【マスケティアーズ パリの四銃士】 シーズン2の3話 ムーア人のタリクはなぜ高い技術を持ってたの?
【ちょこっとあらすじ】
フランスに逃げてきた爆弾を作れるムーア人の科学者とその娘を助けようとするマスケティアーズの活躍が描かれている。
娘を捕らえられたこのムーア人の科学者タリクはフランスの王に助けを求める。王は爆弾欲しさにOKするが、相手はスペインだった。いつも毎回スペインの大使が絡んでいるが今回もまたこの大使が誘拐させ、このものから技術を得ようとしていた。技術を持つタリクと娘を交換することになる。
というわけで、スペインと取引をするのだがなぜかスペイン側は街中で交換を望む。アラミスが射撃に失敗したため、乱闘の末、犠牲者がでただけでなく、娘を取り戻せなかった。さらにポルトスが足を撃たれ人質になってしまった。
なとか娘とポルトスの居場所を突き止めたが、タリクは娘のために自分と爆弾と新技術も火の海へと投げ込んだのだった。娘とポルトスは何とか助かる。娘はムーア人の住むモロッコへ帰ることになり別れの際詩集をポルトスに渡した。
一方王子は病気になり医者が手当てしたが病状は好転しなかった。そこでコンスタンスが思い切って彼を連れ出し、家で庶民が行うやり方で手当てをしたらよくなった。
だが誘拐の罪で処刑されることになる。そこで医者が彼女の手当てで句点したことを王に伝えると彼女の命は助かった。
【四銃士を語る】
今回はムーア人のタリクさんが出てきたね。
ムーアっ手どこかできいたことない?
あっベルベル人ともよばれてるよ
ベルベルジン?そうだわ!以前野蛮人のバルバルについておはなししてたじゃない?
うん オスマン帝国外伝2で出てきたイサベラ王女の故郷の話の時だったよね
くわしくはhttps://osmanteikokugaiden.blogspot.com/2019/01/blog-post_18.html
肌の色であそこまでひどい目に合わされるなんて、とても悲しいわ
ああタリクさんとその娘さんが言ってたね
娘さんはポルトスに出身地をきいてたわ
ポルトスはフランス人でフランスが故郷だっていってたけど・・・
娘さんは違うアフリカよっていいたかったのよね
うん娘さんは自分がムーア人であることに誇りを持っているようだったけれど、ポルトスはちょっと違ってたよ・・
ええ、彼はきっと小さいうちから肌の色が原因でつらい目にあったのかもしれないわね
そういえば今でもフランスではアフリカ系出身の人々との衝突が絶えないみたいだよね
そうなの?でもなぜかしら?
さあね、なんでなんだろうね? 濃い色のほうが健康的で強そうだよね。以前スーダンの方に会ったことがあるけど、目の美しさが映える。なんか目が輝いていてすごくきれいだったよジャマイカ系のイギリス人だけどポルトスもすごくいいなあ。目がきれいだよね!
あらそう?明日よく目をみてみましょっと
ところでタリクさんなんだかすごいものを発明したみたいだね!
ええでもそれで自分も吹っ飛んじゃったわ
タリク?ムーア?
ええ、3話ではムーア人のタリクさんが登場してたのよ。彼は発明家で頭がとてもよさそうだったわ、お嬢ちゃんを助けるために命まで投げ出してしまったのよ、とても勇敢でもあるわね。でもなぜスペイン人ではなくてムーア人なのかしら?
それはですね、たぶん当時アフリカはアラビア科学の影響を強く受けていました。
アラビア科学?
はい。よく言われる経験知や実験観察を重視して、帰納法的な推論を用いて理論を導き出すという科学的思考は、実はは最初期の科学者イブン・アル・ハイサムによって確立されたものなのです。
え?
彼はヨーロッパではアルハゼン、アルハーゼンとも呼ばれますよ
きいたことないわね
そういえば、あの有名なロジャー・ベーコンや惑星の楕円運動を唱えたケプラーも彼の著作を熟読してたようだな。それがぬニュートンの万有引力の法則いつながったともいえるよな。
ベーコン?けっぷらー? なんだかおいしそうだわ。でもニュートンは聞いたことあるけれど・・・
そうですね、アラビア科学は日本ではあまり知られていませんが、科学だけでなく実はヨーロッパの古典ともいわれるギリシャ、ローマ時代の文献は、アラビア文字の翻訳され、そこから再輸入される形でヨーロッパに戻ってきたのです。
あ!わかったわ!なぜ爆弾を作る技術をムーアのタリクさんが知っていたのかが・・・つまり中世のアラビアの科学は大変発達していたのね。それなのにスペインの方が彼を肌の色で差別するなんてひどすぎるわ!
ということで マスケティアーズのタリクさんから話が脱線してしまいましたが、タリクさんみたいな科学者が当時たくさんいたのかもしれません。
参考
「アラビア科学の話 (岩波新書 青版 G-60)」
写真プラハのケプラーの銅像
フランスに逃げてきた爆弾を作れるムーア人の科学者とその娘を助けようとするマスケティアーズの活躍が描かれている。
娘を捕らえられたこのムーア人の科学者タリクはフランスの王に助けを求める。王は爆弾欲しさにOKするが、相手はスペインだった。いつも毎回スペインの大使が絡んでいるが今回もまたこの大使が誘拐させ、このものから技術を得ようとしていた。技術を持つタリクと娘を交換することになる。
というわけで、スペインと取引をするのだがなぜかスペイン側は街中で交換を望む。アラミスが射撃に失敗したため、乱闘の末、犠牲者がでただけでなく、娘を取り戻せなかった。さらにポルトスが足を撃たれ人質になってしまった。
なとか娘とポルトスの居場所を突き止めたが、タリクは娘のために自分と爆弾と新技術も火の海へと投げ込んだのだった。娘とポルトスは何とか助かる。娘はムーア人の住むモロッコへ帰ることになり別れの際詩集をポルトスに渡した。
一方王子は病気になり医者が手当てしたが病状は好転しなかった。そこでコンスタンスが思い切って彼を連れ出し、家で庶民が行うやり方で手当てをしたらよくなった。
だが誘拐の罪で処刑されることになる。そこで医者が彼女の手当てで句点したことを王に伝えると彼女の命は助かった。
【四銃士を語る】
今回はムーア人のタリクさんが出てきたね。
ムーアっ手どこかできいたことない?
あっベルベル人ともよばれてるよ
ベルベルジン?そうだわ!以前野蛮人のバルバルについておはなししてたじゃない?
うん オスマン帝国外伝2で出てきたイサベラ王女の故郷の話の時だったよね
くわしくはhttps://osmanteikokugaiden.blogspot.com/2019/01/blog-post_18.html
肌の色であそこまでひどい目に合わされるなんて、とても悲しいわ
ああタリクさんとその娘さんが言ってたね
娘さんはポルトスに出身地をきいてたわ
ポルトスはフランス人でフランスが故郷だっていってたけど・・・
娘さんは違うアフリカよっていいたかったのよね
うん娘さんは自分がムーア人であることに誇りを持っているようだったけれど、ポルトスはちょっと違ってたよ・・
ええ、彼はきっと小さいうちから肌の色が原因でつらい目にあったのかもしれないわね
そういえば今でもフランスではアフリカ系出身の人々との衝突が絶えないみたいだよね
そうなの?でもなぜかしら?
さあね、なんでなんだろうね? 濃い色のほうが健康的で強そうだよね。以前スーダンの方に会ったことがあるけど、目の美しさが映える。なんか目が輝いていてすごくきれいだったよジャマイカ系のイギリス人だけどポルトスもすごくいいなあ。目がきれいだよね!
あらそう?明日よく目をみてみましょっと
ところでタリクさんなんだかすごいものを発明したみたいだね!
ええでもそれで自分も吹っ飛んじゃったわ
タリク?ムーア?
ええ、3話ではムーア人のタリクさんが登場してたのよ。彼は発明家で頭がとてもよさそうだったわ、お嬢ちゃんを助けるために命まで投げ出してしまったのよ、とても勇敢でもあるわね。でもなぜスペイン人ではなくてムーア人なのかしら?
それはですね、たぶん当時アフリカはアラビア科学の影響を強く受けていました。
アラビア科学?
はい。よく言われる経験知や実験観察を重視して、帰納法的な推論を用いて理論を導き出すという科学的思考は、実はは最初期の科学者イブン・アル・ハイサムによって確立されたものなのです。
え?
彼はヨーロッパではアルハゼン、アルハーゼンとも呼ばれますよ
きいたことないわね
そういえば、あの有名なロジャー・ベーコンや惑星の楕円運動を唱えたケプラーも彼の著作を熟読してたようだな。それがぬニュートンの万有引力の法則いつながったともいえるよな。
ベーコン?けっぷらー? なんだかおいしそうだわ。でもニュートンは聞いたことあるけれど・・・
そうですね、アラビア科学は日本ではあまり知られていませんが、科学だけでなく実はヨーロッパの古典ともいわれるギリシャ、ローマ時代の文献は、アラビア文字の翻訳され、そこから再輸入される形でヨーロッパに戻ってきたのです。
あ!わかったわ!なぜ爆弾を作る技術をムーアのタリクさんが知っていたのかが・・・つまり中世のアラビアの科学は大変発達していたのね。それなのにスペインの方が彼を肌の色で差別するなんてひどすぎるわ!
ということで マスケティアーズのタリクさんから話が脱線してしまいましたが、タリクさんみたいな科学者が当時たくさんいたのかもしれません。
参考
「アラビア科学の話 (岩波新書 青版 G-60)」
写真プラハのケプラーの銅像