オスマン帝国外伝シーズン3 56話ハイライト ヒュッレムついに倒れる！

ニギャールがヒュッレムの部屋でまっていた。

「ここで何をしているの？」

とヒュッレムがたずねると

「あなたをお待ちしておりました。おつたえしたいことがございまして」 と答えた。

「何なの？いってごらん？」と言うヒュッレム。

「ミフリマーフさまのことです」とニギャールは意味ありげな目をしていった。

「彼女になにがおこったの？」と心配になったヒュッレム。

「彼女を庭で見ました。マルコチョール様とごいっしょでした大理石の間に行くと聞きました」とニギャールはマルコチョールのことを持ち出した。 なんだろう？ ヒュッレムがミフリマーフノ好きな人について心配していたのは確かだ。ヤフヤーの時の対応をみればわかる。

でもマルコチョールも反対なのだろうか？

ここはハティジェの家。

シャーが

「ハティジェ皇女はどこ？」

と尋ねた。ハティジェはどこかへ出かけたらしい。そこでギュルフェムをよばせた。

ギュルフェムがくると彼女も

「ハティジェさまはどちらですか？」

とたずねた。 すると

「それをきこうとおもったのよ。サーリハといっしょにでかけたらしいわ」

といつものように威圧的な態度で言った。

「どこへいったのでしょう？」と心配になるギュルフェム。

「それはなあたが答えることよ。彼女はなにをかんがえてなにをしようとしているの？ 」

と心配する二人だが、ハティジェはどこへいったのだろう？

次のシーンで ヒュッレムが急いででかけるところをスンビュルが呼び止める。 そして

「どちらへ？」

とたずねると

「大理石の間に行くわ。そこにミフリマーフがいるのよ、あなたは子供たちのそばにいなさい」

と言ってヒュッレムはでていった。

大理石のまでヒュッレムがみたのはミフリマーフではなかった。そこにいたのはハティジェだった。

ハレムでは廊下を通るミフリマーフにスンビュルが

「皇女様、ヒュッレムがさまはどこですか？お会いにならなかったのですか」

と不審そうに尋ねた。

「なぜ？あわなかったけれど？ 」

と答えると、

「あなたが大理石の間にいらっしゃるときいてすぐにいきましたが・・・」

と少し心配になって、スンビュルは聞いた。

「大理石の間にいってないわよ」というミフリマーフの答えはとスンビュルになにか悪い予感をあたえた。彼は背筋がぞっとしたのだ。

スンビュルの勘はあたった。 代理石の間では大変なことが起こりつつあった。

「皇女様。何なのでしょう。何が起こるのですか？」

と警戒するヒュッレムに

「こわがらないで、少しあなたとはなしがしたかっただけなの」

と言うとヒュッレムはすこしふあんなようすになった。

「最近考えていることは一つだけなの。それはイブラヒムよ。あなたもおもいだすかしら？

ヒュッレムはまたかあというかんじで、無言のままだった。

少しづつハティジェは近づき

「周りのものはみんな時が過ぎれば痛みが和らぐと言ったわ。

なぐさめね。

ゆっくりゆっくりすべてを忘れて生活は元通りになるわとね。

でも私がどんなふうに過ごしてきたか誰もわからないわ。

あなたは知りたい？」

と言うとヒュッレムは下を向く。その時ヒュッレムはどんな気持ちだったのだろう？もしかしたら一瞬ハティジェの人生を同じ女性として哀れと思ったかもしれない。だがハティジェは容赦なく続けた。

「心をかけ尽くすような炎、火事場と変わったベッド、眠れない夜々のことをあなたは聞きたい？」

そこではじめてヒュッレムは口を開いた 。

「皇女様」

とそこまで言いかかけるが、ハティジェが遮って続けた。

「私の人生を台無しにしたことをどれほどききたい？

どれほど強い火なのでしょう。

それは焼き焦がれ灰になるけれど、灰からまた元に戻りまた燃え続ける・・・

毎日私の中で火が燃え続けるの、

私自身を灰にするまでね」

と自分を少しあざ笑うような感じで言った。
それからハティジェは急にヒュッレムから離れ、話を続けた。

「おぼえている？ あなたはいつか死にたいとうだろうと。ついにその時が来たわ」

それを聞いたヒュッレムの目が泳ぐ。強い不安を感じたのだ。

「皇女様、もし私に手を出すつもりでしたら・・・」

とその不安を隠すようにヒュッレムがそこまで言いかけた瞬間、背後からヒュッレムは襲われた。

彼女は床に倒れた。

ヒュッレムのうつろな目は勝ち誇ったハティジェの顔を見つめた。
そしてヒュッレムは目を閉じた。