スレイマンが【カルロス宛てに書かせた本物の外交文書の訳】を見てみると・・・オスマン帝国外伝を語る会

ねえねえ明菜あの冠見た?
どのどの?
スレイマン大帝が46話でかぶつてたどでかいかんむりだよ
ああの金色の高さのある冠のことね
軟あっケーキみたいでおいしそうだったね
え!あれはきんでしょう?食べられないわ。
ところでウィーンから来た使者にスレイマンは手紙を渡したよね
うん
外交文書にはカール5世をスペインの諸地方の王カールと呼びかけているんだよ
???
つまり皇帝とは認めていないぞ皇帝はわし一人じゃと言う文面を最初の手紙に文のところに書くわけよ 
あら、でもカール5世は当時神聖ローマ皇帝でしょう?
うん、でも絶対それを認めない、口に出してもいかん、と言う感じだよね。こういうところからもう戦いがはじまっているっていういい例だよね
そうなの、相手の呼称も当時は大事だったのね。ところでスレイマンは自分のことをなんてよんでいたのかしら

「朕は諸スルタンのスルタン、諸君主のあかし、地上における神の影(カリフ)、地中海と黒海、ルメリとアナドルとルームとカラマンとエルズルムとディヤルバクルとクルディスタンとるルーリスタンとイランとズルカドゥリエとエジプトとダマスクスとハレプとエルサレムと全アラビアの諸地方とバグダードとバスラとアデンとイェメンの諸国土とタタールとキプチャク平原の諸地域とブダとそれに属する諸地とそしてまたわれらが剣をもって勝ち得た多くの諸国王の大王(パーディシャー)であり、スルタンであり、スルタン・セリム・シャー・ハンの子スルタン・スレイマン・シャーであるぞ。
そのほうスペインの諸地方の王(クラル)シャーカルロスであろう。
以下のことを知れ・・・」(引用 『オスマン帝国』(鈴木薫著、黒赤文字は太文字は私が付け加えました_(._.)_)と書かれていますよ。
ながったらしい、それになんだか上から目線でけんきょさがかんじられないわ
そうだね、かなり傲慢な感じだよね、
戦いに勝つにはまず気から勝たないとな
敵をまず文でも威圧しようとしているんですね。人間的にはよいかわかりませんが、外交では威圧的な態度は国力を相手に認識させるのに十分有益な手段でもありますからね
それにしてもこれだけ読んでも当時オスマン帝国がいかに広大な地域を支配していたかがわかるよな、 スレイマン当時のオスマン帝国は名実ともにアジア・ヨーロッパ・アフリカ3大陸またがる最強の国だったからな
はい、そもそもスレイマンはこの長い長い形容を最強国というアピールするためにつけているのでしょうからね。自分の領土をはっきりと明示しているでしょう。例えばブダとそれに属する諸地とはカルロス1世が金と引き換えにほしがった土地のことをさしていますから 
そうなのね、その長い眠くなるような肩書はそういう意味が込められていたのね、まったくきづかなかったわ 。
それにしてもスルタンだけでなくパーディシャーとかシャーとかハンとか思いつく称号を文面に全部つめこんだってかんじだね、称号おんぱれーどって感じだよ
あらそういえば、インパラトルはないわね
明菜ちゃん、いいとこに気づいたね、原文の外交文書にはつかわれていないよね。
45話にも出ていたけどインパラトルってドラマでイブラヒムが使ってただけみたいだね。
ほんとに、こうしてたまには当時の本物の文書とかの訳を見てみるのも楽しいものね。もっとトルコ語を学んで、訳ではなくていつか本物の外交文書を読んでみたいわ

明菜ちゃんとてつもないことを思いついたようですが、オスマン語も学びたいってことなのでしょうか?末恐ろしい!明菜チャンがいつかオスマン語でスレイマン時代の書物を読めたらほんとにすてきですね。
ではよい午後を☕

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