ヒュッレムは黒いヴェールの女性の幸せをほんとに考えてる?

リュステムがヒュッレムを呼び出す。
「何か大事なことがあると言ったそうね」(ムヒム ビル ハヴァディスオルドウーヌ ソイェレミシュスン)

「そうでなければ、あなたのおじゃまをすることはありません」
「遠征へ行く前にあなたに贈り物をお渡ししようと思いまして」
「おくりもの?」
「則を超えたのならお許しください。ですがあなたがよろこんでくださるとおもいましたのでおもわれましたので、」
「とてもきょうみがわいてきたわ、どんなおくりものかしら?」
「ご自身の目でご覧くださることを望みます」
すると顔を隠した女性が現れた。
「この女性は誰?」と言うと黒いお覆いを開ける現れたのはなんとにぎゃーるだった。
「どうしたの?彼女はしんだときいたけれど・・・」
「私たちが間に合わなければ彼女はしぬところでした」
まさに刀が振りおろされるとき、リュステムはまにあったのだ。

ヒュッレムはほんとうによろこんだ。

リュステムはどうも人がなにを望んでいるのかをよくこころえているらしい。
ヒュッレムはニギャールに近寄りはなしかける。
「ニギャール女官、あなたは生きているのね」とまだしんじあっれないようすだった。
だがニギャールはへんじをしなかった。
「地獄にいるようなつらい思いをした彼女は言葉をなんくしてしまったのだ。
彼女の心はくだくだに砕けた。
もし元に戻るとしたらそれはイブラヒムだが、二人の赤ん坊を失った今、イブラヒムはニギャールを以前のようには愛さないだろう。
ニギャールを笑わせるものは何もない。
なのにヒュッレムは
「ニギャール怖がらないで、幸せにあなたはなるわ
という。ニギャールは無言のままだった。かわいそうなニギャール・・・

だいたい誰がこんな状態に彼女をしてしまったのかといえば、その原因の多くはヒュッレムにあるのだ。
ヒュッレムがハティジェに手紙で彼女のことを教えさえしなかったら、
其れよりも何よりも、その前に、彼女がニコの元へ行こうとしていた時、邪魔しなかったなら、
ニギャールは今ニコの元で無事赤ちゃんをうんで、赤ちゃんを抱いていたに違いないのだから・・・
それほどのことをした後で、ヒュッレムに「あなたは幸せになるわ」と言われたらどんな気持ちだろう?

ニギャールが言葉を失った気持ちもよくわかる。

それヒュッレムはそれでも、リュステムにペルチェムアーに面倒を看るように伝えた。
またニギャールを政治に使おうとしているのだろう。
やめて~~~~って叫びたくなるのは私だけだろうか・・・

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