ムスタファとバヤジトは似た者同士？！ オスマン帝国外伝シーズン4 E114からのハイライト

バヤズィト（バヤジト）はアマスィヤのムスタファの元へ向かった。
以前バヤズィトがムスタファにお願いしていたことが実現したからだ。
ムスタファはバヤズィトのどんな願いでも聞いてあげるような兄だった。

以前バヤズィトは

「フーリジハンだ。彼女アマスヤに呼んでください。アマスヤに彼女を泊めてください。そしてころあいの良いころに私に手紙を書いてください。そうすれば私もここへ参ります」と言った。

兄ムスタファは
「そのあとでどうなるのだ？」

「わかりません。わからない、兄上、わかりません。ただ彼女に会いたいのです。助けてくれますか」

とただわからないと繰り返すバヤズィト。

彼は恋にくるしめられていた。何もかもがわからない未来、でも、とにもかくにもフーリジハンに会いたい。ただその思いだけでムスタファに彼は頼んだのだった。

ムスタファは危険にもかかわらず、その願いを聞き入れ、こうして今バヤズィトはここアマスィヤにいる。

こうしてバヤズィトはフーリジハンに再開することができた。

「二度とお前に会えないと思っていた。だが今私はここにいる。お前のそばに」

というと、フーリジハンは

「皇子様のおかげですわ」

とムスタファに向かっていう。

「私はただあなた方をまもりたかっただけだよ」とムスタファは言う。かっこいいなあ！

さらに「バヤズィトはあのとき何をするかわからないと思ったから」と付け加えた。

「私の頭の中を呼んだのですね」と言ってバヤズィトは微笑む。

それからしばらく二人は愛の言葉を語りあう。

フーリジハンは

「今後どうするの」と聞く。すると

「考えがあるんだ」

と答える。

でもこのことでマヒデブランの髪はまた白くなってしまった。

ムスタファのことが心配で心配でたまらないのだ。

「わざわざ困難を自らひきいれるなんて、皇帝はバヤズィトがここにいることをしれば、彼はあなたを詰問するわ」

だがムスタファは

「心配しないでください。皇帝には知られません。バヤズィトも長くはここにとどまりませんし」 と言った。

「インシャアッラー、出発することでしょう」とマヒデブランは早く出て行ってくれるように願うばかりだった。

それから

「ミフリュニーサと結婚したことを彼には言わないでしょうね？弟とは言っても彼はヒュッレムの息子よ。もしかしたら彼の周りの者から彼女の耳にはいるかもしれないわ」

と心配そうにミフリュニーサのことについて話さないように念を押す。

だが「私がバヤズィトに隠し立てすることは名にもない。100%信頼している」

とムスタファはいう。

マヒデブラン、「それでもどうかお願いだから、隠してください」と必死で説得しようとする。

そしてようやくバヤズィトが帰る時が来た。
その時バヤズィトはまたまた爆弾宣言をした。
「私はもうすぐサンジャクに戻りますが一人ではありません。フーリジハンと一緒にです」といった。

「そのあとでそうするんだ」と心配そうに聞くムスタファ。

「誰にもしらせず結婚するつもりです。そのあとで皇帝に手紙で知らせるつもりです」

と言うと、

「これはとても重大な決断だぞ」とムスタファは言う。

「あなただけは邪魔をしないでください」とお願いするバヤズィトに、ムスタファはうつむいて、

「邪魔をする権利などないよ。同じ間違いを私もしたのだから」

というとバヤズィトは驚いて、

「どういうことですか」と聞く。

すると「私と一緒にこい」とムスタファはいい、バヤズィトは彼の後についていった。

行った先には

「皇子様」とバヤズィトに会釈するミフリュニーサの姿が見えた。

「ミフリュニーサをしっているだろう」？

「いいえ一度もお会いしたことがありません。ですがお名前を耳にしました。故提督のお嬢さんですね」

というとうなずくミフリュニーサ。

それからムスタファは

「私の愛する人だ。同時に結婚した私の妻だ」

というとさらに驚くバヤズィト

「つまりあなたは・・・・」

とミフリュニーサを見る。

「私たちは秘密に結婚式を挙げました」

と答えると、バヤズィトは吹き出す。 それから

「あなた方にお祝いをもうしあげなければ・・」 と言うと、ムスタファも笑顔になった。それから真顔になって

「私たちの心は私たちを危険へと導く。ミフリュニーサと結婚したことを皇帝は知らない。そしけっして知ってはならない」と彼はバヤズィトに言った。

さらに結婚について

「私はこのことを言うつもりがなかったが、あなたは何があろうともフーリジハンをあきらめないだろう。

ならばこのこと（フーリジハンとバヤズィトの結婚のこと）は秘密にしておくことだ。

皇帝がこれを知ることは、ただセリムにとって有利になるおとだけだ。

わかるだろう？」

とアドバイスすると、バヤズィトは頷いた。

成り行き上、ムスタファはこうして彼に秘密を話してしまった。

結果的には

マヒデブランのいうことを聞かなかった。これ後で取返しのつかないことになるのだった。

あああ、母マヒデブランの忠告をきいていればいいものを・・・