オスマン帝国外伝シーズン3 48話 ハイライト シャーの罠 ニギャールが暗躍
久しぶりににニギャールがハレムを訪れる。
スンビュルは驚き
「仁慈あまねく慈悲深き神のみ名において」
ととっさに言葉を発した。
トルコで普通、なにか物事を始めるときにこの言葉を言う。
驚いたときにこれを言う人に出会ったことがないのだが、
「どうやってハレムに入ったんだい?」
と少し怒りながら聞く。
「あなたが呼んだと言ったわ。
それに忘れないでちょうだい。
私の人生はほぼこのサライですぎたのだから。
私の好きな時に出入りするわ、誰にも気づかれないうちにね。」
「やあ、あなたは人をこわがらせるよ」
とスンビュルもニギャールに舌を巻いた。
そして
「何をいいに来たのかい?」
と少しおそろしくなって尋ねた。彼女は
「ヒュッレムスルタンにお会いしなければなりません」
と言う。
「あんなことがあったのにあなたを受け入れると思うのかい?」
何があったっけ?思い出せないが、とにかくニギャールがヒュッレムを裏切ったことだけは確かだ。
「個人的なことよ。
皇子様たちの将来に関することよと言ってください。
そうすればうけいれるわ」
スンビュルはたぶん無理だろうと思いながらも
「ニギャール、これが罠ではないように。
困難な災難からようやく助かったのだから、また災難医頭を突っ込まないでね」
と注意してから、ヒュッレムにニギャールのことを伝えた。
次のシーンでニギャールは、ヒュッレムと会っていた。どうやらひゅうレムは受け入れたようだ。
「私はリュステムに関することでお話に来ました」
「リュステムですか?
もしかしたらありがとうをいいにきたの?
おかげでパシャの夫を持つことができたから?
尊敬されるべき奥様になれたものね」
尊敬されるべき奥様になれたものね」
と言うと、ニギュアールは
「リュステムは野心家です。
このままだとさらに出世しますわ。
ですがこのようなものをどれほど信頼できることでしょう?」
というと、ヒュッレムは訳が分からなそうに、目でちらっとスンビュルを見た。
勿論スンビュルも意味が分からない。
ニギャールは何を言おうとしているのだろう?
そこでヒュッレムが
「どういうこと?」
と聞く。
「誇りと野心が人を崩壊させますわ。
多くの者がこれによって裏切りませんでしたか?
多くの者がこのために首をはねられませんでしたか?」
そこまで言うとスンビュルが
「何か確実なことをしっているのだな」
と独り言を言う。ヒュッレムア少し構えて、もう一度ニギャールを見た。
ニギャールは
「リュステムは今この瞬間シャー様とごっしょでございます。
大理石の間であっております。
わかることは彼はより高くのどもうとしているのですわ」
「どうしてあなたの言うことを私が信じるのかしら?
あなたの目的は何?
何故このことを私に話したいのですか?」
とヒュッレムが言うと、ニギャールは本題を話し始めた。
「何故ならあなただけが私を助けることができるのです。
娘のエスマヌルが行方不明なのです。
だれも彼女がどこにいるか教えてくれません。
お助け下さい、后妃様
彼女を探すのをお助け下さい」
と必死でお願いすると、ヒュッレムは唾をのんだ。
ニギャールはむすめを探し出したかったのだ!
なんとまあ、母親ってのはこういうもんだろうが・・・
ところが廊下で、シャーと会った。
シャーは
「はなしたの?ヒュッレムに?」
とニギャールに聞いた。
えっ?
もしかしてシャーはシャーとリュステムがあっていることを秘密にしたいわけではないようだ。
そしてニギャーも子供を探してもらえるとは思っていないようだ。
ニギャールは
「お話しました」
と言うと、
「貴方を信じた?」
と彼女は聞く。
「いいえ、しかしながらリュステムと彼女が話せば正しいことがわかりますわ」
と言うと、満足したような顔をしてシャーは歩いていった。
こうしてじわじわシャーはヒュッレムを追い詰めていく。