オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 51話 E124前半 ムスタファ皇子の葬儀

コンヤ
ムスタファのそばに駆け寄り抱き上げるスレイマン父、

「ムスタファーーーー」

と叫びながらもムスタファの胸に隠された遺書に気づく。
ムスタファは赤の基調の布の上に横たわっている。ムスタファの白い衣装が赤に映える。赤はきっとムスタファの血の色だろう。
そして白はムスタファのむじつを象徴していた。

外に運ばれる。まわりの集まるイェニチェリ達。
無念の兵士たち・・・
怒りをこぶしで表し痛みをこらえる。すべての兵士たちが右手で胸をたたく。

「息子を殺した残忍な父親の手にこの世を残します。父を殺すという残忍な人間として生きるよりも無実の者として死ぬことを選びます。私を反逆者としてみんなが書き残すでしょう。しかし時が過ぎて、ある者が私の話を伝えるでしょう。その者たちは真実を、私の無実を語るでしょう」

と手紙は終わっていた。
そこへムスタファの右腕のヤフヤーとムスタファをこよなく愛する弟ジハンギルが駆け付ける。
ジハンギルの

「アビー」(兄上)

と言う声がむなしく響く。

無実なものとして死を選んんだムスタファ・・
悲しみに包まれるコンヤ。
だがムスタファの手紙の言う
「真実を信じる人が来るだろう」
というムスタファの言葉は証明された。

こうして今私たちはムスタファの無実の話を聞き、私たちがその証人となったからだ。スレイマンは完全にムスタファに負けたのだ。

スレイマンといえば手紙をたたみ、胸にしまった。そして一粒の涙がスレイマンの頬を流れる。印象的だったのはスレイマンの吐き息があまりにも白かったことだ。

ジハンギルは半狂乱になって

「父上父上 わたしに嘘をつきましたね。彼はあなたをとても愛していたのに」(ババー ババー バナヤランソイレディ オセニチョクセヴディ)

と叫びながらスレイマンの元へ駆け寄ろうとするが兵士たちに止められる。

イスタンブル
イスタンブルでもムスタファを心配する者がいた。異母兄弟のバヤジトだ。ヒュッレム母がバズィトに

「ムスタファ兄のことそれほどまでに考えるのなら、その少しでもいいからセリム兄のことも考えてほしい」というと、バヤズィトは

「兄弟と言うのはその目に愛があふれている者たちのことを言うのだ。それは同じ母から生まれなければならないということではない」

と答えると母ヒッュレムの苦々しい顔をする。

だがバヤズィトは本当のことを語ったのかもしれない。もしムスタファが皇位についていたらムスタファは約束を守る人だから、バヤズィトは彼の右腕として生き、オスマン帝国を盛り立ってくれたかもしれない・・・
セリムはバヤズィトを生かさなかったが、ムスタファは彼を生かしたに違いない。

ムスタファの葬式の礼拝(ジェナーゼ ナマズ)がなされた。

「ハックヌズ ヘラール エディヨルムスヌズ(かれをゆるしますか)」

と3度聞くとそれにみんなは

「はい」

と答える。そしてエル・ファーテハと言う声の後に、みなはムスタファのために祈った。
ヤフヤーは

「皇子を我々は守ることができなかった」

とジハンギルに話す。

遺体はブルサへ送られることになる。ジハンギルはテントに戻る。心配してきたセリムにジハンギルは出て行けと叫ぶ。

ヤフヤーはリュステムに呼ばれ、

「手紙をアマスヤに持っていき、反乱を起こすな」

と命じられる。ヤフヤーはリュステムに静かに

「行った罪の報いをうけるぞ」

と言い、アマスヤに去っていった。アトマジャもまだ発見されない。

カラ・アフメトはヤフヤーにアトマジャを裏切った兵士を教える。
あれ?カラ・アフメトはどちらの味方でしたっけ?

うらぎりもののヒクメト・アーが兵士が連れだされる。彼は

「リュステムがさせたと」

叫ぶ。兵隊たちはリュステムを目指していく。

「リュステムの首を取る」

と怒る兵士たち。いまにも反乱がおこりそうだ。カラ・アフメトはイェニチェリを説得する。リュステムはスレイマンの元へ連れて行かれ、罪を問われる。
「2人のイェニチェリを殺したが、あなたを守るためだ。ムスタファは無実ではないと」と言うリュステムの命は助けられたが、大宰相の地位ははく奪された。
喜ぶイェニチェリ。
それからスレイマンはアフメト・パシャを大宰相に任命した。

アマスヤ
アマスヤではメフメットたちがヤフヤーたちを出迎える。
「ババム ゲルディ」「お父さんが来た!」と喜ぶが、ヤフヤーは悲しそうにメフメットに近づく。メフメットは尋ねる。

そして

「ムスタファはどこ、私のライオンはどこ?」
{ムスタファム ネレデ アスラヌム ネレデ}

とマヒデブランも尋ねる。
沈黙しているヤフヤー。漸く重い口を開け、

「后妃様 皇子様は亡くなりました」(スルタヌム、シェフサーゼムズ ハックン ラフメトィネ カヴシュトゥ )(ŞEHZADEM HAKKIN RAHMETINE KAVUŞTU.)

 言うと、隠れ妻ミフリュニーサは泣き崩れる。

「スレイマンが処刑した」

と伝えるとマヒデブランは部屋に戻り思わず毒を飲もうとする。
マヒデブランの長い長い戦いは終わったのだ。

思えばヒュッレムがハレムに現れてから今日までずっとマヒデブランの血のにじむような戦いは続いてきた。そこへメフメトがやってきて、

「スルタヌム」

と声をかけるとわれに返る。

イスタンブル
リュステムがイスタンブルへ戻る。ヒュッレムにムスタファのことを話す。

「何年も戦ってきた。これを待っていたわ」
と言い腰を掛けるヒュッレム。

「すべて終わった。勝利したというの?」

と聞くと、リュステムは

「まだ終わっていない、わたしの首をとりにやってくる」という。

「死の原因になったわ。私たちを襲うだろう。宮殿の内外で私たちを襲おうとするだろう。だからこそ今は山のように立たなければならない時だわ」

と答えるヒュッレム。

ミフリマーフは倒れ泣く。宮殿内のみんながあつまりムスタファの死を知る。動揺が宮殿中を走る。イスタンブルは悲しみの深い深い海の中に沈んでいった。

アマスィヤ
ブルサへ行くようにとヤフヤーはスレイマンの命令をマヒデブランに伝えると、マヒデブランはこみ上げる怒りをヤフヤーにぶつける。ヤフヤーは深い海のようにその怒りを受け止めて、無言で聞いていた。

スレイマンの妹ファトマが

「残虐者たちよ」
とヒュッレムとリュステムに向かって叫ぶ。とぼけるヒュッレムに怒りでギュルフェムも

「わなを仕掛けたのですね、神よ何という罪でしょう!」叫ぶ。
ヒュッレムがバヤジトにさわろうとすると、

「兄の血があなたの手についている。触るな」(エリニズデ アービミン カヌ ヴァル)とヒュッレムにどなる。
ギュルフェムは
「幸せですか? 幸せなのですか? 前を遮るものはもう誰もいないわ。でしょ?しょうり!はすでにあなた方のもの。さあ行きなさい、なぜいるのですか。お祝いしなさい、この汚らわしい勝利を!」
(ムトゥルム スヌズ アルトゥク。ムトゥルムスヌズ?オヌヌズデ キムセ カルマドゥ。デイルミ? ザッフェル!アルトゥク スィズィン。 ハイディ ギイディン。 ネドュルヨルスヌズ。 クトゥライン、ブ キルリ ザッフェリニズィ!)
とギュルフェムの言葉が宮殿中にむなしく響く・・・

イスタンブル
 ハレムではなくなったムスタファのためにクルアーンが読まれる。世界中の幸せを照らし出す太陽は沈んだ。
放心状態のファトマ。彼女が

「私の唯一の目的はムスタファを守ることだったのにできなかったわ」

と言うとギュルフェム妃はファトマの手を握る。涙のとまらないギュルフェム。
アマスヤ
悲しみのどん底の妻ミフリュニーサは

「約束したのに、約束したのに」

と何度も繰り返す。そして泣き崩れる。彼女に胸には強い痛みが・・息ができない・・・
それを見て、

「わかるわ、わかるわ」

と言うマヒデブランは悲しみの海をさまよう。
(でもマヒデブランだけは悲しんではいけない。何故ならドラマでは部下に命じて、ヒュッレムの長男・メフメト皇子の命を奪うように仕掛けたのだから・・・)

2人はお互いの息子の命を取り合ったのだ。(メフメト皇子役のイレリさんは、今アリという映画でがんで闘病生活を送る青年を熱演している。
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