジハンに会わないこと」と言う罰だと知ったムスタファは「正義がない」「大事な人が一人また一人といなくなる・・・」と悲しむムスタファだったが、「それほど絶望することはないよ。いるではないのレイス達やベイたちが・・・」と慰めるジハンギル。そうだ!ムスタファにはまだ強い味方がいた。今なおピーリー・レイス達やベイたちはムスタファを慕っている。

スレイマンはとてもふさぎ込んでいる。子どもたちのことでだ。そこへヒュッレムがやってきてあなたの問題を話してと優しく言う。
彼は子供たちにした間違いを悔いていた。自分がすべて間違って決定をしてしまったのだ。自分が悪いのだと。
ヒュッレムはスレイマンにクルアーンの18章洞窟章の預言者ヒドルと預言者ムーサーの話をする。
「ヒュッレムはみんなを幸せにするのは不可能なことよ。正しいと思ったことをなさいな」と勇気づける。あなたの援助と存在が私にはとても重要だと言うスレイマン。

スンビュルは相変わらず恋してる。だがこれはヒュッレムの運命を変えてしまうほど危険な恋だった。もう一組危険な恋と言えばフーリジハンとバヤジトだ。宮廷の庭で二人は密かに会う。危険なことを知りながら。恋には危険がつきものなのか?
ヒュッレムと言えばまた石のドアを開ける。誰かをかくまっているのだろうか。それとも抜け道?ヒュッレムはどこへ行くのか。謎の石のドアだ!

皇子たちも参加し、御前会議が始まる。海軍提督に任命されたのはソコルルだった。ヒュッレムの意見だけではなく、ソコルルのスレイマンへの忠誠が認められたのだ。
こうして海軍提督はヒュッレム側の人間の手に落ちた。ムスタファはますます窮地に陥っていく。

ヒュッレムがスレイマンに語ったものがたりの抜粋クルアーン18章65節~82節
65.それからかれは(岩のところに戻って来て)、われの一人のしもベ(ヒドル)に会った。われは(あらかじめ)かれに、わが許から慈悲を施し、また直接に知識を授け教えておいたのである。
66.ムーサーはかれに、「あなたに師事させて下さい。あなたが授かっておられる正しい知識を、わたしに御教え下さい。」と言った。
67.かれは(答えて)言った。「あなたは、わたしと一緒には到底耐えられないであろう。
68.あなたの分らないことに関して、どうしてあなたは耐えられようか。」
69.かれ(ムーサー)は言った。「もしアッラーが御好みになられるなら、わたしがよく忍び、また(どんな)事にも、あなたに背かないことが分りましょう。」
70.かれは言った。「もしあなたがわたしに師事するのなら、わたしがあなたに(何かとりたてて)言うまでは、何事に就いても、わたしに尋ねてはならない。」
71.そこで2人が出発して、舟に乗り込むと、かれはそれに穴をあけた。そこでかれ(ムーサー)は言った。「あなたがそれに穴を開けるのは、人びとを溺れさすためですか。あなたは本当に嘆かわしいことをなさいました。」
72.かれは言った。「あなたは、わたしと一緒では耐えられないと、告げなかったか。」
73.かれ(ムーサー)は言った。「わたしが忘れたことを責めないで下さい。また事を、難しくして悩ませないで下さい。」
74.それから2人は歩き出して、一人の男の子に出会ったが、するとかれはこれを殺してしまった。かれ(ムーサー)は言った。「あなたは、人を殺した訳でもない、罪もない人を殺されたのか。本当にあなたは、(且つて聞いたこともない)惨いことをしたものです。」
75.かれは答えて言った。「あなたは、わたしと一緒には耐えられないと、告げなかったか。」
76.かれ(ムーサー)は言った。「今後わたしが、何かに就いてあなたに尋ねたならば、わたしを道連れにしないで下さい。(既に)あなたはわたしからの御許しの願いを、(凡て)御受け入れ下さいました。」
77.それから2人は旅を続けて、或る町の住民の所まで来た。そこの村人に食物を求めたが、かれらは2人を歓待することを拒否した。その時2人は、正に倒れんばかりの壁を見付けて、かれはそれを直してやった。かれ(ムーサー)は言った。「もし望んだならば、それに対してきっと報酬がとれたでしょう」
78.かれは言った。「これでわたしとあなたは御別れである。さて、あなたがよく耐えられなかったことに就いて説明してみよう。」
79.「舟に就いていうと、それは海で働く或る貧乏人たちの所有であった。わたしがそれを役立たないようにしようとしたのは、かれらの背後に一人の王がいて、凡ての舟を強奪するためであった。
80.男の子に就いていえば、かれの両親は信者であったが、わたしたちは、かれの反抗と不信心が、両親に累を及ぼすことを恐れたのである。
81.それでわたしたちは、主がかれよりも優れた性質の、純潔でもっと孝行な(息子)を、かれら両人のために授けるよう願ったのである。
82.あの壁は町の2人の幼ない孤児のもので、その下には、かれらに帰属する財宝が埋めてあり、父親は正しい人物であった。それで主は、かれらが成年に達してから、その財宝をかれら両人のために掘り出すことを望まれた。(これは)主からの御恵みである。わたしが勝手に行ったことではなかったのだ。これがあなたの耐えられなかったことの説明である。」

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