ヒュッレム妃の複合施設はアヴラト市場に建てられることに オスマン帝国外伝シーズン3 64話ハイライト
スレイマンのところへエブッスードがやってきた。 ヒュッレムがつくらせようとしているモスクの設計ができたとのことだった。 スレイマンは久しぶりの笑顔を見せて、
するとモスクの模型を付き人たちが持って入ってきた。
「モスクはドームが一つです。ですが、お望みならもう一つドームを付け足すことが可能です。入口は5つのドームで作られます。ミンベルは大理石で作られます。 ドームはコント緑と赤色で、太陽と星で飾られます。
隣にはメクテブが作られます」
話を聞いた後スレイマンは
「モスクのドームに向けて開かれている窓が少ないのでおおくせよ。
さらにモスクがとても小さい。
それから皇帝妃の評判を高めるような価値のある複合施設をそのそばにつくるとよい」
と意見を述べた。するとエブッスードは
「お望みのように、皇帝様。お望みのことを建築監督に申し伝えます」
と答えた。 (建築監督は有名なミーマルシナンのことです)
「よろしい」
と言うとそこにノックの音が聞こえた。ヒュッレムが来たのだ。
ヒュッレム緑の衣装を着ていた。モスクの模型を見て
「わあ、とても美しいですわ、とても気に入りました。そうではありませんか、あなたも気にいったのでしょう、皇帝様」
と興奮して嬉しそうに言った。
「大事なのはあなたの考えだ。もしお前が気に入ったのならすぐに建設をはじめよう 」
というと
「気に入りました」
とヒュッレムは答えた。
「ただ一つお願いがあります。モスクの立てる場所を変えたいのです。 もしおゆるしいただければアヴラト市場に建てたいのですが 」
するとスレイマンは
「アヴラト市場の周りは空き地ではないよ、ヒュッレム。多くの商人たちと店があるからね」
ここは帝都の入り口の近くだったのだ。するとヒュッレムは
「立ち退きにかかる費用はすべて出しますわ。商人たちも民家に住み人々も満足させますわ。誰も嫌がらないと思います」
と言った。するとエブッスードは
「皇帝妃様がお望みならば、持ち主にひとりひとり許しを得るように説得いたします。これは慈善事業ですから。勿論あなた様がおゆるしくださるならば、皇帝様」
と答えた。するとスレイマンはヒュッレムの望みをかなえ、アヴラト市場に建てることに決まった。