
夏にあんねあんねの付き添いでトルコのブルサに行った時のことなんだけどさ、2日間ぐらいお墓巡りに付き合わされて大変だったよ

えっ?おはかめぐりしたの?結婚式にいったのではなかったかしら?

名目はねでもほんとの目的はお墓巡りだったらしい・・・それにしてもブルサにはたくさんお墓があるね。

そうなの

ブルサはオスマン帝国の最初の首都だったからな、

その後も皇族のお墓だけでなく、女官たちも埋葬されましたよ

オスマンベイとオルハンベイの墓に行くのは大変だったよ。なんせ高いところにあるんだ。坂を10分以上登ったんだ。気温は30度以上の快晴と来てるからあつかったし・・・

あら、あんねあんねはだいじょうぶだったの?
ハナーは斜め目線で明菜を見る。

あんねあんねは狂人?それとも強人?ともかく、さっさと登っていくのよ、わたしは遅れてついていったけどへとへとだったよ・・

アハハアンネアンネの情熱にはかなわんな!

でも登ってみるとやっぱり感動した!眺めがすごくいいところに
おいしそうなチャイ屋さんがあってさあ、あいすもおいしそうだったなあ・・・

おいおい記憶に残るのは食べ物だけかよ

そうでもないよ、大きな木もあったよ。木陰に座るとほんとに涼しくて幸せって感じだった!

えっ?木?

でも一番驚いたのは帰り道だったんだ

どうしたんですか?オスマンベイの化身でも見たのですか?

違う違う、私たちが、(と言ってもあんねあんねはア歩くのが早いんだ。だからいつも歩いていると自然に間が離れてしまうので私がかもね)
気温は34度はあったと思う。かなり急な坂道を乳母車を押して登ってくる若いお母さんとすれ違ったんだ。

へえ?そんな坂道を乳母車を押してかい?

トルコの女性も捨てたものではありませんね

なぜ?

そのママさんは急坂にも負けず暑さにも負けずそして乳母車の重荷にも負けずただただオスマンベイへのムハッベト(親愛の情)のためにのぼってきたのですからねえ。トルコ女性んパワーは素晴らしいですね!

やれやれ、ただのものずきだろ・・・
ハナーはみんなの話を聞いているうちに、乳母車を押して坂を登っていた女性の顔をぼんやりと思い出していました。大声であっ!と叫びました。
その女性の顔はあんねあんねのそれとうり二つでした。

わあ、彼女は昔の写真のあんねあんねにそっくりだったよ!

情熱は顔に現れるものさ

そうですね、情熱というもの姿形はとても似ていますね。
ハナーさんが見たものは二人の仲の情熱だったのですよ、きっと・・・
とまるで会計の収支報告でもするかのように淡々と話す陽さんでした。