新・オスマン帝国外伝~影の女帝 キョセム~ シーズン1の1話後半 アフメト皇帝 弟ムスタファを許す!

皇帝の即位

サフィエ母后にあいさつをして衣服を整えスルタンアフメトは皇位継承の式に向かう。

そして扉が開かれ、

「控えよスルタンアフメトハンハズレトレリ」

と高らかに新スルタンの登場を伝える声が響く。

扉の向こうには大宰相、宰相、イスラム長老、イェニチェリの兵士たちそしてギライの息子たち等々が新皇帝を待ち構えていた。

みんなが礼をしたまま、アフメト新皇帝の御言葉を待っている。

ところがアフメットは扉のところで立ちすくんでしまう。

一瞬の沈黙の後彼は

「閉めよ」と命じる。

こんなことがあるのだろうかと閉じられた扉に驚く家来たち。

付き人の一人が「大丈夫ですか」と尋ねると

「水、水」と水を求めるアフメト。

彼は緊張しすぎて息もできない様子だ。

「なぜしまったのかしら、なぜアフメトは外へ出てこないのかと遠くから見つめる母親が心配のあまり声を出す。

水を飲み干すと付き人が彼に向かって言う

「あなたはこの世界で神の影である。

もうすでに7州の統治者であり、4大陸の王であるスルタンアフメトなのですよ。

あなたは昼で私たちは夜です。

あなたは水で私たちは乾いた土です。

あなたはライオンであり私たちは羊です。

今はあなたの太陽が昇るまさにその時です。

河の流れのようにライオンのように吠えるべき時です」

と励ますと、アフメトの顔はしゃんとした。

付き人に分かったというように頷く。

そして再びドアが開けられ、みんなはあんしんする。

たよりなく歩きみんなの前に立つアフメトそして玉座に座る。

するとみんなあいさつが始まる。
信頼あるムトゥフィ・ムスタファが祝福のドゥアーをする。

カシム・パシャ、クリミア国の王子たちのシャーヒン・ギライとトメフメト・ギライ兄弟、宰相メフメトパシャ・・・

というようにあいさつが続く。

ギライの息子たちがパシャに尋ねる。

「皇帝は弟の命を奪うための命令を望みましたか?」宰相は

「イスラム長老に尋ねなければなりません」
シャーヒンは

「規則は明らかだ。もちろんそれを望むだろう。ムスタファ皇子の命を奪うことを望むだろう」

宰相:「そのとおりですね。うたがいの余地はありません。さもなければ皇位は1か月以内に灰と化すでしょうから」

どうやらみんなの注目は弟ムスタファのことみたいだ。

アフメトは正義の塔を見上げる。

そこには弟ムスタファがいたのだ。

アフメトは悩んでいる様子だ。

そういいながらも人々のあいさつは続いている。

だが突然アフメトは立ち上がる。そして

「イスラム長老よ、パシャたちよ、私に仕える者たちよ、私はスルタンアフメトハーンである。
皇位についたこの祝福された日に、決して血は見ないであろう。

弟を殺すことを承認しない。

そのために弟ムスタファ皇子が生きることを許す。」

という。
わあ、この波紋は大きかった。

弟ムスタファは助かった。

母はハリメは安堵し、アフメトの母ハンダンと母后サフィエは顔をゆがめた。

官僚たちは驚き、イェニチェリたちはよろこび歓声をあげる。

アフメトは座り、ギライの息子は言う

「皇位を自分自身でぶち壊しているのがみえるかい?

われわれようなジンギスハーンの子孫がここにいるというのに」
(ギライたちはあのマルコチョールが愛したアイビゲの国の子孫だ。)

「静かに」とメフメトギライはちゅういする。

どうもこのシャーヒン・ギライは率直にものをいうキャラらしい。
(実はこの人見たことあるんです。あのチュクールという人気ドラマ出ていたヤマチュのお兄さん役をしてました。)

メフメトギライが続ける。

「首を取られたいのか?」

シャーヒンは

「誰の首が切られるか誰の首が切られないかは神のみぞ知るだ」
塔の上では

「公表することをこのようにあなたは教えたのですか」

と母后はアフメトの母を責める。

「お許しください、母后様。彼は興奮したのでしょう、まだ若いですから。もちろん彼の決定は覆され、正しいことを行うでしょう」

そしてムスタファの母・ハリメには

「孫たちを連れてすぐ部屋へ戻りなさい」

と母后はいい、続けて

「重要なことはアフメトが決定したことではない。弟の命を奪うことは私たちも望んでいないわ」

アフメト母:「規則に従っていないのは明らかです」

母后:「規則をお前から学ぶわけではない、Osman帝国の行く末のことについてなのよ。
皇帝はまだ小さいわ。

まず彼はスンネットを行うのよ。

そのあとで最も良い女奴隷と結婚するのよ。

そして皇子がうまれたその日に、彼の弟は命をとられるわ。

わかりましたか?」

母后はアフメトの弟を助けるなんておかしいと思ったがやはり彼女には違った思惑があったのだ。

街では新しいスルタンのことをみなが噂していた。

まだ一度もサンジャクに赴任していないとか、経験不足だとか・・・

そこへ良い知らせが届く。

新皇帝アフメトは彼の弟の命を助けたという知らせだった。

人々はそのことを喜び、興奮しアフメトをたたえ始める。


アナスタシア


ところでこのドラマの主人公アナスタシアはどこにいるのだろう?

彼女はイスタンブルへ来る途中だった。護衛兵が食堂で、食事をとるようにスープを進めると、それをのまないばかりか、さらをひっくりかえした。

「いつこのたびはおわるのか?イスタンブルは遠いのか」

と横柄に聞くと、怒った護衛役は

「黙らないとお前の舌を切るぞ」と顎をつかみ脅かす。

次の瞬間彼女は逃げ出そうとする。

そして大声で「私は誘拐されたの、助けて」

と叫びだすが誰もたすけようとしないと、

「彼らはサライの人よ。そのことを黙ってろと言ったわ。彼らはサライから来たのよ。」

と付け加える。するとそこにいた男たちが立ち上がり剣を抜く。そして乱闘が始まる。

走って逃げるアナスタシア!

そして森の中へ隠れるが、その先にはオスマン軍がたまたま行進していた。

森の中から声が聞こえるとその兵士の一人が駆け付け彼女を助ける。

おびえる彼女の手を取り逃げようとすると、後ろから襲われる。

そこへ女兵士が弓で倒す。

後からまた敵たちは追いかけてきたが、オスマン軍を見ると立ち止まった。

護衛は隊長に自分は母后の使いで来た者であり、船でイスタンブルに戻る予定が嵐のために陸路を取ったと話す。

アナスタシアは助けてくれた兵士と話している。

「あなたはトルコの方なの」

「いいえ、私はオーストリア人です。自分の意志で参加しました。」

その途中で護衛兵が急によってきて彼女の髪をつかみ

「お前のせいでなかまの兵士が死んだ。われらも死ぬところだった」

と言って平手打ちをしようとすると、女兵士が止めに入る。

女兵士が彼をにらむと、彼は

「準備せよエディルネまで一緒に行くことになった」

と厳しい顔で言う。

それから護衛兵は助けてくれた兵士に名前を聞く。

彼の名はアンドレだった。彼は勇敢なイエニチェリになるだろうと彼を誉める。(このアンドレもしかしたら活躍するのかも)

イスタンブルではアフメトの服の採寸されている。母ハンダンは「急に決定を下す前に私と話すべきでした」と言う

「彼は私の弟だお母さん、みんなが喜んでいるのに何を心配しているのだ?」と言う。

アフメトは皇帝になった自分に決定権があるのだと思うが、母や忠告する。

「もし強力になりたければ必要なことが3つあります。

ひとつはムスタファ皇子の死をめいじること、

2つ目はサフィエ母后ををエスキサライへおい出すこと、

最後の3つはあなたの後継者をえるためにすぐの父親になることです。」

まあなんとまあ、現実には立場の弱いアフメトを守るためにはこういう作戦しかなかったのだろうか?

アフメトはにらむが、実に母が心配するような怪しい動きがあった。

ムスタファの母ハリメの怪しげな行動

ハリメは秘密にムーサパシャと会見していた。

パシャは命が救われたことを喜び、「時間を稼げる」というが、ハリメは違う意見だった。

「私たちには2つの選択があるわ。私たちが死ぬかまた玉座につくかよ」

この様子では母判断の忠告はあながち外れていないのかもしれない。

ムスタファの母は戦闘体制に入っていた。

ムーサパシャ:「なにをおかんがえですか?」

ヘリメ:「反逆者ジェラールのところへおいきなさい。彼はカレンデルの息子よ、彼に新しい提案があるのよ。」

わあハリメは反乱者と手を組もうとしていた。

ギライからの贈り物

アフメトがバルコニーから外を見ると折の中のライオンが見えた。

子供のように走り出すアフメト。

ライオンを見に行ったのだ。

持ってきたのはギライ兄弟だった。

ライオンは彼らからの贈り物だった。

メフメトギライ:
「ライオンを従えることができれば公正者できなければ残虐者になるという言い伝えがあります。あなたが公正な統治者になりますように・・・」

アフメト皇帝:「どうやってライオンを手名付けるのか?できるのか?」

メフメトギライ:「もちろんできます」

シャーヒンギライ:「ライオンの目を見て、誰が主人かを彼に示すことができればですが…。ライをンはどうやって力を示すか存知ですか?」

アフメト皇子:「鬣と歯だ」

シャーヒン:「いいえ恐怖です。ライオンが敵に与える恐怖です。」

このギライ兄弟、なんだか予感がする。

アフメット皇帝は贈り物をもらって大丈夫なんだろうか?

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