オスマン帝国外伝シーズン4 78話 E134中編

スレイマンとソコッルはミーマル・シナンが建設中のスレイマニイェムスクを訪ねる。モスクの建設が長引いている。

彼らが中に入るとミーマル・シナンはモスクの中央に座って鼓(つつみ)をたたいていた。
音響効果を確かめている。

モスクでは礼拝の時にイマムが声を出して礼拝を率いるので、音の響きは重要だった。だがスレイマンは彼を誤解する。

のんきに座って太鼓をたたいているから完成しないのだと思った。

そこでミーマルを叱咤すると、ミーマルは音響の説明をする。

礼拝の最後の列の人にも先導者(イマム)の声が届くようにと細心の注意を払っていたと伝えるとスレイマンは納得したが、なるべく早く完成するように命じる。

イブラヒム・パシャの墓を訪れたヒュッレムは、

「墓石を立てよう」

という。そしてヒュッレムは、何もない墓に近づく。

「イブラヒム、 
パルガ生まれのイブラヒム、
私の好敵手イブラヒム、つまりあなたは土にかえったのね。
私の声をきいているわね、
本当はあなたが生きているときにあなたの目を見て言いたかったの。
けれどできなかったわ。
私はあなたにおんをかんじてるのよ。
世界でも起こることのないだろうと思われるような人生を私は生きてきたわ。
私がこうして生きてこられたことへのあなたの恩恵は大きいわ。
あなたが私をえらんだよのね。あなたが皇帝に私をちかづけたのよ。
のちにあなたは後悔したかもしれないけれどこれが真実だわ。
実のところ私たちは火の周りを飛ぶ2匹の蛾のようだったわ。
火はスレイマンよ。
私はとどまったけれどあなたは近づきすぎたわ。近づきすぎて、自分を燃やしつくしてしまたのよ」

と言い、両手を広げイブラヒムのために祈る。そして「また会いましょう」と言って去っていく。 

おもえばイブラヒムは確かに好敵手だった。

ヒュッレムの言うように彼なしに今のヒュッレムは出来上がらなかっただろう。

こうして死ぬ間際になって人々と和解するヒュッレムだが、もう少し早く気が付き、許しあっていれば多くの人の命が救われたかもしれない。

でも人は死ぬその時がこないとわからないこともたくさんあるのだろう。
(それだけでなく多分死を目の前にして、この世のすべてのことがむなしく、はかなく思え、ほんとに大切なものが見えてくるに違いない)

墓から戻ったヒュッレムは疲れたようすだった。スンビュルが薬を与える。そして

「何か欲しいものがありませんか」

とスンビュルが尋ねると

「あるわ」という。

「でも誰にも知らせないでね」

「何ですか」

「コーヒーよ」

と答えるとスンビュルに笑みがこぼれる。久しぶりのスンビュルの笑みだった・・・

キュタフヤでは小さなメフメトのためにデフネの罰がのばされた。

マニサではヌルバーヌが戻ってきたことは規則に反するとファーリエが忠告する。

だがセリムは

「以前メフメト皇子がサンジャクに赴任した時、母ヒュッレムがついていかなかったことを例に出し、ヌルバーヌをそばに置くことに決めた」

と答える。

ギュルフェムと話すヒュッレム。
ヒュッレムが亡くなった後のことをだった。
彼女が皇帝のことをギュルフェムに頼むと、ギュルフェムは

「できるるだけのことをします。心配しないでください」

と答える。 ギュルフェムはここへきてヒュッレムの存在を認めたようだった。
ギュルファムは持ち前の性質の良さで死に逝くヒュッレムをあたたかくみまもろうとしていた。

ミフリマーフはリュステムが家に戻らないことに不平を言う。
ミフリマーフは疲れてい様子だ。めまいと胃もたれがひどい。

スンビュルはさっそくコーヒーを探しに元もコーヒー店に出かける。
そこへ2人のコーヒーコリックの女性も訪ねてきていた。
スンビュルにはないと一度は言った店主だったが、女性にコーヒーのことを聞かれ、スンビュルにまだコーヒーをうっていることがばれてしまう。

そこで店主はスンビュルと2人の女性のためにコーヒー豆を取りに行く。待っている間3人は世間話をする。

コーヒーが好きになったのはヒュッレム・スルタンが広めたためだということやヒュッレムの寄付によって多くの人々が空腹をしのぎ、学ぶこともできていることなど女性たちはスンビュルに話す。

民衆の間で、この時期までにはヒュッレムの評価はだいぶ変わってきていたようだった。

コーヒーを持ち帰ったスンビュルはさっそくコーヒーをヒュッレムのために入れる。だがコーヒーを飲んでいるとスレイマンがやってくる。

慌てて片付けるスンビュル。
スレイマンはヒュッレムの様子がおかしいのに気づくが、何もなかったようにスレイマンモスクのことをヒュッレムに話す。 

リュステムはヒュッレムとミフリマーフに呼ばれる。

二人はヒュッレムの前で喧嘩を始めるが、ヒュッレムはミフリマーフが懐妊したことを話す。なぜかリュステムは微妙な顔をする。

キュタフヤではデフネがバヤズィトに呼ばれる。
今日が最後の日なのかと悲しむデフネ。
妹とアイシェに別れを告げ出ていく。
部屋に入るとバヤズィトが待っていた。
バヤズィトは何て言うんだろう?

「皇子さま」
とあいさつするデフネは、

「その時が来たのですね、子供の面倒をよく見てください、お願いします。私の犯した罪のために彼を邪険にしないでください。そしてあなたの兄と悪魔のような彼の妻に気をつけてくださるよう心からお願いします。あなたご自身を彼らから守ってください」

と泣きながら話続けると

「もう十分だハートゥン」

と彼女の言葉をバヤズィットはさえぎり、

「なくな、子供のためにあなたを許す」

という。
泣き笑いして崩れ落ちるデフネの肩をバヤズィトはやさしくなぜて、出ていく。

ハレムの外が騒がしい。
気づいたスンビュルが見に行くと、多くの女性たちが集まってきていた。
みんなヒュッレムにお礼を言うために来たのだった。
ヒュッレムは来た人々に一人一人あいさつを交わす。
みんながヒュッレムの寄付によってすくわれた。
こうしてみるとヒュッレムは本当に民衆に嫌われていたのか慕われていたのかわからなくなる。
慕われていたようだ・・・

その夜ヒュッレムが死について語っているときスレイマンはジハンギルの最後を思い出していた。
ヒュッレムは

「ジハンギルのためにジャーミを作らせよう」と話す。

セリムは以前バヤズィトが送った女性用のドレスと手紙を証拠のためにイスタンブルへもっていくことにした。
これによってバヤズィトはスレイマンの信頼を失うだろうと考えたのだ。

ヒュッレムは遺言をスンビュルに残す。そしてスンビュルにヒュッレムの日記を残す。

「宮殿のみんながみられるところにおいてほしいの」

と頼む。
 ヒュッレムは自分が去った後でも自分がこのハレムで生きたことをみんなに忘れてもらいたくなかったのだ。

しばらくすると息子たちがサライに集まってきた。
ヒュッレムは再会をよろこぶ。

スンビュルは

「2人の仲が悪いことを絶対に言うな」

と付き人たちに忠告する。

スンビュルはヒュッレムを穏やかに過ごさせたいと切に願っていたのだ。
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