【創始者オスマン】 クルルシュオスマン24話 デュンダルの正妻ハザルがオスマンの結婚式でおおさわぎ

アイギュルは兄の亡霊が見えていた。だが急に見えなくなり探し回ったり、母のせいで兄がいなくなったと母に手をかけようとした。

そんな苦しみの中を生きているアイギュルとは反対にバラは幸せいっぱいだった。思いの人と結婚したからだ。
思えばアイギュルはほんとにかわいそうな運命だ。オスマンが好きなのにアリシャルと結婚し、さらにそのアリシャルは兄を殺した犯人だと結婚後にしったからだ。

そのころバードゥルの母で、デュンダルの正妻がカイの邑を訪れた。名目は息子が心配でと言うことだったが、本当はオスマンの一族を自分の手の中におさめるためだった。

先ほどまでバルガイはオスマンと手を組んでコンヤから大軍でやってくるハヤゲトゥををやっつける予定だった。

ゲイハトゥはオスマンを杭にさらし、バルガイに命を取れという指令を出していたからだ。バルガイは手紙を早馬から奪ったので、そのことを知っていた。
ところがスグタイがバルガイに会いに来た。

そしてスグタイは自分が全権をまかされたこと、そしてオスマンの首だけがゲイハトゥの望みだとバルガイに伝えると、バルガイはそれを信じ承知したのだ。
こうして二人は手を組んだ。

またまたオスマンは一人になった。バルガイが裏切ったのだ。

アイギュルはほんとうに気がくるってしまったようだ。
そのためにみんなは必死で医者を探した。見つかったのがソフィアの息のかかったものだった。

ソフィアはその医者を使って、カイの邑に入り込み、みんなを毒殺しようと企てた。

方法はこうだ。

アイギュルが良くなる薬と同時にゆっくり聞く毒をゾフレに渡す。そしてゾフレにはカイのみんなを退治すれば、再びデュンダルが天下を取れるようになると信じ込ませる。

ゾフレはソフィアの望み通り、
結婚式の当日その薬を羊のえさに混ぜた。それを食べた羊はその晩の結婚披露宴に出され肉ごはんになる予定だった。

だがハザルの侍女がすべてを見ていた。ハザルはデュンダルの正妻でバ―ドゥルの母だ。

彼女はみながが食べ始めようとしたときに、ハザルはその肉をゾフレに食べるように言った。躊躇しているゾフレの首を、なんと、その場で斬ってしまった。

え!

こんなことってあるのだろうか?

もっと前にハザルがみんなにいえばいいのに・・・ と思うのは私だけではなかった。
カイのみんなもそう思ったようで、ハザルに問い詰めた。するとハザルは

「自分の問題は自分の手で処理する。これから先あなた方はみな私に命の借りがあるのだ」

と言い切った。
このハザルと言う女性、なんともすごすぎ!今までに出てきた女性の中でいちばん強い感じがする。
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