オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 34話

一方、華麗で美しく魅力的なファトマは手紙を受け取り、出かける。手紙の主はアルカスだった。彼女は彼に会いに行ったのだ。

「愛は全世界を燃やしつくした」と言いながら愛の詩を語るアルカス王子。
アルカスをファトマはミフリマーフに近づけようと画策したが、ことは思うように運ばなかった。アルカスはミフリマーフではなくファトマに恋してしまったのだ。確かにファトマは素敵な女性だ。彼女が現れるとまわりのすべてに息吹が宿る。（姉を自殺に追いやったヒュッレムへの復讐心を除けば）誰でもが彼女を慕うことだろう。

「ミフリマーフは幸せな目をしていない」と嘆くスレイマンにヒュッレムは愛を語り、スレイマンを励ます。あれ？スレイマンはヒュッレムといつの間に仲直りしたのだろう？

部屋にもどったファトマは嬉しそうだ。「胸が高鳴った」と付き人のメレキに話す。
「気を付けてください」と頼む心配そうなメレキ。

大建築家のミーマル・パシャがなぜ顔を見せないのかとスレイマンはソコルルに尋ねる。なぜならスレイマンはジャーミを中心とした集合施設を造りたいと考えていたので、ミーマル・シナンに会いたかったのだ。

 

マニサではセリムが森にすむ夫婦の命を奪い、家に火をつけた。

バヤジトはフーリジハンと仲がいい。そこへヤヴズがアマスヤから手紙をもって来た。手紙を見るとバヤジトは目付け役のララに激怒する。ムスタファとミフリュニーサの秘密結婚のことがスレイマンにばれたこと、そしてバヤジトが話したとムスタファが思っていると言う内容だった。バヤジトはムスタファ兄を好いていたのでそして彼の性格からしてムスタファとの約束を破ることないと私たちにはわかるが、ムスタファやマヒデブランはそれに気づかない。何故ならフーリジハンは故ハティジェと故イブラヒムの忘れ形見であり、ムスタファはそのイブラヒムを特別敬愛していたわけだったから、彼にとってフーリジハンは実の妹のようにも思える大切な存在だった。

マヒデブランも同様で、フーリジハンはムスタファの味方だと確信していた。だがそのフーリジハンは愛するバヤジトのそばにいたいがためにララと取引をした。その取引材料がムスタファとミフリュニーサの秘密結婚だった。フーリジハンにまさか裏切られるとは思わないムスタファとマヒデブランはバヤジトを疑ったのだ。
秘密はフーリジハンによって漏らされたということを知ったバヤジトは
「おまえか？　ムスタファ・アービを裏切ったのはおまえなのか？」と激怒し皿をわる。ムスタファアービのおかげだというのに、ムスタファアービがあなたを（アマスヤの）サライに連れてきてくれた。そこで私たちは再会することができた。そのお返しがこれなのか？　2度と顔もみたくない」と悲しみと怒りが入り混じった様子でバヤジトは
フーリジハンを残して出ていく。

ミフリマーフは心に内をスレイマンに
「今まで自分が何をするのか、自分が誰なのか、誰を愛するのかを他の人が決定してきたわ。わかっています。すべて私にとって良いことだと自分で決定を下していたら私は傷つき悪い状態になっていたでしょう。ですが（そのときは）間違いも痛みも自分のものとなっていたでしょう。」ミフリマーフの痛みを知ったスレイマンは離婚を受け入れたようだ。
リュステムはスレイマンの元へやってくる。
「わたしも望まなかった。離婚後も大宰相を続けるように」とリュステムに慰めるようにスレイマンは言う。
「あなたの忠誠なしもべであるためにできることは何でもやりました。ですが、私の最も欲している者はミフリマーフスルタンです。愛のためです。ミフリマーフへの愛のために結婚したのです。地位や名声のためではありません。スルタンがいなければ何の意味もない。私の力の元は彼女です。」と大宰相の印である花押を返すと
「遠征が終わるまで待つように」と言うスレイマン。あんな切ないリュステムの顔は初めてだ。リュステムはリュステムなりにミフリマーフを心から愛していたのだ。彼は陰謀の数々をめぐらしながらも、彼は愛に生きる人であったのだ・・・

ミフリマーフの問題だけでなくほかにも家族問題・外交問題などの様々な悩みを抱えるスレイマン。様子が変だ。 すると突然人生について語るイブラヒムの声がスレイマンの部屋に響いた。スレイマンは部屋の中で倒れ気を失った。それを アフィフェが見つける。彼は気が付くと誰にも伝えるなと命じる。（117.1:11-1:57)