【ニギャールの子は死産、そしてニギャールは森へ・・・】 オスマン帝国外伝シーズン3 【5話と6話】ハイライト


ニギャールは難産っだ。やっとのことでイブラヒムの赤ちゃんを産んだのだが、
産後めざめるとそこにあかんぼうはいなかった。
お産婆さんから死産だと聞かされ、気が狂う。そして「ハティジェスルタン」と何度も叫ぶ
「私の子をわたして、ハティジェスルタン」とさらに叫び続ける。
するとはティエジェがはいってくる。
「が子はどこ、渡してちょうだい、私に」
「静かな声でつたえなかったの?」とお産婆にきく
「伝えました皇女様」と答えた。
「死産でしたと言いましたが信じないのです」
「いいえ、うそよ。あの子はしんでいないわ、あなたが奪ったのです。
どうかお願いです。やめてください」
「死んだのよ、わからないの」
「あなた方があの子を殺させたのですね。無慈悲にも赤ちゃんを殺したのです。
人殺したち!ひとごろしたち!」と泣き叫ぶ。
「薬をのませてねかせて」と言って出ていくハティジェに
すがりつき
「わが子を下さいどうかお願いです」とニギャールは懇願する。
「死んでいても生きていても構いません。わが子を返してください
一度でいいから靴付けして抱きたいのです。それだけです。他に何ものぞんでいません。
その後で死罪にしてください」と懇願するが、
「あなたの子はうめられたわ。天国へ飛んで行ったのよ」
「それでは私を殺してください、わが子にあえますから」

ハティジェになくなった子でもいいから一度だけ抱かせてくれと言う母親の願いを
彼女はむげに断る。
むごい・・・むごすぎる・・・・
でもこれがハティジェの復讐だったのかもしれない。
だとすればハティジェの復讐は完璧に成功したと言える。

難産を経験したばかりの母親に、難産の結晶でもある
赤ちゃんを抱かせないことほど残酷なことがあろうか!

ハティジェは血の気のない顔色だったが心はまさに夜叉だった。

その後・・・
こうしてニギャールは一度も我が子を抱くことなく森へ連れといかれた。

木の株がそこにある。その株にはニギャールの頭がのるのだ。
その時ニギャールが思い出したのはイブラヒムとの甘い思い出だった。

ニギャールは株に頭をのせる。

そして最後の瞬間を迎えた。
刀がニギャールの首めがけて振り下ろされた。
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