オスマン帝国外伝シーズン3 55話ハイライトジェノヴァの商人・ガブリエラが初めてムスタファに会う
マニサ
ジェノヴァの商人ガブリエラは先日マヒデブランに会いにきた。
ガブリエラはこの時ムスタファを初めて見た。
優雅にお辞儀をするガブリエラ。美しい。
マヒデブランが紹介する。
二人は挨拶する。
そして
「セニョーラ、訴えについて知りました。今法官とも会いました。どうやら書類にはいくつか欠落があり、そのことについては後におしらせしたようですが」
「はい、知らせは受けました。ですがまだ船は港に停泊したままです。なぜか理由を聞くと、書類が欠けていると言いました」
「そこで法官のところへ行ったのですね 」とムスタファがきく。
「なぜ、そんなことをするはずがない 」とムスタファは恋に行われていることが信じられないという様子だった。
と言うと、ムスタファは
「心配しないで下さい、ガブリエラ。あなた方の権利をまもりますから。
ジェノヴァの商人ガブリエラは先日マヒデブランに会いにきた。
オスマン軍の遠征の後、港から船が出られないという問題を話しに来ていた。
法官の判決に不服をとなえていたのだ。
ムガブリエラ対法官の戦いだ。
ムスタファが 法官を呼んで港の件を詳しく聞いていた。
その日ガブリエラはマニサの宮殿を訪れていた。
ガブリエラはハレムに興味があるらしく、中の様子を熱心にマヒデブランに聞いていた。 ガブリエラはこの時ムスタファを初めて見た。
優雅にお辞儀をするガブリエラ。美しい。
マヒデブランが紹介する。
二人は挨拶する。
そして
「セニョーラ、訴えについて知りました。今法官とも会いました。どうやら書類にはいくつか欠落があり、そのことについては後におしらせしたようですが」
「はい、知らせは受けました。ですがまだ船は港に停泊したままです。なぜか理由を聞くと、書類が欠けていると言いました」
「そこで法官のところへ行ったのですね 」とムスタファがきく。
「はいそうです。でも私に耳を貸してくれませんでした。
そこで『わかりました、では船を国へ戻してください』
と言いましたがそれも許可しませんでした。
これは故意に行われているとしか思えません。他に説明がつきません。」とガブリエラは懸命に説明した。
ガブリエラが
「ですがこれは私だけに関することではありません。ジェノヴァからのすべての商人が同じ問題を抱えています。
多分戦争の影響でしょう。」と言うと、ムスタファは
「心配しないで下さい、ガブリエラ。あなた方の権利をまもりますから。
もしあなたに不正義を働いたものがいれば、彼らが罰をうけることになるでしょう」
と丁寧に返答した。
「皇子様、あなたの公正さを信じます」
とガブリエラは言った。
ムスタファは正義感の強い人物だった。
公正さを重んじる。だがそのために多くの問題も抱えていくことになる。
世の中では正義とか公正とかはめったに通用することはないから・・・