オスマン語を読もう5 母音の代わりをするVAVو

トルコ語の母音は全部で8あります。このVAVは最強でこのうちの半分をこのVAV文字で請け負っています。(ウとオの段)
o ö ü u の音です。

ok  矢 او+ق   اوق   

ördek あひる او+ر+دک اوردک 
 
kuzu  子羊  قو+زو قوزو

ütü アイロン او+تو اوتو 

او はo ö üと読めます。

 قو ku
 زو zu
 تو tü

kの音ک ق の二通りの文字で書くことがあります。

これの使い方の違いはトルコ語特有の規則をみれば謎が解けます。
母音調和 と言う規則ですトルコ語の母音は音を出す場所で2つに分けます。
口の前の方と奥の方とで音を出す場所が違います。
前舌母音: e i ö ü
後舌母音: a ı o u

と言ってもなかなかぴんときませんよね。
前の方で出す音のばあいは、何となくぼそぼそっていう感じで話すときに似ています。
そしてうしろの方で出す音のばあいはauo は日本語のあうおとおんなじ感じで大丈夫です。
 ı は気を付けて出し見ましょう。これは口の形をイのかたちにして、uの音を出そうとすると出ます。

と言うことでなぜこの母音調和を押さえておかないとだめなのかと言うと、生粋のトルコ語は前舌母音と後舌母音は一緒に一つの単語を作りません。

なので単語の最初の母音がaだったら次にこれる母音は a ı o u のみです。
とはいっても
外来語には適応できませんし、トルコ語の単語にももちろん例外はあります。

母音調和を理解したあとで、ようやくなぜkの音が2文字あるのかを説明することができるようになりました。
ک は e i ö ü と共に使います。
ق は  a ı o uと共に使います。
わあ今日はかなりトルコチックな文法のお話が出てきました、
この母音調和は初めはすごく厄介に思えますが、慣れるとすごく便利です。

現代のトルコ語の文法がそのままオスマン語にも適用されているので、
いっぺんにオスマン語と現代トルコ語を覚えられるからラッキーですね!

(っていうかオスマン語はトルコ語ですものね。ただオスマン語はペルシャ語とアラビア語からの外来語がなんたっておおい!半端じゃない。)

次回はイの段です。お楽しみに!
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