ニギャールの願いとリュステムの母の死 オスマン帝国外伝シーズン3 28話ハイライト
ニギャールはマトラークチュのおかげで、自分の娘が生きていることを知った。
イブラヒムもカデルを不憫に思って、会ってもいいと許可を出した。
それでニギャールが娘と楽しい時を過ごしていた。
ところが突然 ハティジェが訪れた。
ニギャールにもう二度と来るなとハティジェは言い捨て、ニギャールはカデルの家から追い出された。
家に帰ってないているニギャール。
そこへリュステムが帰ってくる。ニギャールはつい先日彼と結婚していた。
ニギャールはリュステム「どうしたのか、なぜまた泣いているのだ?」と聞かれ
「今日、マトラークチュ様が来られました。パシャが送ったそうです。
理由は?
「私をだましたのです。嘘をついたのです。私の娘は死産ではなかったのです。
生きているのです。彼女を見たのですから」
するとリュステムは
「と言うことは、お前は知ったのだね」
と言って座る。
「あなたは知っていたのですね、それはそうですね。ヒュッレム様がご存知だったのですからね。
どうか、助けて、ただ一つの私の望みはわたしの子に会うことだけです」
「会ったと言ったじゃないか?」
「パシャ様は時々会うことを許可してくださるそうですが、ハティジェ様が妨害いするでしょう。
私は子供を自分のそばに置きたいのです。
私と共に生きて育ってほしいのです。
どうか
お願いです、お助け下さい」と心からお願いするが、
リュステムは
「一部の子供たちの運命とはこういうもんだ。親と離れて大きくなるのだ」
と言って出ていく。
なんとも冷めた対応だ。
この言葉で希望を完全に失ったニギャールだが、このリュステムの言葉には、彼のつらい過去の経験がこめられていた。
次にシーンはあまり見られないリュステムの子供の頃のシーンだ。
とてもかわいいリュステムの姿が映る。
彼女の母親がリュステムの頭をなぜていた。
だがその手は彼の頭から静かに離れていった。
次にシーンでは彼女が横たわる姿が映る。
彼女は目を閉じて、力尽きたように首を落とした。
小さなリュステムは
「おかあさん ママ アンネ」とさけびながら、彼女を起こそうとする。
だが彼女は起きなかった。
彼女は亡くなったのだ。
リュステムは男につてていかれそうになる。その時、その母がいつも身に着けていたグリーンの飾りを手に握りしめた。
その飾りをリュステムは今も持っていた。
そしてニギャールと娘の運命を、自分の母と自分に思い重ね、その母の形見を握りしめながら、彼は少し涙ぐんだ。
リュステムはあまりよく思われていないようだが、
彼の過去も悲惨だったようだ。
そして母をなくす前のリュステムは、みんなと変わらないかわいい純粋な子供だったこともわかる。
運命とは壮絶なものだ。
誰もが運命から逃れることはできないとリュステムは思っていた。