オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 47話、 E122後半

 47話
アマスヤではムスタファの息子メフメトは教育ママ(?)の母に

「机に向かえそして学習せよ」

とばかり言われ退屈していた。
そこで父と狩りに出かけたい思い、母親に頼むが、母親は勿論首を縦に振らない。そこへムスタファがやってきて狩りに一緒に連れて行くという。
メフメトはともて喜ぶ。ところで私たちはこの情景を以前どこかで見た覚えがある。
ちょうどその年頃のムスタファも今のメフメトと同じように退屈し、イブラヒムに連れ出してほしいと話したことがあった。
メフメトはムスタファの子供のころにそっくりだ。
48話
イスタンブルではジハンギルはいかりをあらわにヒュッレムに会いに来る。
ジハンギルは母がムスタファを陥れていることにきづき、ムスタファ兄を陥れないよう訴えるが、勿論受け入れられず、ジハンギルとヒュッレムは決別した。

ミフリマーフは弟ジハンギルに言われたことで動揺するが、ヒュッレムは将来ムスタファから害をこうむることを予測し計画を変えることはなかった。

その計画とはミフリーマフが盗み出したムスタファの花押の写しを使って、リュステムがタフマースブに手紙を書き、その返事の手紙がムスタファに届けられるところを狙って奪い取るというものだった。

タフマースブはサファヴィー朝のトップで、そのトップからのムスタファへの手紙は、スレイマンにとってムスタファが敵と内通したことを意味した。

イスタンブルでムスタファ支持者のピーリー・レイスをはじめとする一行がカラ・アフメトの通報で左遷された。

そのカラ・アフメトからスレイマンの妹ファトマに布と何も書かれていないノートと手紙が送られてきた。
最初ファトマは彼を無粋で気に入らないと思ったが、手紙を読むとファトマの顔には笑みがこぼれた。
なかなか女心をくすぐる実直で誠実な文をカラ・アフメトは書いたのだった。そのご2人は結婚を前提に付き合いだす。

スレイマンはヒュッレムはアリの巣のある木を見ながら近況について話す。

「木はどうなるのか」

とヒュッレムが尋ねる。ヒュッレムは

「ムスタファが敵と組もうとしている」

とまたささやくが、スレイマンは

「決して敵と一緒にはならない。そういう噂を話す者たちの首が飛ぶぞ」

と言い、ムスタファを固く信じようとする。だがヒュッレムの悪魔のささやきは彼にも少しずつ浸透していくようだ。

ムスタファに仕えるアトマジャはピーリー・レイスの船に誰もいないことを知る。カラ・アフメト・パシャがスパイだったことは前に述べた。

アトマジャはジハンギルに状況を訪ねると、リュステムとヒュッレムが画策していることをジハンギルは伝える。
だがタフマースブからの手紙のことは知らないようだった。ともかくムスタファの立場は非常に悪いと感じる2人だった。

ヒュッレムが待っていた手紙がようやく手元に届く。
タフマースブのムスタファ宛の手紙だった。
ムスタファは何も知らずメフメットと狩りに行っている。するとフズルの娘ミフリュニーサの子・メフメトがいなくなる。メフメトを探すムスタファたち。

懸命に探すアマスヤの人々。

ついにメフメトは見つかった!

だがメフメトは沼にはまって出られなかった。ムスタファは沼地に入りメフメトを懸命に助けようとするが、沼では動けば動くほど体が沈んでいく。ちょうどその時太陽が隠れ始めた。

イスタンブル
ヒュッレムはコーヒーを一緒に飲もうとスレイマンをお茶に誘う。
ヒュッレムは心配するふりをしながら、計略をすすめていた。
そこへソコッルが例の手紙をもってやってくる。

リュステムの部下が待ち伏せし、サファヴィー朝の兵士から奪ったのだ。それをリュステムの弟へ持っていく。それから弟がヒュッレムへ届け、ヒュッレムにソコルルに渡したのだった。
こうしてついに手紙はスレイマンに届けられた。

花押を確かめるスレイマン。タフマースブのに間違いなかった。
スレイマンを見つめるヒュッレム。

ムスタファがタフマースブと手を結ぶことがかかれた手紙だった。
ムスタファと共にスレイマンを玉座から降ろそうと書いてある。それを読みおえるとスレイマンは怒りと絶望の中で苦しみながら 立ち上がり、

「外に出ろ」

とスレイマンはヒュッレムたちに言う。そして物を投げつけるスレイマン・・・

どうやってムスタファの無実を信じろと言うのだろう。スレイマンは目前にある手紙を信じないわけにはいかない。
スレイマンが手紙を信じてしまうのは仕方がないが、それにしても人とも思えないようなヒュッレムのしぐさ・・・

スレイマンが苦しむことを何とも思っていない。自分と自分の子どもたちのためにはスレイマンもムスタファもどうでもいいのだろうか? 

もちろんどうなってもいいのだ!

あまりに無慈悲なヒュッレム・・・だが現実は彼女に女神は微笑むのだ。

スレイマンは昔のことを思い出す。父のことを思い出す。
父セリムが祖父バヤジトにしたことを・・・

スレイマンは街をさまよい歩く。そして井戸のふちに辿り着く。
ると空が急に暗くなり、太陽が昼間だというのに隠れ真っ暗になった。

同じころムスタファは息子メフメトを助けるために沼地でその同じ欠けていく太陽を見ていた。
宮殿に戻るとスレイマンはイスラム長老に相談の手紙を書く。

ここに2人の父がいる一人は森で息子メフメトを助けようとする父ムスタファ。一人は敵と手を結び裏切った息子を井戸に落とそうとするスレイマン・・・
非常に対照的だ。

ジハンギルにも手紙のことが耳に入る。そしてミフリマーフを訪ね

「罠をしかけたのだね」

とといつめると、

「わたしには関係ないわ」

としらをきるミフリマーフ。

「これは良くない、罪だ」

とジハンギルは兄をおとしめることは罪だとミフリマーフに説く。
そしてスレイマンを訪ね、

「これは罠です。毒塗りのカフタンの時と同じく二人の間を割くための罠です。ムスタファ兄は無実です」

と説得するジハンギルだったが、スレイマンはジハンギルに耳を貸すことはなかった。
スレイマンは其の後だれとも一切話をしなくなった。

その様子をテラスから見ているヒュッレムは、そばにいたスンビュルに心配して語り掛ける。
(ちょっと待ってください、ヒュッレムさん。原因はあなたが作ったのでしょう。ヒュッレムさんあなたがスレイマンを悲しませているのでしょう!
なぜそれに気が付かないのですか!
とみている私達には簡単にわかることなのだが、ヒュッレムは残念ながら気づかなかった)

そしてシェイフルイスラム(イスラム長老)からの手紙が届く。さてそれには何と書いてあるのだろうか。

長老の声で手紙はじまる。これは以前長老役のトゥンジェル クルティズさんが生前語った言葉をそのまま引用したのだった。

そしてスレイマンの声で手紙の続きが読まれる。

長老はある商人の話をたとえ話をする。ある商人が旅に出るので息子に財産と家族を任せたのだが、父がいなくなるとすぐ息子は財産を好きに使い、家族も亡き者にした。
そして最後には父もなきものとしようとかんがえたという話だった。
その息子は死に値するという内容だった。

そうなのだ、スレイマンはムスタファの命を取らなければならない。それが長老の答えだったから。こうしてムスタファは死へ一歩近づくことになる。

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