オスマン帝国外伝登場人物【アイビゲ】

クリミアの王女で母后の命に当たるアイビゲは自由奔放で、剣の腕が立つおちゃめな少女としてイスタンブルを訪れた。理由は父親と伯父がクリミアの継承問題で争っていたため危険だと感じた叔母の母后がイスタンブルに避難するように取り計らった。

彼女の初登場シーンはとても印象的だ。船の中でナイフでなにかを削っている。そこへ迎えに来たマルコチョールが現れる。2人の出会いはかなり印象的だった。マルコチョールはこの生意気なアイビゲの付き人に無礼だと感じたようだ。アイビゲは付き人のふりをした。そしてマルコチョールをからかったのだった。出会いはいまいちだったが二人は互いに心惹かれていく。
宮廷に来た頃は、恐れを知らずマヒデブランや母后に反対されてもヒュッレムと平気で話すようなキャラだった。ところが次第にハレムの陰謀に巻き込まれていく。ヒュッレムが焼かれるところを助けようとしたり、乗馬の際マルコチョールに挑戦し力で勝とうとしたり、それはそれは面白キャラクターだったのだが、恋をしたため変わっていく。
前のような明るさも自由さも無くなり、恋に一喜一憂する女性と変貌した。服装も男装から女装にかわる。もともと美しいアイビゲはドレスを着、髪飾りを身に着けると大変美しくみえた。マルコチョールも彼女に首ったけになったが、マヒデブランの勧めでムスタファとの結婚話が始まる。そのためアイビゲは苦しむが、マルコチョールはスレイマンへの忠誠のためアイビゲをあきらめようと、彼女に冷たくする。
彼女はマルコチョールが自分を愛していないと誤解しムスタファとの婚約をOKしてしまう。彼女の苦悩はそこからさらに深まることになる。アイビゲはムスタファと婚約を無事に終え故郷へ一時帰国することになった。その護衛役としてマルコチョールがお供するとのことだった。
2人はイスタンブルを離れ船の中でお互いの気持ちを確かめあうがそこへ兵士たちが乗り込んでくる。アイビゲとマルコチョールはこうしてあっけなくイスタンブルに戻された。
ムスタファはマルコチョールを死刑にすると宣言し、アイビゲとの婚約も解消となる。
アイビゲは失意のまま故郷クリミアへ帰って行った。
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