
待ってたわよ陽さん

訂正申告書はぶじかきおわったの?

ええ、訂正の場合は修正に比べて申告が簡単ですから

そうなんだ

ところでさっき話していた
(ブログだと1日前)小姓のことなんだけれど

そうでしたね

小姓と言えば石田三成だろ

確かに日本にも小姓から出世した方々もいますね。

おすまんじだいもそうだったの?

はい、その通りです。 オスマン帝国時代のおもしろいところは
ここなんですよ

え!

ここって?

奴隷と言う身分からでも帝国のトップ2になれるチャンスがあったところです!

へえそうだったの・・・

例えばスレイマン大帝の義理の弟になるイブラヒムパシャや女婿になるリュステム(ルステム)パシャさんたちがそうですね

ああ大宰相!

そうです、大宰相はトップ2ですので、スレイマンの次に高い地位にあるのですよ、イブラヒムやルステムは 。

そうだね

それと小姓とどんな関係があるのかしら?

小姓はイチオウランとオスマン語ではいうんだろ?イチは中でオウラン少年ということかな?

中の少年です

ところでなんの中なのかしら?

それはひとまず置いておきましょう 。まず小姓たちの中で
エリートの小姓たちがトプカプ宮殿に連れてこられ、そこでさらに上級教育を受けるんですよ。

へえ

その教育機関の中でも最上級のクラスが
ハスオダなんです。

ああ、ハスオダ?
私室かい?

はいそうです。その皇帝の私室の面倒を見る係のトップが
スルタンの私室長(ハスオダバシュ)ていうわけです。

??? 私室長って小姓頭のことかしら?

マルコチュオウル(マルコチョール)が27話で任命されたあれでしょ?

はい、そうだと思います。

あはは、小姓頭だったらイチ・オウラン・バシュとでも言うのがふさわしいんじゃないかい?

そうですね、バシュは
頭とか
長とかいう意味ですから、小姓頭だとそうなりますかね

小姓頭って他にどんな仕事するのかしら?

小姓頭と言うかスルタンの私室長ならばミュフル花押を持ってるんだな。

花押?ああ国璽のことですね。その通りです。これはすごいことですよ!

???

そうだったんだ、私はてっきり大宰相しか持てないのかと思ってたよ

国璽を持つことのできた方は4人ほどいましてね、そのうちの一人が小姓長(スルタンの私室長)のハスオダバシュです。

わあ、それってマルコチョールはすごくしょうしんしたってことなのね!

そうだな、皇帝の代わりにサインができるってことだからな

マルコチョールが国璽を持つってことはやはり権力は2分されるってことだよね、

だれとですか?

宰相兼元小姓頭のイブラヒム・パシャと!

そうだな、今までは両方をイブラヒムがかねていたんだとすると、そういうことだよな。イブラヒムは何かへまをやらかしたのかい?

そういうわけではないとおもうわ、マルコチョールが優れているから抜擢されただけだとと思うわ

どちらにしても、これからはイブラヒムの天下と言うわけにはいきませんね
まとめますと、小姓頭(ハスオダバシュ)は オダ(室)としてもっとも古く、オダの最高位にあるオダハスオダの長で、皇帝に儀式のための服を着せたり脱がせたりし、皇帝が行くところはどこでも必ず同行する。護衛をする。皇帝の4つの花押の1つを携帯できる
ということです。

でもよかったんじゃない、ほらいつもシンさん言ってるでしょ、分散が大事だって

そうじゃな、分散は何事にもかかせんことじゃよな、分散によって均衡をたもてるってことじゃから。ところでみんなおなかすかないかい?今日はチョコレートケーキつくったんじゃよ、 お茶にしよう、陽さんはアールグレイの紅茶こうぶつじゃったな。ケーキでも召し上がっておくれよ、

はい、ありがとうございます、あんねあんね
みんなはおいしいけれどあまくないチョコレートケーキを食べましたとさ。
カカオは体にいいので皆さんもどうぞカカオ入りの食べ物をぜひ召し上がってくださいね