ミフリマーフを怖がるエスマハンは真実を語らない オスマン帝国外伝シーズン3 68話 ハイライト
エスメハンは意識を取り戻した。だがそこにはミフリマーフもいた。彼女はせき込みながら、「頭が痛いわ」と言う。
ハマムで恐怖を味わったエスマハンがベッドで食事をしていると母のシャーがはいってきた。そして
そして
「ほかに何があるというの、お母さま」 とエスメハンが少しためらいながら答えた。
「それをあなたがいうのよ」 とシャーは突っ込んだ。そして
「マルコチョール様のことで愛だがわるくなっていることはしっているわ。私に本当のことを言って。ミフリマーフがしたの?」
と答えた。 すると
「ハマムに何の用があったの?なぜそばにいったの?」
と問い詰めた。
「ただおはなししたかったのよ。私たちは友だちだもの。こんなことで私たちの間が壊れることはないわ。彼女もおなじようにかんがえていたわ」
と答えた。
「そう?さあもう少しスープを食べて、そしておやすみなさい」
と言ってシャーはスープを食べさせ続けた。
ハレムではヒュッレムが娘のところへきた。ミフリマーフは鏡の前で真珠のピアスをつけているところだった。
「どこかへ行くの」ときかれると
するとミフリマーフは
「母様、私が何をしたと言うのですか?」
「エスマハンのことよ、ミフリマーフ。ハマムでなにがあったかをいいなさい。二人の間で何があったの? 」
「私は説明しましたわ」
と言うと、
「喧嘩したの? 」
「いいえ、謝りに来たのよ、もう一度友達になりたいと言ったのよ。私も受け入れたわ」
と言うが、ヒュッレムは疑いのまなざしをむけた。
そわそわしながらもミフリマーフは
「私は誓いますあれは事故でした。彼女はころんだのです」と言いのけた。
(なんとまあ、誓ってしまうなんて)
ヒュッレムも真相究明はあきらめて、
「お見舞いに行かなければね。死から生き返ったのですから」
エスマハンの家では、ハティジェが
「おんなじことを言っただけよ」
「ミフリマーフが脅かしたのは明らかね」とハティジェは言った。
するとそこにいたニギャールが
「皇女様。事故に間違いありません。ミフリマーフ様はそんなことを故意にしませんわ」
と弁護した。するとシャーは
「その必要はなくなるわ。生きていても死んでいても必ず彼女は去るのよ!」
とシャーはヒュッレムの大敗を確信していた。ハティジェもそれを信じた。
わあ、ここまではっきりと確信を持って言われると本当にヒュッレムが危ないような気がしてくるから不思議だ。 シャーは人を説得させる力がものすごい。
でも実際のミフリマーフ皇女はうそを平気でつくような方ではなかった。少なくとも嘘をちかうことはなかった。
どうしたのかと聞かれるが、ミフリマーフをみて
「突然あしがすべったの」
ととっさに嘘をついた。本当はミフリマーフがたたいて、その拍子に倒れて頭を打ったのだ。
以前ハマムでダイェも女医をたたいたことがある。その女医はなくなった。
ファーリエにヒュッレムはハマムで襲われそうになったし、ずっと昔にはニギャールやギュルシャーが水をためておく場所に女奴隷たちの頭を突っ込んで脅かしたこともあった。そうしてみるとハマムは怖いところでもあるのかもしれない。
ハマムで恐怖を味わったエスマハンがベッドで食事をしていると母のシャーがはいってきた。そして
「具合はどう?」
と優しく尋ねた。彼女はエスマハンにはとても理解のある母だった。
付き人から食べ物の入った皿を取って自分で食べさせてあげた。 そして
「さあハマムで起こったことを話して、説明は信じられないわ」
と聞いた。
「ほかに何があるというの、お母さま」 とエスメハンが少しためらいながら答えた。
「それをあなたがいうのよ」 とシャーは突っ込んだ。そして
「マルコチョール様のことで愛だがわるくなっていることはしっているわ。私に本当のことを言って。ミフリマーフがしたの?」
と聞いた。さすがシャーだ。察しがいい。でもエスマハンは目を左右に動かしながら
「いいえ、言ったようにただの事故でしたわ」
と答えた。 すると
「ハマムに何の用があったの?なぜそばにいったの?」
と問い詰めた。
「ただおはなししたかったのよ。私たちは友だちだもの。こんなことで私たちの間が壊れることはないわ。彼女もおなじようにかんがえていたわ」
と答えた。
「そう?さあもう少しスープを食べて、そしておやすみなさい」
と言ってシャーはスープを食べさせ続けた。
ハレムではヒュッレムが娘のところへきた。ミフリマーフは鏡の前で真珠のピアスをつけているところだった。
「どこかへ行くの」ときかれると
「バヤズィトをみにいこうとおもいまして、もしかしたら彼はばつをうけているの?」
と聞いた。 (会えない罰と言うのもあるのかもしれない)ヒュッレムは
「二人の者が彼のあやまちで殺されるわ。これ以上悪いばつはないでしょう。最もよい状態で彼を育てるために、できること以上のことを私はしているわ。あなたもまた私にはずかしいおもいをさせるの?」
するとミフリマーフは
「母様、私が何をしたと言うのですか?」
「エスマハンのことよ、ミフリマーフ。ハマムでなにがあったかをいいなさい。二人の間で何があったの? 」
「私は説明しましたわ」
と言うと、
「私に本当のことを言いさない」
と詰め寄った。
「喧嘩したの? 」
「いいえ、謝りに来たのよ、もう一度友達になりたいと言ったのよ。私も受け入れたわ」
と言うが、ヒュッレムは疑いのまなざしをむけた。
そわそわしながらもミフリマーフは
「私は誓いますあれは事故でした。彼女はころんだのです」と言いのけた。
(なんとまあ、誓ってしまうなんて)
ヒュッレムも真相究明はあきらめて、
「これからは彼女に注意してほしいわ。二度とあなた方二人の間で問題は起こさないでね。さあ今私と一緒に来て」
と言うと、
「どこへ」
とミフリマーフは聞いた。
「お見舞いに行かなければね。死から生き返ったのですから」
と言うとミフリマーフはしぶしぶついていった。
「どうなった?何かエスマハンは話した? 」
とじれったそうに聞いた。
「おんなじことを言っただけよ」
「ミフリマーフが脅かしたのは明らかね」とハティジェは言った。
するとそこにいたニギャールが
「皇女様。事故に間違いありません。ミフリマーフ様はそんなことを故意にしませんわ」
と弁護した。するとシャーは
「彼女を誰が育てたか忘れないで、ニギャール」
と言った。(ニギャールの言ったように故意ではなかった。エスマハンが徴発したのだ。出ていってと何度もミフリマーフが言ったのにも関わらずエスマハンは、言い続けた。それでミフリマーフが耐え切れずたぶんかっとなって手を挙げてしまったのだ。故意ではなかった)
「彼女はエスマハンがマルコチョール様と結婚するのを妨害したわけね。皇帝様が戻ると彼女はミフリマーフに彼と結婚するように勧めるわね」
とハティジェはこれから先の心配を始めた。するとシャーは
「心配しないで。彼女は自分の問題でいそがしくなるから 」
冷静に言った。
「どういう意味?」 とハティジェは聞いた。
「ヒュッレムはさっていくわ。そして2度と戻ってこないわ」
とかなり自信ありげにシャーは答えた。
「どのように 去っていくのですか? ヒュッレム様はハレムを統治していますわ。彼女は死体にならなければ去ることはないでしょう」
とニギャールがきくと
「その必要はなくなるわ。生きていても死んでいても必ず彼女は去るのよ!」
とシャーはヒュッレムの大敗を確信していた。ハティジェもそれを信じた。
わあ、ここまではっきりと確信を持って言われると本当にヒュッレムが危ないような気がしてくるから不思議だ。 シャーは人を説得させる力がものすごい。
それにしてもミフリマーフも嘘をつきとおした。
以前ヒュッレムの冠を壊したときも嘘を言ってたことがある。 でも実際のミフリマーフ皇女はうそを平気でつくような方ではなかった。少なくとも嘘をちかうことはなかった。