韓国ドラマ「ブラック 恋する死神」を見て、「愛は惜しみなく与う」的ストーリーがが韓国の方は好きなのかな?

最近見た3本の韓国ドラマ 一本目

「ブラック 恋する死神」題名がブラックと言うのですが、マルコチョール役のオズチヴィットさんのことではありません。トルコ俳優ブラック・オズチヴィットさんにも負けないくらいかっこいいソン・スンホンさんが主演のドラマです。ソン・スンホンさんと言えば日本で大ヒットした「冬のソナタ」の秋冬春夏シリーズの秋・夏版の2つで主人だった方です。はなしがそれましたが、ソンスンホンさんの御相手役はアラさん扮するハラムという少女です。アラさんは日本モンゴル合作の映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』にクラン役で出ていました。ハランは超能力があるみたいで、死ぬ人が見えるんですが、ソンスンホンさん扮するムガンさんは実は死神です。
さて
どこの世界にもおきてと言うものがあって、死神たちはもし人間界で人間の命を奪ったら消滅するという罰が与えられるそうです。

ムガンさんの体を借りたこの死神は、ハラムの幸せのために、このおきてを破り、彼女を守ろうとして、人間にかかわってしまいます。
 自らを犠牲にするという結果になっても、死神は後悔はしていなかったのですが、自分が存在していたという記憶をハラムが持つことはハラムの幸せにならないと思い、さらに上の罰を望みます。それは体(死神に体があるかわかりせんが、実体としての死神)の消滅だけではなく、世界から記憶もすべて消滅するというものです。つまりこの世界(あの世界?わあわかんなくなりますが、ともかく死神が存在していた世界)の記憶がすべて消えると言う罰です。
 死神は消滅し、その後、ハラムは死ぬまで平凡な幸せな時を過ごし、おばあちゃんになることができました。そして彼女が死んだその瞬間、ムガンが待っていました。

消滅したのになぜいるの?と言う素朴な疑問がわきましたが、細かいことは気にしないことにしましょう。

肉体から魂が抜けたハレムは死神が見えるようになり、二人は幸せそうに違う世界へ旅立っていきました。
さてここからが本題です。
 韓国の方はいとしい女性を守るためなら、自己を犠牲にするだけでなく、その女性から自分の記憶さえ取り去ることもいとわないというストーリが大好きなのかなあ?と思いました。
 トルストイは「愛は惜しみなく与う」とのべ、誰か有名な日本の作家さんは「愛は惜しみなく奪うものだ」と言っています。彼はその作品の中で 
「愛の表現は惜しみなく与えるだろう。しかし、愛の本体は惜しみなく奪うものだ」と言います。彼にとって愛には表現と本体があるようですね。
 トルストイ的な考え方は、なじみやすいし、人々は一般にそう思っていると思いますが、この作家さんの言葉は非常に興味深いです。ほんとに摩訶不思議な愛っていうものはなんなんでしょう?皆さんは愛をどう思われますか?  

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