新・オスマン帝国外伝~影の女帝 キョセム~ シーズン1の7話前半 

ちょうど袋の破れかけたところから彼女は逃げ出すことができたが、水面まではなりの距離があった。

水もたくさん飲んでいる様子なのでとても彼女は助かりそうもなかった。ちょうどその時水面の上の空から彼女の父親が手を伸ばし「あきらめないで」と懸命に励ますのが彼女には見えた。彼女は父親の手をつかもうと一生懸命はいあがる。

そしてその手をしっかりと握った。彼女は救われた。手を差し伸べたのは誰だろう?もちろん彼女の父親ではない。口のきけない女宦官のギョルゲだった。なんだかいつも彼女がアナスタスィアを助けるみたいだが、今回も彼女によってアナスタスィアは命拾いした。

アフメト皇帝はアナスタスィアが大変なことになっているとも知らず、自分の直面する難題に取り組んでいた。
給与を払われないイェニチェリが宮殿に押し寄せてきたのだ。彼らは給与が遅延していることに怒り反乱を起そうとしていたのだ。宮殿の門はどんどんと叩かれついに門の杭は折れた。イエニチェリたちは宮殿の中庭に入り、皇帝を出せと大声で要求する。

アフメト皇帝はこの窮地を乗り越えるために何もすることができなかったが、祖母の母后がお金をはらってげるという。その代わりエスキサライに行かせないでくれと取引を持ちかける。彼は断った。

そのため皇帝は給与を払うか皇帝の座か退くかという事態になった。もちろんエジプト医からの金はまだ届いていないしお金を持っている母后の提案もけった皇帝は逃げ道がなかった。稲にチェリたちも何度か説得する人の話を押し切りさらに奥へ突っ込もうとした。

それを止めるために皇帝の家来たちが争い、流血沙汰になるところへ一人の白い衣装を真l取った男が現れた。手には杖を持っている。

彼はイエニチェリの真ん中を通り、先頭のとlころまでゆっくりと歩く。そして、振り向きイエニチェリたちを説得すると、みんなは戻っていった。皇帝は危機一髪で救われた。

アナスタスィアはどうなったのだろうか?彼女はギョルゲに宮殿まで担がれてきた。そしてベッドに寝かされ手当てを受けるが、まだ意識が戻らない。

彼女のそばに誰もいなくなるとあの宦官が入ってきて、枕を彼女の顔に押し付けようとした瞬間皇帝が入ってくる。またもやアナスタスィアは助かった。

宦官は少し慌てていた様子だったが、皇帝はそれに全く気付かなかった。皇帝はその宦官を心から信頼していたのだった。

アナスタスィアは気が付くのだろうか。そして皇帝は父親が毒殺されたことをアナスタスィアから聞くことができるのだろうか。
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