オスマン帝国外伝シーズン4をちょこっと前半紹介
104~122のできごと
スレイマンの妹ファト皇女とイブラヒムとハティジェの娘フーリジハンが宮廷にやってきます。
ヒュッレムのライバルはファトマ皇女です。
彼女は常に冷静で怖さを感じるシャースルタンや感情豊かな反面思いが先に立って行動することが多かったハティジェとは違った魅力があります。
彼女と戦うヒュッレムはかなり年をとっていますので以前のようなオーラがありません。
ハレムには似合わないヒュッレム独特の豪快な笑いも消え、冷めたヒュッレムを演じています。
その代わりにファトマ皇女は自由奔放で頭もよくいつも笑みを絶やさず明るくしかしながら残酷なトリックも仕掛けます。これは今までにないキャラです。
前半は彼女が盛り上げてくれましたが、後半は宮廷のハレム内での女性同士の激しい抗争はあまり描写されません。
主題は皇子たちの皇位継承の奪取戦が描かれます。新しく登場する人物はソコッル・メフメトパシャです。
この方は史実でも大変有名でスレイマンの大宰相と言えば脳裏に浮かぶのはソコッルです。彼は冷静で忠誠をスレイマン大帝に尽くします。
皇子たちと言えば、ムスタファとバヤズィトは秘密に結婚をします。
これはスレイマン大帝に遠慮してのことです。
ムスタファにはことごとく彼を失脚させるための罠が仕掛けられます。
海賊討伐事件、オーストリア大使との謁見事件、カフタン暗殺事件、そしてフズル海軍提督の娘との秘密の結婚事件、そしてサファヴィー朝タフマースブの手紙事件があります。
宦官長のスンビュルは一世一代の恋に落ちます。
彼の過去は悲惨でした。
少年のころ奴隷狩りで遠いイスタンブルまで連れて来られたのです。
彼は時々驚いた時や悲しい時に咄嗟にアラビア語で独り言を言いますが、実は彼が遠い国(たぶんスーダン)から連れてこられたからなのです。
彼はシーズン2でヒュッレムが天下を取ってから後ずっとヒュッレム側で生きてきました。このスンビュルは恋の出来事に巻き込まれ、重大なヒュッレムの秘密を漏らしてしまいます。
ヒュッレムはその秘密の出所がスンビュルとわかったのですが、彼を罰することなく自由の身にします。
その後スンビュルはトルコを気が向くままに旅しましたが、またイスタンブルに戻ってきます。
そしてバザールでコーヒーショップを始めます。
街の様子を今までは料理長のシェケルアーやマトラークチュが情報を宮廷にもたらしていましたが、この先スンビュルがその役目を果たします。
何かあるとヒュッレムを訪れ街の民の様子を話します。
スレイマン大帝は以前のように強く活発な姿ではありません。病気と闘いながら遠征に出かけたりします。それだけでなく家族の問題、主に皇子たちのことで常に頭を抱えています。