オスマン帝国外伝 シーズン3 45話ハイライト アヤスパシャが大宰相へ
みんなが帝都イスタンブルに集まった。イブラヒムパシャおことについて噂していた。
アヤスパシャにエブッスードは
「彼が天国に行けますように」
というと
「あーみん」
とアヤスパシャは答えそして彼に質問した。
「ですが、あなたはあまり驚いていませんね」
するとふっと笑って、
「イブラヒムパシャの行動はみんなが知っています。アヤス様、こうなるのが明らかなことだったでしょう」
と言う。すると
フズルがエブッスードの話を横で聞いていて、黙っていられなくてこういった。
「今日はつらい日です。イブラヒムパシャのような価値のある、偉大な方は二度とこの世には現れないでしょう」
と言った。
するとムスタファパシャが
「その通りですね、」
と相槌をうつ。
そしてかれのために
「彼に神の恵みがございますように」
と心から言うと、
フズルも
「アーミン」
と答える
「でもどうしてこんな急に起こったのだろうか、何かご存知ですか、ムスタファパシャ」
とフズルが尋ねた。
「いいえありません。けれどもきのうアヤスパシャにお会いになりました」
と言うとフズルはアヤスパシャを見る。
次にあるものが、
「なにがごぞんじでしたか」とスレイマン皇帝の義理の弟のルトフィにきくが
「このように皇帝がふさわしいと思われたのですよ。私たちが何かを考えることはなりません」と言うと、
「そのとおりです」とそのパシャが答えた。
フズル提督が悲しそうにムスタファパシャに話し続ける。
「本当を言えばこの地位に彼が長い間ついついていたこと自体、奇跡だった。
彼の敵は多かったことは周知だ。
何か過ちはあったかもしれない。
そうでなければ、このような決定はしなかっただろう」
とはなしていた。
「それは明らかです、ですが彼は多くの勝利と多くの成功をなしとげた政府の高官でした。せめて葬式の礼拝はするべきです」
とムスタファパシャも彼の死を悼んで答えた。
するとその言葉を聞いたアヤスパシャが
「ムスタファパシャ」と呼びかける。
ムスタファは沈黙した。
「それに対してなぜ黙っておるのだ、続けなさい」
とアヤス・パシャはいった。
「このような悲惨に見舞われたときには皆が沈黙するべきです。みんなが黙っていることがふさわしいです。アヤズパシャ」
とフズルが代わりに答えた。先にイブラヒムパシャの話をひていたのはアヤスパシャたちだったからだ。
そこへ皇帝が現れた。彼は無言で会議場に入り、みんなも整列した。
皇帝は
「みなも知っているように、イブラヒムパシャは神の元へ旅立った。イブラヒムの罪を神が許してくださいますように、このためイブラヒムパシャの大宰相の地位に第二宰相であるアヤスパシャを就任させる」
と公言した。
こうしてアヤスパシャは大宰相になった。その様子をスンビュルがみていた。
「イブラヒムパシャの結果をあなたに、そして他の政府役人たちに教訓となるように。
さらにルメリベイレルベイに ルトフィパシャを任命する。
フズルパシャよイタリア遠征は今まで通り続けるぞ、海軍の準備に見落としがないように」
次に皇帝は
「カーディーに法は重要だ、最新の注意を払って作成せよ」
とつづけていった。それから
「モルドヴァン ラルシェに関するじょうほうはなにかあるか?」と外交についてムスタファパシャにきくと、
「マルコチョールさまが知らせてまいりました。彼がカリズィア ラルシュ王子について伝えるでしょう」
(オッひさしぶりにマルコチョールの名が!マルコチョールが登場するのかな?)
すると険しい顔で
「ラルシェは卑屈な男でで、カール5世からの命令を受けている。
さもなければこのような卑劣なことはしなかったはずだ。
税を納めるか首がきられるかだ」
といった。
彼は今のやりきれない気持ちをこのようにいいながらみんなにぶつけていた。