オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 63話 (E128)
書庫で調べ物をしていたリュステムだが、明日にしては?とアリアーに言われるが、まだまだと言って調べ続けた。彼はソコルルが一枚加わっていると確信していたが、
「ソコルルへの信頼は篤いが、この罠をしかけたうちの一人であると証明できればなあ」
とアリパシャに話した。だが彼が絡んでいるという証拠は見つかっていなかったのだ。
アフメトパシャのやり方に不満の手紙がスレイマンの手まで届く。
さらにリュステムと話している会話をカラアフメトはスレイマンに聞かれてしまっていた。
アフメトパシャは例によって大宰相と言う地位に溺れてしまった。彼の心には野心と傲慢さがむくむくと芽生え、急速に育ち留まることを知らない。
カラアフメトについ考えていたスレイマンに
「思い出すことも忘れることも恵みです」と付き人のフェルハトアーが慰める。
ソコルルがスレイマンに呼ばれる。アフメトパシャの悪行がばれそうになった。
部屋に戻ったヌールバーヌーは泣いていた。そしてミフリマーフとヒュッレムはセリムの話をする。ヒュッレムはあくまでもセリムを守ろうとするがミフリマーフは違う。
「以前から2人の争いは始まっていた」
といい、バヤズィト(バヤジト)を皇位にと考えていた。
「わからないの、私が一人を選べはもう一人を失うことになるのよ」
とヒュッレムは続ける。
「二人の戦いはもうずっと以前から始まっていたわ。最初に石を投げたのはセリムよ」と現実を見て!」
と言いたげな娘ミフリマーフだったが
「もうこの話はしたくないわ
と逃げ出すヒュッレムだった。
夜空には三日月が・・・。
孫を呼ぶスレイマン。まずはセリムの孫だった。そしてセリムの子のムラトに贈り物を与える。
ヒュッレムの髪の色をほめる孫娘に、ヒュッレムとスレイマンが微笑む。
次にバヤズィトの子供たちも呼ばれる。スレイマンはバヤズィトにもやさしかった。
こうしてつかのまの家族団らんの楽しい時が過ぎる。チェスで遊ぶスレイマンと孫、セリムの娘と会話するバヤズィト・・・久しぶりに和やかな雰囲気だ
あなたはいつもこんな風だといいのに思われたことだろう。だがこの和やかな雰囲気はそう長くは続かなかった。
セリムが急に息子ムラトのスンネットを宮殿で行いたいという話を持ち出す。
スレイマンはOKを出すと、その場の空気は一瞬にして変わった。
スレイマンはこれによってセリムが皇位継承者だということをみんなに思い出させたのだった。
その後バヤジトとセリム そしてヒュッレム、ヌールバーヌー、フーリジハンの言い争いが始まる。
リュステムは証拠を探し続けている。なんの?それもわからないだが、ひたすら何か証拠になるものはないかと探しているのだ。
リュステムはバヤズィトとカラアフメットについて話していた。
そこへようやく、リュステムの部下マフムードが怪しいとバヤジトに知らせにきた。
「どうにかしますか」と尋ねるとバヤズィトは 「アトマジャに頼むからといい」とい答えた。
カザンフェルにヌールバーヌーは自分の不安を打ち明けるがそれを見ていた侍女が忠告する。2人はとても仲良く見えるので気を付けてくださいと。 だがヌールバーヌーは「彼のような忠臣が必要よ」と言って耳をかかさなかった。
ムスタファ偽事件について調べていたアトマジャがバヤズィトを酒場に連れて行く。
そこには書記のルトフィがそこにいた。
アトマジャは偽ムスタファに送られたという金貨について尋ねるがなかなか答えない。そこで
「子供のために事実を話すように」とバヤズィトが言うと彼は話し始めた。
「(アフメト)大宰相がやれと、命じたことは何でもしました」と答える。
翌朝バヤズィトの無実を証明できるとリュステムがヒュッレムに伝えると、
ヒュッレムはセリムを守るようにという。セリムが黒幕だったからだ。
ファトマはルトフィが消えたことを心配するが 大宰相アフメトは
「大丈夫だ」
と答える。だがファトマの心配が当たったようだ。
それからスレイマンに会いに来るリュステム。そしてカラアフメットパシャについて話しだす。
書記も一緒だった。
「アフメト大宰相は権力を悪用しオスマン帝国へ送られた金貨を着服し、反乱者のいるエディルネに送りました」
「なんといっているかわかっているのか。お前が話しているのは私の大宰相のことだぞ」
「ご存知のようにエジプトの総督から不平の声が届いておりました。事件をアリパシャと共に調査しました」
と続けると、スレイマンも
「私も調べさせたが帳簿には何も見当たらなかった」
と答える。
するとアリパシャが
「エジプトから届いた金の数を書記が少なく書いたのです」
「本当か」
「お許しください。大宰相のご命令でした。従わないわけにはいきませんでした」
「それはエディルネの反乱者たちにおくられました」
とアリパシャが付け加える。
こうしてバヤズィトが金を反乱者に送ったという話は間違いだと証明されたが
「なぜか」
とスレイマンは思った。カラアフメトの気持ちがわからないようだった。そこでリュステムは
「アフメトパシャはムスタファ様を大変慕っておりました。復讐をしようとしたのではと思います」
エジプトからの訴えの原因はアフメトパシャだった。
彼はエジプトからの税金を横取りした。
書記に正しく書かせなかったのだ。
政府の金を横取りするための偽造は今も行われ続けているが、その横取りしたお金を皇子を落としいれるために反乱軍に与えるというのはさらにいただけない。
ところでソコルルは
「この話を初めて聞きました」
としらを切り、アフメト一人に罪を着せた。
そして彼を罰することに同意する。
わあソコルル!
信じられないが世の中はこんなことばかりかもしれない。でも、なぜアフメトはソコッルとセリムの話を一切しなかったのだろうか?
そして緊急御前会議が開かれ、アフメトパシャについてスレイマンは話す。
彼は大宰相を罷免され、黒いカフタンを着せられた。
黒いカフタンは死によって罪を償うことを意味する。
カラアフメトは
「あなたは大宰相の時に殺さないと約束なさったではありませんか?」
というと、
「ではあなたを罷免する」
というスレイマン。
大宰相の地位もスレイマンの一声で決められるのだから、アフメトパシャは何をそれほどまで信じていたのだろうか?
スレイマンの約束?
大宰相の地位?
それならその昔ハティジェの夫のイブラヒムパシャにも
「必ず死なせない」 とスレイマンは約束した。
だがそのイブラヒムも絞殺された。
だれもスレイマンが命じれば、死を逃れることはできない。
アフメットパシャ死に際に
「忘れるな、皇帝スレイマンよりも偉大な唯一の神がおられる。
あなたがあの世で命を奪った者たちに対する報いを受けるだろう」
と最後の言葉を残して絞殺された。 (政府の金を横取りするための偽造は今もむかしも行われ続けている)
そのことを知ったファトマとヌールバーヌー。そこへヒュッレムが現れる。
「あなた方の気分を害したくなかったのですが、あなた方が知らなければならないことがあります。何度も忠告しました。『子供たちの間を裂くようなことはしないで』と。あなたは自分で掘った井戸に自ら落ちたのです」
とファトマに言うと、
「何を言っているの?ヒュッレム」
とファトマが声を落として尋ねる。
「皇帝は御前会議を開き、アフメトパシャに黒いカフタンを着せたそうです。その黒を着たパシャの行く末は決まっています。死よ」
「ありえないわ」
「ありえます。スンビュルがすべて見たそうよ」
と言うとファトマは途方にくれて去っていった。
残るはヌールバーヌーだ。こわがるヌールバーヌーにヒュッレムは
「忠誠こそが何よりも大切だ(サダーカト ヘルシェイデン ムヒム ドゥル)」
と言って去った。
やあ!シーズン1では愛がなによりも大切と言っていたヒュッレムだが、年を取るにつれていうことが変わっていった。
ミフリマーフにもそしてヌールバーヌーにも愛よりも忠誠が大切だと説くようになっていく。
皇帝の妃として生きるには、愛を一番には生きられないのかも知れない。
さて誰が次の大宰相になるのだろう?
花押を手にしたのはリュステムだった。
花押を握りしめソコルルを見るリュステム。 リュステムはソコルルを一瞥する。
ファトマは夫アフメトの死を知ると、ファトマは何も喉が通らなくなった。勝ち誇ったように彼女を見おろすヒュッレムとミフリマーフ。
バヤズィト(バヤジト)が庭で子供に弓を教えているとセリムの息子ムラトがみていた。
弓を射りたい様子だったが、付き人のカザンフェルに止められる。
バヤズィトはその様子を見てムラトを呼び、一緒に弓矢のけいこをし始める。
ムラトの弓の腕前は素晴らしかった。
それをバヤズィトがほめると、ムラトは
「父上は私がムスタファ皇子に似ているといいました。彼は私のように良いに戦士だったそうです。頭がよく何でも知っていたそうです」
と答えると、伯父のバヤズィトとは
「私についてあなたの父は何と言っているか?」
と聞く。
「あなたはすぐに怒り怒鳴るそうです」
と言っています。苦笑いするバヤズィトだった。
だがこのムラトはのちにバヤズィト伯父に弓を放つことになる。
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