Ebüssuûd エブッスード 史実 

(このブログではカーディーと記しています)
彼が自分のことをEbüssuûd Muhammedエブッスード ムハンメドと記していること
から本名はムハンメドでエブッスードはあだ名か地位を表すだったと思われる。

彼は1490年12月30日(ヒジュラ歴896年2月17日)イスタンブル近郊のマテリスと言う村で生まれたとともいわれるが、バヤスイット2世が皇位につく9年後に生まれたので、イスタンブルで生まれたというほうがより正しいと思われる。(AHMET AKGÜNDÜZの意見)

父はシェイフ・ムフイッディーン。父はスレイマン皇帝の祖父・バヤスィットがアマスィヤにいたころから、親交が深く、バヤズィット2世の招待でイスタンブルにやってきて修行場(テッケ)を作る。 (のちのスィヴァス・テッケ)。

エブッスードはその父についた勉学に励んだ。初めに数々のタフスィール(クルアーン解説)の本を読んだ。

後にミュイェザーデ アブドゥルラフマーン エフェンディ(Müeyyedzâde Abdurrahman)、メヴラーナ セイイディ カラマーニー(Mevlânâ Seydî-i Karamânî)に師事した。ある説ではイブンケマルに師事したともいわれる。

メヴラーナ セイイディ カラマーニーの娘ゼイネプと結婚した。

スレイマン大帝の父セリム1世の時代
1516年にイネギョルイスハーク パシャメドレセに赴任した。
1520年まで務め、翌年ダーウード パシャメドレセ、その後マフムードパシャメドレセで働いた。

そして1525年ゲブゼのメドレセへ転勤する。
その一年後メダッリスセマーニーイェ(Medâris-i Semâniyye)(ファーティフモスクの周りに作られた8つのメドレセ)の教授を5年間務めた。

その後ブルサでカーディー(法官)を務め、1533年11月イスタンブルノカーディーに転勤になる。

1537年ルーメリの軍政官長に就任し、カラボウダン(モルダヴィア)、エステルゴム、 ブダの遠征などにも同行した。ブダを勝ち取った後、ブダの街で初めて金曜礼拝を先導したのは彼である。(オスマン帝国外伝ではこのことは出ていません)

8年間ルーメリ軍政官長を務めた後、1545年10月にイスラム長老(シェイフルイスラーム) るとなった。セリム2世の時代も彼はイスラム長老として勤めた。

エブッスードはイリミイェ・カーヌナーメスィを準備し、オスマン帝国の方角を再編成し、それにより厳格な政府の管理システムを強化した。彼はシャリーアとオスマン帝国の管理する法を結びつけた法的枠組みを作った。それまではカーディーがシャリーアを解釈することは自由であるとされてきたが、統治者にさえ適応できる法の枠組みを彼は整え、法判断はスルタンの法書簡によって行われるになった。


彼は給料の値上げをしたり、法官を任命する権利をイスラム長老が得るように働きかけ、イスラム長老の力を強めた。 イスラム長老を28年11か月務めた。

1774年8月23日亡くなった。

エイユプジャーミで葬儀の礼拝がなされた、お墓はエイユプのダールルハディースのそばにある。

子供
アフメド、メフメド、ムスタファと言う3人の息子がいた。

ハティジェ、ラヒメ、ケリメと言う3人の娘もいた。

アフメドはシェフザーデ・メドレセに在職中26歳で亡くなった。エブッスードと同じ墓に埋められた。

メフメドはアレッポのカーディーとなった。ムスタファはアナトリアとルーメリの軍政長官となった。

娘たちは甥のイスラム長老ミュイェッザーデ・アブドゥル・カディルエフェンディイスラム長老メフメド・エフェンディに嫁ぐ。

ムスタファの子孫がいた。

慈善事業
エイユブスルタン複合施設は彼が作らせた。
イスキリプの父の墓のそばに水道やハマム、モスクを作った。
クリミアにもモスクを作った。


人物像
彼は身長が高く細く、長いひげ、笑顔を絶やさない顔、厳格で高潔な人物として知られていた。態度は穏やかであったが、荘厳さに圧倒され会議で彼の前で口を開くものはなかったと言われる。彼の言葉は敬意をもって傾聴された。

教授の間 無欠勤だった。ムフティ時代には毎日男百ものファトゥワを出すほど懸命に働いていた。
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