オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 57話後半 勇敢な詩人ヤフヤー!E126中編

アマスヤ
詩人(シャーイル)ヤフヤーはムスタファの片腕であり、ミフリマーフのもと思い人でもあった。彼は詩を書いた。ムスタファを悼む死だった。その詩は今ムスタファの使っていたアマスヤのベッドの上に置かれている。
詩を読んだスレイマンは付き人のロクマンアーを呼び

「ヤフヤーを連れてこい」

という。
詩を書いたヤフヤーは庭に立っていた。
物理的な彼の目はたしかに顔の一部にあったが、彼の眼は心の奥深くを見つめていた。彼の眼は真実のみを抽出するセンサーだった。
彼はその眼で詩を綴った。(彼の使ったインクは彼の血のように感じられる。)そこへ彼の思索をさえぎるように

「セン ネベクリヨルスンスンブラダ」

とある者が声をかける。

「返事をしないので舌を無くしたのか、返事をしろ」

というと、ヤフヤーは

「犬のようなお前に答える返事なない」

と答える。

すると

「言葉に気をつけろ、わすれるな おまえには、なにものこっていないのだ。アトマジャを地獄におくったのだから、お前も彼のそばにおくってやるぞ」

と彼は強気の態度でいう。そうなのだ、この人はリュステムの忠実な腹心だった。

リュステムが解任されてイスタンブルに戻った後、スレイマンと同行していたマフムトアーだ。

ヤフヤーは彼への怒りと蔑みを行動で示した。
なぜならアトマジャを殺したのがマフムトアーだと今知ったからだ。

マフムトアーがヤフヤーに襲い掛かろうとするとき、スレイマンの付き人のロクマンがやってくる。そしてスレイマンが

「お呼びです」

と伝える。ロクマンはヤフヤーを気遣い、言葉に注意してほしいというと

「ムスタファ皇子の命が奪われた後、私の命がなんだというのか」

と怒りに満ちた歩き方でスレイマンのところへ向かう。ヤフヤーはどうなってしまうのだろうか?
スレイマンの前にでるヤフヤー。彼が一礼すると、 スレイマンはヤフヤーにこの詩をお前が書いたのかと聞く。
ヤフヤーは

「痛みをいやすことができるかわかりませんが、できる限りを記しました」

と答えた。

「あなたのご裁断を待ち従います。剣士として死ぬ運命は与えられませんでしたので、詩人として死のうと思います。」

わあ!かっこ良すぎる!詩に命を懸ける詩人!まさに詩人の中の詩人だ!

「あなたの(なしと遂げるべき)義務はこれだったのだな」

というスレイマン。しばらくして

「お前の運命がどこでいつ死ぬかはわからん。だが詩人として死ぬだろう。私が生きている限りこれによってお前が罪を問われることはない。
すぐに去れ。二度と目の前に現れないように」

とスレイマンもかっこいいことをいい、彼を自由にした。

このムスタファの死を悼み、オスマン帝国の行く末を憂いだこの詩はスレイマンにとってた快いものではなかった。
だがスレイマンはそれを保護した。そしてそれを書いた詩人のヤフヤーも。

 こうしてヤフヤーは一礼してムスタファとの思い出のいっぱい詰まったアマスィヤを後にした。

当時の絶対権力を恐れず、彼が詩人として真実を語ろうとした態度は評価されるべきものだろう。
それが後世に与えた影響は限りなく大きいと思う。
少なくともその詩によって私たちはムスタファについて、より真実に近い事実の一部を知ることができるのだから・・・

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