オスマン帝国外伝シーズン4 あらすじ 73話、74話  スレイマンと和解するヒュッレム E132後半

73話

エディルネから戻ったスレイマンはミフリマーフと宮廷の庭で会う。


「症状はどうか」と尋ねる。

「ペドロがよく見てくれている」

と彼女が伝えると、そこにスレイマンと一緒にいたソコルルは気を利かして

「医師のペドロを贈り物としてミフリマーフの付き人にしたいのですが」

というとスレイマンは賛成する。ペデロはソコルルの奴隷だった。
ミフリマーフも内心喜んだ。
こうして何も知らないペドロはスレイマンの前に連れてこられる。

その途中でペデロは

「良いしらせですよね、
もしかしたらあなたは私を解放したのですか?
ああパシャ様 何か間違いをおかしましたかを見ましたか? 」
ペデロは不安でたまらない。

「何が解放だ。お前を贈り物として贈ったのだ」

というソコルル。

そうしてペドロはミフリマーフに贈られたことを知る。

「本来なら人に贈られるのを喜ばないがミフリマーフ・スルタンなら別だ」

というペドロ。
ミフリマーフも彼を見て微笑む。

しばらくしてそのことがリュステムの耳に入る。
リュステムは怒るが、ミフリマーフはペドロは館へ連れてくる。

侍女がリュステムが

「何をするかわからない」

というと

「皇帝の許しがあるのよ、言われたことをするように」

と答える。だがリュステムは家に戻るとペドロをたたきつける。

それを知ったミフリマーフは駆け付け、

「リュステム、やめて、リュステム」

とさけぶ。
リュステムは彼の喉にナイフを突きつける。

リュステムを止めることができないとわかったミフリマーフは

「解放するわ、自由にするわ、解放よ」

ととっさに言ってしまう。

「彼はもう奴隷ではないわ、彼の髪の毛一本にでも害を与えれば、あなたを裁判に訴えるわ。
もしその人に手をかけたならスレイマン皇帝のお怒りからあなたはのがれることはできないわ」

とミフリマーフはペドロの命を助けようと懸命だ。

自由になったペドロは家から追いだされた。

その後リュステムはミフリマーフに涙を流しながらミフリマーフへ長きにわたり、つくしてきたことを話した後、

「今日あなたへの忠誠と愛は終わった」

と付け加えた。

政略結婚で念願のミフリマーフ皇女と一緒になったリュステムだったが、結局最後までミフリマーフの気持ちを得ることはできなかった。

マニサで
バヤジトはデフネの妹を探しだし、デフネのいったことが事実だと知る。

キュタフヤでは彼の娘アイシェは捕まったデフネを恋しがる。

「デフネ デフネ デフネイ イステイヨルム。 アチン カプユ。 スィゼ エムレデイヨルム 」

とデフネの部屋の前に立ち、とてもかわいい話し方でアイシェは叫ぶ。

一方部屋の中ではデフネが泣いている。

彼女もアイシェに会いたい、もちろん許可されない。 なにせバヤズィトを毒殺しようとしたのだから・・・

エディルネからやってきた商人はリュステムと親しくなりたかったが、ソコルルとリュステムの間が芳しくないため、彼女もその影響うけ、なかなかリュステムの心得をつかめないでイライラしていた。

だが彼女の船がイスタンブルについたという知らせが入り喜び船に向かう。

船の中には人が・・・

次の日、商人はスレイマンに呼ばれる。
船の中の人はユダヤ人たちだった。
イスタンブルに彼らは逃げてきたのだ。
彼らを助けてほしいと商人は頼むが、スレイマンはどうするのだろうか?

リュステムとスレイマンは花を見て話している。

「どうかね、この花々は 」

「とてもすばらしいです、神の恵みです 」

「このいろんな種類の花が一緒に咲いているのが私の土地だ」

とスレイマンは言う。

「ムスリムもユダヤ人もそしてそのほかの民もみんなが一緒に咲くことのできる土地、それがオスマンの土地なのだ」

とリュステムに話しながら、商人が隠れて連れてきたユダヤ人を保護すると決めたことをリュステムに話す。

74話
 ヒュッレムは湿疹が小さくなったことをか知って喜ぶが、すべてを知っているスンビュルの表情は微妙だ。彼はつらい気持ちを隠している。

ヒュッレムは少し元気になると二人の皇子を仲直りさせようとするが、もちろんうまくはいかない。ただバヤジトが

「デフネの妹をキュタフヤにつれていく」

という。

 セリムは妹の存在でバヤジトを毒殺しようとしたことがばれてしまった。

ララは女医にヒュッレムの症状を尋ねる。
女医は

「何でもないという」

がララは脅かすと、女医はヒュッレムの命が短いことを話す。
その後ララはバヤズィトにヒュッレムの病状をきかれるが真実を話さなかった。

あれ? 彼はなぜ話さなかったんだろう。

そうなのだ、ララはこのことを知って、バヤジトからセリムに乗り換えた。

ララが裏切ったことも知らずキュタフヤに戻ったバヤジトはデフネに妹をあわせる。喜ぶ姉妹だが、もちろんデフネの罪が許されたわけではなかった。

ヒュッレムは馬車でイスタンブルへ戻ることになる。

その途中でヒュッレムはまた夢を見る。
目覚めて

「スンビュル」

と呼ぶが、彼女は起き上がれないほど弱っていた。
スンビュルは弱弱しい彼女を見て涙をこらえられず外へ逃げ出した。

ヒュッレムは

「死が私の名を思い出している」

と思いながらも、スンビュルが悲しそうに泣いているのを慰める。

「私はヒュッレムよ。今まで何度も死にかけたけれど大丈夫だったわ」

と。

「そうですね」

と泣きながらスンビュルは答える。

イスタンブルにヒュッレムが付くとみんなが出迎えた。
部屋に入るとそこには手紙が置いてあった。
バルコニーに出ながらそれを読むヒュッレムの顔には笑みが浮かぶ。

それはスレイマンからのラブレターだった。
ムスタファの死後できてしまった大きなしこりが、ようやくとけたのだ。

喜ぶ様子を上階のバルコニーからスレイマンがみていると、スンビュルが訪ねてくる。

スンビュルはヒュッレムの病状のことを話すと、彼は愕然とする。
いろいろあったが長く連れ添ったヒュッレムが、もうすぐスレイマンから去ってしまうのだ。

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