宮廷学校と小姓頭 エンデルン(内廷) ~ 語句メモ(オスマン帝国)~

トプカプ宮殿はスレイマン時代より3つの部分から成り立った。
公的空間 外廷 ビルン 国政の場、御前会議が開かれる場
私的生活空間 内廷 エンデルン 後宮と外廷に挟まれた場所 宮廷内の男性日常の生活場所 スルタンと白人宦官と小姓(注:デヴシルメだけでなく、購入されたもの、戦争捕虜、スルタンへの贈り物、没収財産に含まれていた者、王侯の人質もあり)16世紀までは文武両道の優れた人々を輩出したが17世紀以降遠征が少なくなったため官僚教育に力をいれるようになる。
たち
私的生活空間 後宮 ハレム 女性たちと黒人宦官たちの居場所
(鈴木薫氏の本から)

小姓   içoğlan has oda
小姓頭 has odabaşı

エンデルニ ヒュマユンENDERUNİ HÜMAYUN
これは宮殿のなかの最高級の教育機関。宮廷学校
メフメット2世が作った。2つの部門に分けられていた。
一つは皇帝と宮殿に奉仕するための将校たち(皇帝直属の将校)たちの養成し、
もう一つエには宮殿の芸術文化の担い手を育成する場所だった。ここはトルコ音楽の宝庫だでもあった。

中級の兵士の教育を修了したデヴシルメ出身の生徒たちの中から、最も優秀な者たち、道徳心の強い者たち、健常なものたちが選ばれエンデルンに入ることが許される。

エンデルンでは教育カリキュラムをオダと呼び、分ける。6つのオダに分けられていた。

小部屋  キュチュクオダ

大部屋 ビュユクオダ

遠征室 セフェルリオダス

食料貯蔵室 キレルオダス

宝物室 ハズィネオアス

スルタンの私室 ハスオダhttps://www.turkcebilgi.com/hasoda 

エンデルンでは理論的なことだけでなく実践的な教育も重視され、18世紀ごもまでは人材教育に貢献した。

このオダで育成されている兵士たちのトップがハスオダバシュ(スルタン私室長)である。エンデレンではでは中央集権的な国家のための人材を育てるため、彼らは皇帝には絶対服従する兵側近だった。1833年にエンデレンを廃止した。【1831’de Enderun Nazırlığı, 1832’de Mabeyn Müşirliği kuruldu ve 1833 yılında odalar tamamıyla kaldırıldı..)その後は、様々な神聖で貴重な宝物が置かれる場所となった。
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『トルコ歴史の子葉』 ユルマズ・オズトゥナ作から
宮廷学校の最高学年はハスオダその人数はファーティフふの時代にな32人
ヤヴズスルタンセリムの時代には39+1(スルタン自身)
それからは39人が通常。トップがハスオダバシュ 二番手がシラフダル太刀持ち 続いてチュハダル外套持ち、リキャーブダルあぶみ持ちだった。
この4人には「アルズ・アーラル」と言う名前が付けられていて、誰からのチェックも受けずに皇帝と自由に会うことが可能な人々だった。

次第にスイラフダルの力が増していきが18世紀にはトップにり、ハスオダの長となった。
ハスオダのメンバーは皇帝に紹介された。他のオダにはそのような習慣はなかった。つまり皇帝と近しい関係を築けるポジションだった。皇帝の身の回りの世話から、皇帝の警護だけでなく「高貴な預かり物 ムカッデス エマーネット」と言われる神聖な宝物を保持する役目も担っていた。

1772年の給料は、ハスオダバシュが113000リラ、スィラフダル90000リラ、チュハダル52500リラ(為替は1984年の1リラで計算されている)
ハスオダからはヒュンカール ムエッズィン、スルカーティビ、サルクチュバシュ、バシュチュハダル、カフヴェジバシュ、ベルベルバシュ、トュフェッキ・バシュ、トゥルナクチュバシュなどの皇帝の身の回りの世話をする人や、秘密文書を記述するものコーヒーを作る人々がいた。(あれ?コーヒーは禁止されたとドラマで言ってたけど???)ベルベルバシュは皇帝の髪やひげを整えるだけでなく皇帝の息子たちのはじめての散髪ベルベルバッシュが行った。
小姓頭ハスオダバシュは オダの役目では最も古く最高位に位置する。皇帝に儀式のための服を着せたり脱がせたりし、皇帝が行くところはどこでも必ず同行する。護衛をする。皇帝の4つの花押の1つを携帯できる。
小姓はイチオウラン。小姓たちのなかで皇帝の世話をする役目をする小姓たちがハスオダの小姓たちであるハスオダの小姓たちの長がハスオダバシュ
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