新・オスマン帝国外伝~影の女帝 キョセム~(Muhteşem Yüzyıl: Kösem) シーズン1 53話 20の1 キョセムが誘拐される

53話
ハリメはハレムのトップに立ったヒューマシャーにムスタファに会えるよう許可を求める。ヒューマシャーは彼の状態はかわいそうだと思っていたが、規則は変えられないので会うことはできないと言った。 そこへハジアーが急ぎ戻り、キョセムが誘拐されたと伝える。
キョセムはどこに?

森の中の掘立小屋に彼女は猿轡をされ、縛られていた。一生懸命縄をほどこうとするキョセム。果たして逃げられるだろうか?

皇帝はサフィイエを訪れる。そして「キョセムはどこだ?」(キョセムネレデ)と尋ねるが、サフィイェはしらないと否定する。皇帝が出て行こうとすると、彼女は、

「キョセムがどこにいるかわかりませんが、見つけるのに手を貸すことができます」 「キョセム ネレデ オルドゥウヌ ビリミヨルズ。 アマ ブルマヤ ヤルドゥム エデビリリズ  」
「どうやって?ナスル」ときくと、サフィイェは自分の情報網はまだ健在だと伝える。サフィイェは取引しようとしている。皇帝は彼女が自由にしてもらいたいのだと思った。しかし彼女は乙女の塔から出て違う場所で罪を償いたいと持ちかける。

ハレムでは二人残された皇帝の息子たちをヒュマーシャーが世話することになる。彼女の部屋に移せというとジェンネトが反対する。だがヒューマシャーに圧倒され子供たちは移された。

ハリメは小姓頭にこの誘拐の影にはヒュマーシャーがいると伝える。そんなことはないという彼にハリメは絶対彼女がかかわっている確信を持って言う。 悩んだ挙句小姓頭はその足でヒューマシャーに会いに行く。

「何か知っていることはありませんか」と問うと、
「私があなたをこれほど信頼しているのにあなたは私をうたがうのですか?そうなのですかズルフィキャル」と反対に言われてしまう。

彼は、まったくヒューマシャーを疑ってはいないが、彼女の母サフィイェがキョセムを見つけることができると言ったことからサフィイェがかかわっているのを知り、それで彼女に聞きに来たのだというと、ヒューマシャーは「皇帝はなんとおっしゃったの?」と尋ねる。
「皇帝はただキョセムスルタンを発見することのみをお考えです」と答える小姓頭。
彼女は「誰が何をあなたに伝えたかはわかりません。知りたくもありませんが、ただ私は傷つきましたわ。そういった者たちの言葉をもしあなたが信じるななら、私の心は傷つきますわ」
わあ!あの表情であのトーンでヒューマシャースルタンからあんなふうに言われたら彼だけでなく誰でも彼女を信じないわけにはいかないだろう。
あの頑強なイイェニチェリ出身の小姓頭ズルフィキャルは撃沈した・・・

イスケンデルは市場で布屋を訪ねる。 サフィイェの使いできたと布屋に言う。彼はサフィイェの情報網のようだ。夕方までには情報を集めるというがキョセムは大丈夫だろうか?

皇帝はハレムで待っている。そばにはヒュマーシャーがいる。皇帝も完全に彼女を信じ頼っている。彼女がこの誘拐事件の張本人なのだが・・・

山小屋ではキョセムが誘拐した者にキョセムであることを話し、その者に自分を自由にするように持ち掛けるが、相手は逆に彼女を連れて逃げ出そうとした。 どう転んでも命は助からないと思ったのだ。

しばらくすると、キョセムは縄をほどき、逃げ出した。外のみんなは眠っていた。だが脱出は失敗。また捕まる。

ハリメはムスタファが病気になったと知り心配でヒューマシャーに会るように頼みに行くがきっぱりと断られる。そこで次にハジアーに会わせろと命じる。ハジアーは仕方がなく連れていく。ムスタファは大丈夫なのだろうか?こうしてハリメはムスタファに会うことができたが、そこへヒューマシャーが来た。 
「二度と命令に従わなかったら次はエジプトにあなたはいるでしょう」

きっぱりと言う。ハジアーは黙るしかなかった。

「お母さん、あなたをずっとまっていたのにあなたは来なかったね」

白い小さな手でハリメの顔をなぜながらムスタファは細い声で言う。

サフィイエの諜報部員から情報を得て場所を知ったイスケンデルは助けに行く。次々と見張りを倒し、大勢の敵と戦うが、彼は刺されてしまう。キョセムも人質に取られた。 戦い続けた挙句イスケンデルはついに倒れてしまう。

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