オスマン帝国外伝シーズン3 46話 ハイライト ムスタファがイブラヒムの死を悼みながらも・・・

「彼の私への功績は大きかった。
まだ何が何だかわからない。
皇帝様には完ぺきな忠誠心で結びついていたのに・・・
決して謀反を起こすことなどありえない。
そのことになんにも疑う余地がない!」

とムスタファはイブラヒムのことをヤフヤーに混乱しながら話す。

「私もです。しかし、
誰かしらが穴を掘ったのは明らかです。
虚偽と中傷で多くの者があの世へ去っていきました。
パシャを追い込んだものは、あなたにとっても敵です。
私たちは注意しなければなりません」

と答えた。

「もちろん試みるだろうが、彼らは成功しないぞ。ヤフヤーよ。私がそんなことは決して許可しない。」
するとヤフヤーが

「アヤスパシャが大宰相になりました」

と言うとムスタファはため息をつく。
イブラヒムパシャほどムスタファを大事にしていたものがいないからだ。

誰が大宰相になってもイブラヒムのいたときのようにはいかないとムスタファは考えていた。

ヤフヤーは将来のためにアヤスを自分たちに側に引き込まなければとすすめると、
ムスタファは

「アヤスパシャに、この知らせを届けるように、私は彼におめでとうといいたい。敵か味方がはっきりするだろう」

そこへミフリマーフがはいってくる。

ヤフヤーを見て会釈する彼女。ミフリマーフはヤフヤーのことを好きだった。
それから彼女はいとこのエスメハンを紹介する。
メフメト皇子も一緒だった。いとこ同士があいさつする。

エスメハンはヤフヤーに

「貴方が詩人であると伺いました。詩を私も読みたいのですが」

と言うとヤフヤーは

「はい」と答えた。
するとミフリマーフがその場からすぐに去りたがっているかのように、ハティジェ皇女のところへ行こうとエスメハンをさそう。

「あなたのように偉大な詩人にお会いできて光栄ですわ」

と言うとヤフヤーが

「わたしもです」

とお辞儀する。

それをミフリマーフは何とも言えない表情で二人の話をきいていた。嫉妬だった。

ヤフヤーは

「私はお祭りまでここにいます。よろしかったらお会いしてお話したいです」

とミフリマーフを誘った。ミフリマーフは

「知らせるわね」

と答えて去った。

ムスタファはメフメトとひさしぶりに会った。親しそうに話している。ムスタファは

「サンジャクに行くのか」

「まだあきらかではありません。何日も父にあっていませんから。

「兄上、イブラヒム・パシャななぜ殺されたのですか?
何かわかりましたか?
何かきっと大きな過ちを犯したのですね・・・」

「ありえるな」

とふたりは悲しそうにイブラヒムのことを話していた。

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