新・オスマン帝国外伝~影の女帝キョセム~(Muhteşem Yüzyıl: Kösem)シーズン1 50話後半、51話前半 ハンダン・スルタンの死

50話後半
椅子に座るハンダン母后、頭の中はデルヴィシュのことでいっぱいだ。そこへハジアーがあわててやってくる。
デルヴィシュとの愛が発覚したと言いに来たのだ。

ハリメの娘での死の皇帝の姉にあたる活発な少女が皇帝に直訴したとのことだった。

「出て行って」と言うハンダン。
しばらくしてハンダンはドアに鍵をかける。
その当時鍵はなかったので、彼女はドアの取っ手に鉄棒をはさんだのだ。
 
51話前半
ヒュマーシャーはまだ眠っているズルフィキャルを見舞った。そして以前彼が彼女に見惚れて手をけがしたときに彼女がくれたハンカチを彼の小物入れに大事そうにしまってあるのを見た。
そこで彼は目を覚ます。彼はヒュマーシャーに恋をした。彼女にならだれでも恋をすると思うほど彼女は素敵だ。

「聞いたところによりますとあなたが私を救ってくださったそうですね。(イシィッティーナ ギョレ ベニ スィズ クルタルムシュスヌズ)感謝いたします。

H:「ここにいあわせてよかったですわ。もしもう少し遅ければ助けることはできませんでしたもの。少し回復なさいましたね、インシャッラー 」

Z:「はい、元気です?ただ口の中がまだ変な味がします」

と言うと彼女は軽く微笑み

H:「結婚していらっしゃったなら、奥様がそばを離れず世話をよくしてくださったものですのに・・・」

Z:「私はこのことについて考えたことがありませんでした。長い間 イエニチェリの宿舎で過ごしましたので。イエニチェリは決して結婚できません」

H:「もういいですわね。イェニチェリではございませんから、何も障害がありませんわね」

Z:「はいそうです」

H:[お休みください。ところで、乙女の塔で働いている者の名前は何でしたでしょう?
そうイスケンデルでしたわ。

Z:「イスケンデル?何か粗相でも? 」

H:「いいえ、何もありませんわ。最近は彼が私を連れれて行ってはつれてきますのよ。
彼を信頼することができるかしらときになりましたの」

Z:「イスケンデルは100%信頼できます。よく彼のことを知っています。と言うのも彼を私が育てました。剛健で、勇敢で、忠誠心の強い者です」

イスケンデルの実の姉ヒューマシャーは頷きながら内心とても喜んでいた。 だがずるふぃきゃるには彼女の意図がわからなかった。

乙女の塔では、イスケンデルが実の母であるサフィエの足首の鎖をほどき、「スルタン様夜のみでございます。明昼間にはまたつけなければなりません。誰も知られてはいけませんから」

と申し訳なさそうに言うとサフィエはお礼を言う。
(イスケンデルはやさしい人だなあ)

S:「イスケンデルいつかのの良き行いの褒賞を得るでしょう」と言うと

I:「結構です、スルタンに仕えることは私の任務です。サライにも戻られたとしてもここにいらっしゃったとしても、関係ありません。あなたの御足が踏んだすべての場所であなたはスルタンですから、もしかしたらお知りになりたいかもしれませんね。大宰相が処刑されました。」

その言葉に驚く彼女・・・それはそうだ、彼の姓で娘ファフリイェは命をお落とした

皇帝はキョセムにハンダン・スルタンのことをを確かめに行く。キョセムはハンダンは完璧に無実だとかばうが、
「昨日喧嘩をして彼女はあなたをたたいた。このことについて今あなたは彼女が無実だというのですか?」

「反対のことが起こるはずがありません。彼女は私たちの母ですよ。」

と言うと皇帝は座り、苦しい胸の内を打ち明ける。
それでもまだかばうキョセムに。

「もうお前にはきかない彼女自身から聞く。少しでも疑いを感じたなら・・・」と言って立ち上がった。
その後キョセムも怒りながらハリメの元へ訪れる。キョセムはハリメの娘が話したと知ると、

「もう二度と息子に会うチャンスはないわ」と言って出て行った。

ハンダン母后はというと、小箱から小さな入れ物を出しコップに中の粉を入れた。そして震える手で水を注いだ。かき回しゆっくりと口元へ・・

「神よ、あなたは偉大です。お許しを」Allahım sen büyüksün.Günahlarımı affet.
と唱え毒薬を・・・

ドアの外ではハジアーが心配して声をかけるが彼女には届かなかった。

皇帝もやってきてドアを開けようとするが、ついに毒薬の入った水を飲んでしまう。取り乱す皇帝・・・

母ハンダンは皇帝の腕の中で目を閉じた。

そこへキョセムもヒューマシャーも駆けつける。

皇帝はヒューマシャーに助けてくれ、助けてくれ、ズルフィキャルのように助けてくれ」と泣きながら頼むが、彼女は「お悔やみ申し上げます」と言った。
ハンダン母后は愛のために自らの命を絶った。ほんとにそんな母后が今までいたのだろうか?

去っていくキョセムを大声でヒューマシャーは呼び止め、

「最初にデルヴィシュパシャが処刑され、次にハンダン母后が自殺しましたわ。気になりますわ。彼らがあなたに何をしたのでしょう?このようにすぐに死へ彼らが向かうなんて・・」

と言いキョセムを疑うが、

彼女は「無関係だわ」と答えた。

ヒュマーシャーは彼女への敵対心を始めてここに表した。

皇帝の苦し嘆く泣き声が宮殿中に響いた。
セラーの音がイスタンブ中に鳴り響く。それを耳にした乙女の塔のサフィエは気になり尋ね、ハンダン后が亡くなったことを知る。

ハンダン・スルタンの棺が運び出される。赤を基調とした棺だった。
1605年11月のことだった。
彼女の母后の在位は1年と11か月と言う短い期間だった。

アフメト皇帝は最愛の母を若くして失った・・・

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