ヒュッレム 罠にかかる！ シーズン3 56話 エピソード87 から

大理石の宮殿に向かうヒュッレム 。そこに待っていたのはハティジェだった。

次のシーンではミフリマーフがハレムに戻ってきて、スンビュルと会う。

「ヒュッレム・スルタンはどちらですか？お会いになっていらっしゃらないのですか？」
「会わなかったわ、スンビュルアー」

「あなたが大理石の籍宮殿に出かけたと聞いて・・・」とそこまで言うとミフリマーフは「私は行ってないわ」とこたえる。するとスンビュルアー の顔つきが変わり、
「わあどうしよう」と独り言を言う。
大理石の宮殿では
「皇女様、何事ですか、どういう意味かしら、これは・・・？」 と言うヒュッレム。
「怖がらないで、ただすこしおはなししたかっただけですわ。
長い間一つだけかんがえてつづけてきたことがありますの。
それはイブラヒムのことよ、彼がどのように殺されたかを思い出すことがありますか」

と聞かれると目が泳ぐヒュッレム。そのヒュッレムの周りをまわりながら話続けるハティジェ。
「まわりの者たちはみな時がたてば痛みが、和らぎ忘れるというのよ」
少しづつ少しづつわすれて、しまいにはすべてをわすれて、残りの人生を、そのまま続けて生きていけるとね。誰も私がどんなふうに生きているか知らないのよ」
そしてヒュッレムに近づき、
「あなたは知りたいですか？私の人生がどんなふうに台無しになったか知りたいですか、ヒュッレム？真っ赤に燃え盛る火のようなの寝床で 、過ごすの眠れない夜々のことを聞きたいですか？
この上ない痛みなのよ、燃え尽きて灰になりまた戻りまた灰になる・・・　
毎日体の中の火の周りをまわりながら耐えているのよ」
と、ハティジェは本当になんとも言えない表情でヒュッレムを見つめそして体の向きを変える。

「あなたは思い出すかしら？あなたに死なせてと懇願するだろうと以前いったわね。その時がきたわ」

と言うとヒュッレムは恐怖から目が左右に動く。これから何が始まろうとしているか見当もつかない様子で、唾をのむヒュッレム。そして
「皇女様」と少しおびえた感じで声をかける。
「そしてもし私に触れるならば・・・」と言ったところで彼女の背後からいきなり女性が口にハンカチを押し付けた。

抵抗しようとしたがヒュッレムは一瞬にして倒れてしまう。

上から見下ろすハティジェをうつろな目でヒュッレムは横たわったまま見ていた。

シーンは変わりヒュッレムは目を覚ます。

だが上からのぞいていたのはハティジェではなくスンビュルとファーリエ（ファフリイェ）だった。

「何が起こったの？どうやってここへ来たの？」

言うヒュッレムを見て、二人は怪訝そうな顔をした。