オスマン帝国外伝シーズン4後半 あらすじをちょこっと紹介 エピソード123~最終話まで
少し暗い感じがしますが、
戦争や革命が久しくおこらなかった日本でコロナと言うウィルスによって私たちは死が身近であり誰にでも起こりえることだと身をもって感じるようになりました。
死を身近に感じることは、今をどう生きるかを考えるきっかけを与えてくれることでもあります。
そういう意味でもこのシーズン4の後半に逝った人々の人生を振り返ることは私たちにとって少し益があるかもしれません。
122話からついにヒュッレムがムスタファに逃れようのない巧みな罠を仕掛けます。
ムスタファは何度も罠を乗り越えてきましたが、
今回スレイマン大帝は謀反とみなしました。
そしてコンヤの郊外の平地のテントにムスタファを呼び出し、いのちを奪います。
ですがムスタファが胸に入れておいた遺書を読み、スレイマンは彼が無実だったことを悟ります。
その後のスレイマンの日々は地獄と隣り合わせにいるようなつらい時間となりました。
ムスタファ兄をとても慕っていた末っ子のジハンギルも兄を追うようにコンヤで亡くなりました。ドラマでは心痛だったと描かれています。
ムスタファのことが原因でリュステムは左遷され、大宰相の地位はカラアフメトにうつりました。
リュステムがイスタンブルに戻された後、イスタンブルではムスタファの死に抗議する民衆が続々と宮殿に集まってきます。リュステムを引き渡せというのです。
当時帝都の留守居役だったバヤズィトがこの暴動を見事に解決し、リュステムたちの命は助かりました。
ムスタファの存在が消えれば、ヒュッレムは家族を守れると思ったのですが、それは浅はかな考えでした。
ヒュッレムはより難問にぶつかったのです。それは次期皇帝が誰かと言う問題です。
いままでにない 壮絶な骨肉の争いは ムスタファの死から始まったと言えるでしょう。
二人の兄弟セリムとバヤズィトは争い続けます。
セリムにはソコッルとスレイマン大帝が味方し、バヤズィトにはアトマジャとヒュッレムとミフリマーフと途中までリュステムが味方となりました。
リュステムはヒュッレムの死後バヤズィトからセリムに船を乗り換えました。
夫もう一人ヒュッレムの死後、重要な人物がバヤズィトの元を去りました。ララです。
その後、
ヒュッレムが不治の病にかかりなくなります。彼女は二人に息子の仲裁に、ムスタファの死から彼女が死ぬまでほとんどの時間を費やしました。
スレイマンとヒュッレムの間はムスタファの死後、ぎくしゃくします。セリムを次期皇帝にするとバヤズィトにスレイマンが公言したことで、決定的な別れををむかえます。
スレイマンの心は穏やかではありませんでした。
あるとき
フェルハトアーとグラシアの言葉から、心の空白を埋められるのはヒュッレムしかいないことに気が付きます。
ちょうどそのころヒュッレムは病気になります。病気をスレイマンが知ることで二人の仲は完全に元通りには戻りました。
いえ、元通りではなく、二人は幾多の悲しみを味わったことで強固な絆ができました。
それ以後ヒュッレムがなくなるまではスレイマン大帝はヒュッレムの看病のためのみに生きたといえるほど、彼女に尽くしました。
最終話のあらすじにも書きましたが、スレイマンが本当に愛したのはヒュッレム妃だったと思います。
他に恋や愛のお話はほとんどありませんが、
フーリジハンとバヤズィトは結婚します。フーリジハンがなくなった後、バヤズィトはデフネと言う女性を好きになり子供も生まれました。
それからファトマ妃がタフマースブの弟と婚約しますが、相手がなくなったため結婚はできませんでした。
その後カラアフメトと結婚しますが、彼も偽ムスタファ事件にかかわっているとみなされ、黒いカフタンをきせられ亡くなりました。
ファトマ皇女はとても魅力的な女性で、かなりヒュッレムにひどいことをしましたが、憎めないところがありましたね。
もう一人忘れてはならないのは勢力結婚をして、ほんとの愛を知らなかったミフリマーフ皇女のペドロとの恋です。
ミフリマーフは、最期には結局オスマン帝国内に残ることを決めましたが、ミヒリマーフにとっては一生のうちで最も愛する人にであったといえるかもしれません。
ヒュッレムの死後セリムとバヤズィトの闘争が激化します。二人を止められるものは誰もいませんでした。
嗚呼、ヒュッレムが生きていてくれたらなあと思うことも何度もありました。勢力図も変化します。
バヤズィトは偽ムスタファ事件の疑いや、フーリジハンとの結婚や、セリムへの不敬な態度とかがスレイマンの心にしこりとして残ります。
バヤズィトもムスタファのように我慢して死ぬよりは、戦ってみようと思うようになり、背リムに戦いを挑みますが、スレイマン大帝が加勢し、さらに仲間のベイレルの裏切りで、重傷を負い敗走します。
その後もう一度戦おうと立ち上がりますが、どんどん追い詰められとうとうイランとの国境まで来てしまします。
イランの王タフマースブが彼を自国の城に招待し、それを受け入れ、バヤズィトはオスマン帝国を出てしまいます。
その後タフマースブの
「一緒にスレイマンを倒そう」
という申し出を断ったため捕らえられ、交渉の道具として使われます。
スレイマンとの交渉が難航する中、ようやくオスマン帝国に戻れることになりそうだった時セリムが現れタフマースブと交渉します。
多額の金をあたえたためにタフマースブはバヤズィトたちをセリムに引き渡します。
結果、解放されオスマンの地を踏むなり、また捕まり、セリムにバヤズィトは絞殺されてしまいまします。
スレイマンはヒュッレムに続いてバヤズィトもそしてギュルフェムも失います。
スレイマンは足の具合も悪化し歩けないほどになりました。
市場では遠征に行けない兵士たちが困窮し始め、インフレも起こりました。それに
ムスタファやバヤズィトのことで街のスレイマンに対する評判も以前ほどではなくなっていました。
そこでスレイマンはついに遠征に出かけることを決意します。
病気の体で戦うのは至難の業です。
皆の反対を押しきり、スレイマンは最後の遠征、ヨーロッパを目指します。
そしてスゲトヴァ―ルで亡くなりました。