～セリム皇子の弱さ～オスマン帝国外伝シーズン3（ｴﾋﾟｿｰﾄﾞ86から）

マルコチョールはスパイを捕まえたという。名前はジョアンニ。彼からローマ法王の作戦を知ることができた。
テントから出るスレイマン。みんなが集まる。スパイは目の前で斬られた。
その時セリムは嘔吐する。
近寄るメフメット兄。
怒りながらテントへ戻るセリム。
何を思ったか彼は外に出ると一人イエニチェリを難癖をつける。皇子をあざけたというのだ。

すると周りのイェニチェリたちが黙って行動しないので、セリムは

「何をみているのだ。命令が聞こえなかったのか？ 」
というと、イエニチェリは
「お許しください。私はイェチェリ軍団の者です。イェニチェリの長の命令しか聞くことはできません」と言うと、
リュステムに目で合図された長が来て、
「誰に対してお前は話しているんだ。このものをつかまえ、前棒たたきの刑に処せ」という。
まだ憤慨していたが、セリムはテントに戻っていった。
セリムが吐いてしまったのは責められることではない。
だがそのあとのセリムの行動は子供じみていた。自分の弱さに対するいたたまれなさを、他人に押し付けた形になっからだ。人は弱くてもいいし、そのこと自体にはなにも問題ない。ただその弱さを受け入れられるかどうかでのちの行動が変わるのかもしれない。