オスマン帝国外伝シーズン3 54話 ハイライトシャーが書いたというイブラヒムへのラブレターは偽物?
ミフマーフは久しぶりに会ったいとこたちを訪問した。今彼らはイスタンブルのトプカプ宮殿にいる 。
そこにハティジェがやってきていっしょにご飯を食べようと誘う。
居心地の悪そうなミフリマーフに
「私があなた方をどんなに愛しているかしっているでしょう?
あなたのの母親となにがあってもこのことは変わらないわ。
好きな時にいつでもきてね」
とオバらしい優しい態度を見せた。
ミフリマーフが去った後、ギュルフェムハティジェに忠告した。 ヒュッレムのせいでシャーと敵対しないようにしてほしかったのだ。 でもハティジェは
「ヒュッレムとは何も関係ないわ。私はただ自分の家にもどりたいだけなのよ」
と答えた。
「でもそのあとでどうするのですか。もし皇帝がお戻りになったらなんと彼にごせつめいするのですか」
と言うと
「私は説明しなければならないことはないのよ。もし罰ならもう受けたわ。終わったわ」
と考えを変えないつもりだった。
そのあとで、シャーの家へ訪れるたティジェはまた喧嘩を始めた。 何故ならシャーはまだ家から出る準備をしていなかった。 でもシャーは話を聞くように言った。
「あなたが望むと望まないとにかかわらず、あなたは私の話を聞かなければならないわ。会わせたい人がいるのよ。」
連れてこられたのは、憔悴しきったナズルだった。
ナズルはシーズン1からずっとヒュッレムに仕えてきた付き人だった。
次にシーンでは「后妃様 后妃様」
と言いながら慌てて走るスンビュルの姿が見えた。
「大変なことが起こりました」
言った。
なにがおこったのだろう?そうなのだ、ナズルが・・・
そのナズルは今ハティジェの目の前にいた。 シャーは説明し始めた。
「ナズルよ、知ってるわよね。何年もヒュッレムに仕えているわ」
「どういうこと? なぜここにいるの?」
と何が何だかわからないという様子でハティジェが尋ねた。
「本人にいわせるわ」
とシャーが冷たい口調で言った。
「皇女様、あの手紙は偽物です。ヒュッレム后妃様の命令で私がそれを書きました。
あなたがいらした日の朝に箱の中に私がおきました。
シャー様とは何も関係がございません。」
それを聞いたハティジェの顔は凍り付いた。
それからシャーは得意顔で瞬きをした。
何とまあ、
それからナズルは連れていかれ、ハティジェはシャーに
「私は何を、そして誰を信じればよいのかわからなくなってしまったわ」
すると
「私を信じて、姉妹を信じて」と言うシャーに、
「なぜあなたを信じるというの?あなたは約束したわ。
ヒュッレムに血を流させながら死に至らしめるといったわ。
一年もたったのにヒュッレム生きている話。あなたはなにもしなかったではないの」
と責めると、彼女は
「皇帝様がいるので、むずかしいのよ。だからまず初めに彼女を皇帝に疎ませなければならないのよ。私たちは忍耐してその日をもたなければならないの」
と言うとハティジェはフンとわらい、
「忍耐ねえ」
とあきれたように言った。
「ハティジェことを急がないで、おねがいだから」
と シャーは言い聞かせた。 するとハティジェは
「何があっても、ここは私の家よ。あなたはでていかなければならないわ」
と話題を変えた。
「勿論よ、ここはあなたの家よ。私はただ皇帝のおそばにいたいと思ってここに来ただけなのよ。
望むならすぐに出ていくわ。問題ないわ。
でも今私が出ていけば、ただヒュッレムの顔が笑うだけよ。
これがあなたの望みなの?」
といった。 ほんとにシャーは頭がいい。と言うか話術にたけているというか、
ハティジェはヒュッレムが喜ぶという言葉で気持ちが揺らいだ。シャーはとことんハティジェのことを知っているのだ。
だから何をどういえばここにいられるかわかっていた。
ハティジェは
「私に何をしてもらいたいの?」
と聞くと、
一度息を深くついてシャーは
「すくなくとも皇帝がお戻りになるまでここにいさせて。その後はすぐに出ていくわ」
と頼んだ。
ここは宮殿のハレム
慌ててヒュッレムがある場所に向かっていた。
ドアを開くと
そこにはナズルの死体が横たわっていた。
後ろにはハティジェがいた
そして
「罪のないものの血をまたあなたは流させたわね」
と言った。
悲しむまもなくヒュッレムは立ち上がり、皇女様とあいさつをした。
するとハティジェは
「かわいそうに、何年もあなたに仕えてきたのに。
あなたの子供たちも彼女が育てったのに。
神が彼女に永遠の安らぎをあたえてくださいますように。
するとヒュッレムは
「彼女をこのような目にわせたものを神がたすけるように、彼らにはいつかそれが必要になるから」
と手にかけた者たちを責めた。すると
「ほかのひとのせいにしないで。あなたの罪は大きすぎて誰も背負うことができないわ。重荷ではいつくばるのよ」と言った。
ヒュッレム悲しみをこらえながらスンビュルに
「彼女を手厚く葬って」
と命じ、軽くお辞儀をして出て行った。
ハティジェは そばにいたアフィフェに
「サライに戻ることをあきらめたわ。皇帝様が戻るまでここに住むわ。準備をして」と言いて彼女も出ていった。
ということは、シャーはまたもや自分の思い通りに事を運んだ。
シャーはハティジェの家に住み、ハティジェはいトプカプサライのハレムに住むことになったのだから・・・