【新米史官ク・ヘリョン】 希望を与えてくれるドラマ

【概要】韓国時代劇ドラマ
2019年 MBCで放映 日本ではネットフリックスで放映中
監督:カン・イルス
脚本:キム・ホス(『ソロモンの偽証』も脚本)


コミカルと思えばシリアスです。淡い色のほんわかした衣装に身を包まれ全体的に優しい感じのするのですが、実はとても芯のあるドラマです。
宮廷だけに限らず、どこで働いても一度は経験するだろう仕事の困難さ、そして様々な困難をくりぬけ、史官として真実をのちの世に伝えようとする強い意志、時には命をなげうってでもやり遂げようとする情熱が、コミカルで柔らかい雰囲気の中でしっかりと描かれています。
【主なキャスト】
クヘリョン役のシン・セギョンさん
1990年生まれ現在29歳。中央大学校演劇映画学部に入学。
モデルさんから女優。
私が初めて見た作品は『根の深い木』のハングル文字を発明しようとして名君世宗を助ける民のソイ役で、次に見たのが『六龍が飛ぶ』の新しい国を作るために頑張る民のプニ役でした。二人とも民としてたくましい気骨のある女性を演じていました。
大好きな女優さんの一人です。
インスタ:https://www.instagram.com/sjkuksee/?hl=ja

トウン大君イリム役のチャ・ウヌさん
1997年生まれ現在22歳。韓国成均館大学校演技芸術学科在学中。ASTROと言う歌手グループのメンバー。カクシタルやグッドドクターなどチュオン君とよく共演しています。
インスタ:https://instagrammernews.com/user/11101398072

セジャ役のパク・ギウンさん
1985年生まれ現在34歳。 大真大学視覚デザイン科、慶北外国語大学中国語学科卒
日本映画『怪談』でデビュー。
https://www.instagram.com/oopkwoo/

大妃(テビ)役 キム・ヨジンさん 
1972年生まれ現在47歳。 梨花女子大学校ドイツ語ドイツ文学科 卒業
宮廷女官チャングムの誓い』でチャングムが済州島に流されたとき知り合った女医さんで、チャングムの先生としていろいろ指導する役を観たんですが、かっこよかったです。次に『イ・サン』で敵役を演じましたが、これも迫力ありました。ですが『私の声が聞こえる』では耳の聞こえない清純な母親役を演じるのを見てびっくりしました。
彼女の強いイメージが変わり、やさしそうな方だなあという印象を受けました。


ホ・サンボ役のソンジルさん
1968年生まれ今月の16日で51歳。ソウル芸術大学演劇科卒
チェジュさん主演の『スターの恋人』で社長役で出ていましたが、ほかにmいろんなドラマで彼を見かけます。一味も二味もある俳優さんです。

【内容と感想】
さわやかな後味のするスてキな作品です。なんといっても衣装の色が最高!自己主張をしない淡い色を組み合わせているのし、着ている人をしっかりとした個性を持ったキャラを作り上げています。
民として戦うイメージの強かったシンセギョンさんが今回は史官を目指します。兄が1人。26歳の女性で、一見明るく前向きなのですが実はすごい過去を持っている女性です。6歳の時父親と死に別れその後兄に自由にやさしく育てられます。
結婚式の前夜、婚約者に会い結婚を破棄してくれるよう頼み、結婚式当日史官の試験を受けに行くというメチャやんちゃなキャラでもあります。
読書好きで特に天文学や化科学に興味を持つ彼女は晴れて合格、史官の道を歩み始めます。最初の数か月はいろんな困難にであいます。
史官の先輩たちから女性ゆえに認めてもらえない
女官たちからは絶対服従を突きつけられ拒否すると乱暴される
新米のため上手に早く書記ができない
等々です。
しばらくすると王様付きの史官として派遣されますが、中に入れてもらえず、こっそり忍び込みつかまり牢屋に入れられたり、地方の伝染病を視察する大君に同行します。そこでもワクチンを医女と共にみんなに勧め人々を救います。その後も宮廷内を逃げまくっていたフランス人をかくまって逃げるのを手伝います。
こうしてみるとクヘリョンは正義感が強く無茶し過ぎる傾向があり、一見明るく男勝りのように見えるけれど、実は繊細なやさしさを持つ乙女でもあります。
そして最後は極めつけ!
20年前の前王・廃位の謎を大君と共に見事解き明かします。

ただキャリアウーマンン日々の奮闘を描いたドラマかと言うとそうではありません。末木なラブストーリーも展開されます。
韓国ドラマのパターンでは三角関係が多いです。女性1人にかっこいい男性が2人恋をするっというパターンですが、新米史官ではクヘリョンは大君)(テグン)に恋します。
大君は幼いころから王に疎まれ父親の愛情を知らずに育ちました。(その代わり内官のサンボさんがあたたかい心で彼を包み込んでくれます)
小さいころはほぼ無視、大きくなると宮殿の片隅においやられひそかに生きていました。本人は自分が至らないせいだと自分に対して不信を抱き苦しんでいました。ただそんな様子は区ヘリョンが現れるまでは一切表には出さず、文才を生かして恋愛小説を書いていました。それが大衆には受けよく売れました。ところが突然書物の統制が始まり、禁書となってしまい、牢屋に入れられてしまいます。
コミカルな楽しい感じで始まったこのドラマは終盤にかけて、思いがけない展開が・・・
かなりシリアスなドラマになってしまうのです。
20年前の前王廃位の謎を解き明かすうちに彼は実は自分が前王の息子で、正当な王位継承者だったことがわかります。
その上前王が無実の罪で殺されたことも突き止めます。見事に謎を解いていく様子がいいですねえ。
大君は最初何も知らない無垢で弱弱しくて優しいそうな少年だったのですが、クヘリョンとのやり取りや、廃位の謎解きをする家庭の中で急激に成長していきます。
ところで日たりはどこでしりあったのでしょう?初めて会ったのは貸本屋でした。最悪な出会いでした。(韓国ドラマではよく後に愛し合う二人の出会いが良くない場合が多いです)次に偽作家事件の時も会いましたが、それも最悪でした。
そして次は史官となって宮殿にやってきたときでした。ヘリョンは先輩に意地悪によって門番に中に入れてもらえませんでした。そこで何とか中に入りたい彼女はぬけみちがあることを知ります。抜けて出たのは大君が住んでいるロッジでした。(この時はまだかのjとは彼が大君だとは知りません)
史官と大君として接していくうちに二人はひかれあっていきます。春風のようなさわやかなラブストーリーは女性リードで進んでいきますが、いつのころからか大君は体をはってヘリョンを弓矢から守れるほど強くなります。大君の純粋で一途な恋心に涙が誘われることもしばしばあります。
大君の兄セジャ様も素敵な人です。弟思い出いつも大君を気にかけています。
公正で肝要な名君なのですが、一度だけ身がってな態度をとったことがありました。大君が前王の息子と分かった時です。テグンが王の座を練らっ得ちると思い彼おw幽閉してしまいます。
ですが勇敢な彼は、思案した結果真実と向き合い最終的に大君の味方を史、王になることをあきらめます。

大妃様は無実で亡くなった実の息子前王の無念を晴らすため、大君を王にするという目的のためにのみ生きてきました。(しわがないので祖母役にはまだはやいのではと思えましたが)演技が輝いている!素晴らしい!

そうそうもう一人すごい人がいます。内官サンボさんの存在は大きいです。コミカルな感じが自然に出たのは彼のおかげだと思います。

史官たちの真実を伝えようとする情熱が、官僚の人々の気持ちを変え、正義が実現したというこのお話は、(現実にはなかなか起こりそうもないことのようにも思えますが、()私たちに正義はいずれ勝つ!という希望を与えてくれることでしょう。
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