ミフリマーフはマルコチョールにふられる オスマン帝国外伝シーズン3 62話ハイラト

  ミフリマーフはヒュッレムの部屋のバルコニーから上を眺めた。そこにはスレイマンの外廊下のバルコニーがある。
ドラマの中で何組ものカップルの思いがそれらのバルコニーを行き来したが、今回はミフリマーフとマルコチョールだった。
ミフリマーフはそのあと廊下でマルコチョールから手紙をの返事をもらった。
リュステムがミフリマーフのマルコチョールへの手紙を盗んでしまったため、返事が遅れたのだった。

「あの手紙の返事をお待ちになっていたそうですね。またせて申し訳ありませんでした。」

手紙をもらって部屋に戻るとそこにはエスメハンが待っていた。どうやら二人はマルコチョールのことを話していたらしい。
その時エスメハンがマルコチョールに話にいったがよいと勧めていたのだった。
エスメハンは

「どうしましたか?話すことができましたか?」

と聞くと

「その必要はなかったわ」

と嬉しそうに手にした手紙を見せた。 二人は座り、ミフリマーフは手紙を読み始めた。 エスメハンは

「どうしたの。マルコチョール様はなんて書いたの?」

そして内容を話した。

「会いたいとのことだったわ」

「それだけ?」

「そうよ、会って話したいそうよ。もう遅いわ。休みたいの」

と言うミフリマーフの声には少し元気がなかった。
想い人に会いたいと言われてこんなに沈んでいるのもなんだが、 エスメハンは

「わかったわ。おやすみなさい」

と言って出ていった。 その後ミフリマーフはもう一度手紙を読み直した。 今回はマルコチョールの声で手紙は読み上げられた。
「皇女様、あなたを悲しませる気持ちは毛頭ありません。
悲しませないために返事が遅れてしまいました。
私の沈黙を勘違いなさらないことを・・
あなたに私の名でどなたが手紙を書いたかわかりませんが、ですがその中にかかれたことはほぼ正しいです。
私は皇帝様と祖のご家族に忠誠を尽くす一介の兵士にしかすぎません。
私は生涯これまでそうであったように、これからもこうのようであります。
私に他の夢はありません。
それは不可能です。
どうか私をお許しください。」

だった。なんとまあ!
天下の皇女が見事ふられたのだ!さすがマルコチョール!
彼は地位や権力には目もくれないのだった。

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