オスマン帝国外伝シーズン3 56話 ハイライト体中に湿疹が!不安は不安を呼び、その不安は恐怖に変わる

看病に来るファーリエに

「わたしからはなれて、何のびょうきかわからないわ」

とうつるかもしれないときをつかってヒュッレムは命じる。

 ヒュッレムは大理石の間で倒れているところをスンビュルに発見されたのだ。何も覚えていないヒュッレムだが、その後体調が悪く体中に湿疹がでたのだ。慌ててスンビュルが女医をよんでくる。

 「いかがですか?」と聞くアフィフェに

「少し良くなったわ。でも息苦しくて熱があるみたい」

とかなり症状が悪そうなヒュッレムはくるしそうに答えた。

「彼らはわたしになにをしたの?」

そして腫物を見せる。かなりひどい。アフィフェは神が守りますように場狩りを言いながらおろおろしていた。スンビュルは皇子たちを心配し

「皇子様たちはどこにいるのか」

と付き人に尋ねた。もしかしたらうつるかと思ったのかもしれない。

ヒュッレムは

「絶対私の部屋に入れてはだめよ」とスンビュルに念を押した。

彼女が一番心配しているのはいつも子供たちのことなのだ。彼女自身も時々敵たちや子供たちに公言してきたが、ヒュッレムはいつも子供たちの将来と安全のためにだけ行動を起こすと考えていた。

こうしてとっさに彼女が出す命令を考えると、自分の病気よりも子供にうつるかどうかを心配している。

でもヒュッレムの話し方やふるまいは少し変な感じがする。いつものヒュッレムではない。

彼女は女医に

「これは毒か?それとも病気か?」ときくが、もちろん女医にはわからなかった。女医に病気のことは誰にも言わないように念を押した。

アフィフェは

「心配しないでください。よくなりますけれども、おねむりにならなければなりません」

と忠告する。なんだかヒュッレムの目がおかしい。うつろだ。病気と言うよりはなにかにとりつかれている?みたいな感じ・・・

ヒュッレムがそんな状態で頭に浮かんだのが皇帝だった。

皇帝はどこへいったの?

空をみながらアフィフェにきく。

「存じ上げません」と答えると

急に強い口調で

「アフィフェ、注意して。これは秘密よ。このことをみんなに知られたくないわ」

といった。

「わかりました。何もまだ思い出せませんか?」

とアフィフェは聞いた。

彼女は変な顔をしたまま答えなかった。

アフィフェは付き人たちに様子を聞いた。

「后妃様は大理石の館に行かれました。私たちは外でお待ちしていました」と付き人が答える。

「誰も中に入るものはいなかったのか、入ればよかったものを」とアフィフェファ悔しそうに言う。

「いいえ、かなりお待ちしました。そこへ新ビュルアーがこられました。それから中に入ってみたら、后妃様は床にたおれていらっしゃいました」

と答えると、

「役立たずものめ」

とアフィフェはイライラをぶつけた。

「館の前にずっと立っていながら、なぜ誰も見なかったのだ。わかった。見なかったといしよう。だがなぜ中に后妃様を長くひとりにしておいたのだ!」

「ご本人がお望みになりました」

と付き人は答えた。するとやりきれない様子でスンビュルはファーリエに

「お前はどこにいたのだ?皇妃様が出かけたときに・・・」

と聞く。

「前に言いました。皇子様のそばです」

と何事もなく答える。次にアフィフェは大声でアーたちに

「一日后妃様は何をしていらしたか?出入りする者はいなかったのか?」

尋ねた。するとその一人が

「ニギャール様が来られました。そのあとすぐ皇子様はでかけられました」

「何でもっと早く言わなかったのだ、アデム!」

とスンビュルもいかった。そして

「なぜ彼女は来たのだろう?」

とアフィフェに話しかけると、アフィフェは

「ニギャールがどこにいようとすぐに探して連れてきなさい」

と怒鳴った。 

シャーの家ではニギャールがシャーに呼ばれた。

シャーは

「ハティジェはヒュッレムにあったようだね。なにがおこったのか何も教えてくれないけれど、何かが起こったのは明らかよ。お前はしってるの?」

 「お許しください。あなたがご存知だと思っていました」

とニギャーるは答えた。このころのニギャールは復讐の鬼だ。イブラヒムの仇を打つことに命を懸けていた。

 次のシーンでは

かわいそうにヒュッレムが横たわっていた。

「誰がやったのですか。ジハンギルはあなたの頃ばかり尋ねます。少し体調が悪いとだけ言いましたが・・・」と

とても心配そうなミフリマーフだった。するとヒュッレムは

「おお、私の月のかけらよ、ミフリマーフ」

といとおしそうに彼女の名を呼んだ。そして

「もし私に何かあれば、弟たちはあなたに任せたわよ。ミフリマーフ私に約束して」

と半泣きで続けた。

かわいそうに・・・ヒュッレムはそれほど不安を感じていたのだ。死ぬかもしれないと・・・

原因がわからない病気ほどこわいものはない。原因が分かっても不治の病と言われている病気も怖いが・・・

知人にがんをお方がいられるのだが、彼女は痛みだけでなく不安との戦うのがつらそうだ・・・

ふあん!不安!不安が人々をより不安にし、不安は恐怖を招く。

はなしがそれてしまったはヒュッレムは遺言のような言葉をミフリマーフに話し続けていた。

「いつでも彼らのそばにいることを、自分の目のように守ることを約束して。彼らを残虐者たちの手に任せないことを約束して」

「あなたを神が守りますように。でも安心してください。私は弟たちをいつもいつまでも、守ります」とミフリマーフは答えとヒュッレムは安心したように一瞬笑顔になった。

だがそこへアフィフェが入ってきたため、またヒュッレムは険しい顔になり、

「何かみつかったの?」と聞いた。

「あなたが大理石の館に行く前に、ニギャールがあなたを尋ねたそうです」

とアフィフェは伝えた。

するとヒュッレムは何か思い出したようだが・・・

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