オスマン帝国外伝シーズン4 あらすじ 60話 E127中編
イスタンブル
セリムは宮殿を出ろというバヤズィト(バヤジト)の命令に従わずスレイマンが戻るまでマニサには戻らない決意をした。
バヤズィト(バヤジト)はフーリジハンはひと時の幸せな時を過ごしていたが、 バヤズィトはスレイマンの命令で偽ムスタファを鎮圧するために出かけた。
セリムとカラアフメットとソコルルがわなを仕掛けようとしているので、フーリジハンとバヤズィトの幸せは長くは続かないだろう。
バヤズィトはその途中林の中でアトマジャに会う。アトマジャはどんな決断をしたのだろう。バヤズィトに仕えるならリュステムへの複数をあきらめなければならないし、リュステムに復讐するならバヤズィトに仕えることをあきらめなければならない。
アトマジャは考えた末バヤズィトに忠誠を誓う。
バヤズィトは喜ぶ。そして
「皇位に就いた暁にはリュステムをお前に任せる」
という。あれっそれってありかな?
リュステムのことをバヤズィトはどうおもっているんだろうか?
ともかくこうしてムスタファの取り持つ二人の主従関係は死が2人を分かつまで続いていく。
彼らはシャー・タフマースブにつかまった時も一緒だった。
最後にバヤズィトは自分を裏切ったリュステムの命を取る許可をあたえることになるのだが、このことはまだ今の2人は知らない。
一方スレイマンが馬に乗ってアマスィヤから戻ってくる。
だがスレイマンの歩みは重い。
彼にとってこの世は地獄に変化した。
彼が世界の統治者であっても、多くの財産を手にしていたとしても、彼は幸せになれなかった。
なぜなら彼は息子の承認を得ることができないまま、息子をあの世に送ったからだ。
そんな暗い顔で彼はヒュッレムに出会う。
目が合ったヒュッレムは2人に冬の時代が到来したことを確認した。
スレイマンは部屋に入る。部屋を見回すスレイマン。
フェルハトアーが後ろに控えていた。スレイマンは直ちに仕事を始めた。
ヒュッレムは 遠征でずっといしょにいたフェルハトアーにスレイマンのことを尋ねると、彼は
「スレイマンの体調は良くなりました」
と答える。
「子供を亡くしたの痛みは良くなったの?」
と尋ねと、
「それは不可能です」
と彼は答える。それは息をするたびに増す種類の 痛みだった。
お互い前のように顔をまともにみることができなくなってしまったとヒュッレムは思う。
「私はジハンギルを彼の顔の中に、彼はムスタファの顔を私の顔の中に思い浮かべてしまうのでは?」
とフェルハトにいうと、
「お互いの顔を見たとき、癒しあうこともできます」
と彼は答える。
アトマジャはバヤズィトに同行してエディルネに今いる。
道で待っているアトマジャ。
そこへロバを連れた一団が通りかかる。
「以前ムスタファと剣を交わしたことがあるので、ぜひムスタファに会わせてくれ」
と頼むと、彼らは
「伝えておく」と言って去っていった。
ヒュッレムはセリムに
「バヤズィトのことをスレイマンにはなさないでしょうね?」
というが、セリムは良い返事をしない。
二人のあいだはまだよくなっていないようだ。
スレイマンがバヤズィトのことを訪ねると、ソコルルたちは
「反乱者を鎮圧するために出かけたが、エディルネで待機して、命令をまだ実行していない」
というと、スレイマンは怒り、すぐに兵士たちと鎮圧に向かうようにソコッルに命令じる。
セリムはバヤズィトのことを話さず去って言った。カラアフメットとソコッルは怪訝そうな顔をする。
「なぜ言わなかったか」と問うと、
「すべてのことにはそれにふさわしいときがある」
と答えた。セリムはあえて今言わなかったようだ。
一方ヒュッレムの心配をよそに、フーリジハンは自分自身でバヤズィトとの結婚のことをスレイマンに知らせに行った。
なぜだろうか?
部屋に彼女が入ると、スレイマンはフーリジハンに座るように手で合図をする。
「すぐにサライから出なければなりません。ですが、まず初めに話さなければならなかったことがあります」
といってフーリジハンが話し出すと、スレイマンの口から先にその事実を語られた。
彼はずっと前からスパイによってこの情報を得ていたそうだ。
それをきいて驚くヒュッレムとミフリマーフ。それはそうだろう、こんなことをスレイマンに隠し続けられるはずがないのだ。
子供が大きくなればなるほどた親の苦労や問題も増えていく。
スレイマンもヒュッレムも世界の統治者としての問題というよりも親子の問題で悩みを多く抱えているように見える。
スレイマンは夜中ろうそくをもってある部屋を訪れる。
ヒュッレムの部屋だった。
「あなたもわたたしのように眠れないのですか」
とヒュッレム尋ねるが、スレイマンは無言だ。
息子たちを亡くして消えることのない痛みについて彼女は話し出すがスレイマンはまだ無言だった。
エディルネではバヤズィトはアトマジャと剣の訓練をしていた。それから偽ムスタファに会うために出かけた。その留守中にソコルルが到着する。
バヤズィトはそのことを知らずに偽ムスタファだけを捕らえようとしていた。
ムスタファを信じ慕う者たちを傷つけたくはなかった。
そのためこうして彼らと会い彼らを説得しようとしていたのだが、 ソコルルは一刻も早く反乱軍を制圧しようとして出撃命令を出してしまう。
エディルネ
バヤズィト(バヤジト)は偽ムスタファに従う者たちと再び会う。
彼らはムスタファは来ないと言う。「うそがばれるからだと」
とバヤジトがいうと、彼らは剣を抜こうとするが、周りにはバヤジトの弓隊が控えていた。
それから偽ムスタファに従う者たちに
「目の前で話している方がムスタファの弟のバヤジトだ」
とアトマジャに言われるが、彼らは信じなかった。
そこでスレイマンの反乱者を鎮圧せよという命令書を見せる。そして
「花押をよくみろ」というと
「なぜでは我々をすぐに殺さなかった」
と聞く。バヤジトは
「ムスタファを愛するものを傷つけたくないからだ」
と答えた。 彼らは納得し、偽ムスタファを引き渡すと話がつき、バヤズィトたちはエディルネの宮殿に戻った。
イスタンブル
宮殿の庭ではリュステムがミフリマーフと話している。その時スレイマンがリュステムを呼ぶ。
リュステムは怖がり、ミフリマーフに助けを求める。ミフリマーフは
リュステムは怖がり、ミフリマーフに助けを求める。ミフリマーフは
「彼は変わったわ、以前のようではないわ。できることは何でもしたのに」
という。
そうなのだスレイマンは変わった。以前ミフリマーフを見ただけで笑顔になったのに、先ほどは憂鬱な顔をしたままだったのだ。
そうなのだスレイマンは変わった。以前ミフリマーフを見ただけで笑顔になったのに、先ほどは憂鬱な顔をしたままだったのだ。
ともかく心を決めてリュステムはスレイマンい会いに行く。
スレイマンはなんというのだろう?
部屋に入り神妙に近づくリュステム。
そして
「私はいつもあなたに忠誠を誓うしもべでした、あなたの命令にしたがわなかったことはありません。」
というと、
「ミフリマーフがいなかったらお前の命はなかっただろう」
と答えながら、テスビフ(数珠)を数えるスレイマンだった。彼はミフリマーフが悲しまないため、彼をスレイマンは許したのだった。
バヤジトがエディルネに戻るとソコルルがもう出かけた後だった。