スレイマンは妃には強いが娘には弱い？オスマン帝国外伝③４話からのハイライト
宮殿に戻ったミフリマーフを兄弟たちが見舞う。
彼らの会話はとてもかわいらしい。
セリムもバヤズィットも
「馬から落ちたんだ」というとミフリマーフは
何やかんやと言い訳する。（負けず嫌いだなミフリマーフは）そこへスレイマンが入ってくる。
「かわいい娘よ、いたみがあるかい？」と優しく聞く
と。
ミフリマーフはなき始める。
あれ今まで元気に話していたのにどうしたんだろう？
ヒュッレムは部屋に留まることはできない
スレイマンは直ちに部屋からでるようにといったとスンビュルに伝えると。
すぐにとりまとめましょうと慌ててスンビュルが言う。だがヒュッレム
「だめよ」と答えた。
そこへギュルシャーがやってくる。
そして
「ハティジェがハレムに留まること」
を伝えた。
ヒュッレムにとっては悪い知らせばかりだ。ところでミフリマーフはあれからどうしただろうか？
ハティジェも心配して
「なぜないているの？ネデンアールヨルスン？」
ときく
「なんでもありません」（ヒチ）
「部屋を取られてしまうことに泣いています」（ダイレイ エリンデンアラジャクラルヤ オナ アールヨル）
と口をはさんだ。
するとスレイマンは
「ミフリマーフ」
とやさしく呼びかける。
「この部屋がとても好きなの。どうかお願いです、ここにすませてください。お父様」
とミフリマーフはすかさずお願いする。
スレイマンの気持ちがぐらつくの感じたのか、すぐそのあとで「お許しください、余計なことを申しました」
と言って抱き着くミフリマーフ。
なんともミフリマーフはどうやってほしいものを手に入れるかをよく知っているようだ。ところでお願いを上手に通すには、どんなふうにすればいいのでしょう？
「明確な目的を持ち、相手の頭の中を想像しイエス・セットを実行しながら、願いを聞くことで相手になにかしらのメリットがあることを気づかせること。」
イエス・セットとは相手がイエスと言うような質問を投げかけ続けることです。
これによって相手が自分にももしかしたらメリットがあるかもって思えてきます。
今回ミフリマーフは部屋を手にれるという明確な目的をもち、スレイマン父の頭の中の動きをよく察知していました。自分を心配している、自分を元気づけたいと思っている。そして何よりも自分を目に入れてもいたくないほど愛している等々・・・
イエスセットはミフリマーフのばあい。いらないかも知れません。
何故ならス父レイマンのメリットはミフリマーフが泣かないこと、元気でいること等なのですからね。最初からこの勝負はついていましたね。
スレイマンは妃には強いが娘には弱いってことでしょうか？
ぜひお試しくださいませ。
部屋を手に入れたミフリマーフとヒュッレム
しばらくしてヒュッレムが入ってくる。
そして
「ミフリマーフ」
と満足そうに声をかける。
「皇帝は母后の部屋に私が留まることぉ許しなさったそうよ」
母子の久しぶりの笑顔だった。
そしてヒュッレムは「何でも望みをかなえてあげるわ」とうれしさを褒美で表現した。
ミフリマーフがマルコチョールのことをほのめかすと、
「あなたが誰を好きになろうとも、誰かに胸がときめいたなら、その者とあなたは結婚するのよ」
「約束ね？」
「約束するわ」といって口づけするヒュッレム。
だがこの約束は悲しいかな、守られなかった。
