オスマン帝国外伝シーズン4あらすじ 88話後半 89話 エピソード138前編 バヤジトのその後

バヤジトトと4人の息子たちはどうなるのだろうか?

前回セリムがイランまで来て、タフマースブと交渉をしていた。

もちろんスレイマンもタフマースブに返事を出したのだが、スレイマンはセリムの行動を知らなかった。

イスタンブルではミフリマーフの夫でスレイマンの娘婿にあたるリュステムの葬儀が始まり、スレイマンはお見舞いに来て、ミフリマーフに

「宮殿に戻るように」

と言う。

だがミフリマーフの最大の関心事はバヤジトの行く末だった。その時、彼女は

「バヤジトのことを許して」

と頼む。ヒュッレム母が子供たちを失いたくないという強い思い出生きてきたことをスレイマンに思い出させて、繰り返しバヤジトを許してくれと頼む。

さてスレイマンは許すのだろうか?

その前にセリムとタフマースブの交渉が心配だ。もしタフマースブがセリムにバヤズィトを引き渡すことになれば、バヤジトは確実に命を落とすだろう。

イランではバヤジトは何とか逃げ出そうと考える。そのためにはタフマースブを倒すしかないと考えた。

リュステムの作ったジャーミについてミフリマーフと故ヒュッレムの忠実なしもべ・スンビュルが話している。
妻ミフリマーフはリュステムの罪は大きいので、ジャーミを作ったり寄付をしたからと言って帳消しになるとは思っていないようだ。

セリムは確かに人の気持ちの動きをよくわかっているようだ。リュステムとつきあっていたユダヤ人商人のグラツィアとある取引をする。

セリムはこわがりで、確かに戦いにおいて臆病なところもあるかもしれないが、人を取り込む何か不思議な力がある。自分の弱い部分をよくしっており、その弱さを使って逆に人々を引き付けた。

御前会議では外交について話され、リュステムなき後、大宰相にアリ・パシャが選ばれた。ミフリマーフといっしょにキュタフヤへ行ったパシャだ。

その時はミフリマーフの言うことを聞きバヤジトの側だったが、大宰相になった今彼は果たしてバヤジトを助けようとするのだろうか?

一方スレイマンはソコルルにお礼を言う。
バヤジト対セリムの戦いで、セリムが勝ち救われたのは彼のおかだとスレイマンは思っていた。
だがソコルルは自分が大宰相になるかと期待していたので内心がっかりした。

タフマースブは思案中だ。スレイマンかセリムか?
部下の一人が

「セリムにもしバヤジトを渡したらスレイマンが戦いを仕掛けてくるのでは?」

というと

「スレイマンは年老いた」

と答えるイランのトップのタフマースブ。
(ということはバヤジトはセリムにひきわたされることになるのかな?)

イランにいるバヤジトにスレイマンの使者がやってきた。

「バヤジトと使者と一緒に直ちにイスタンブルに戻ってくるように」

とスレイマンからの伝える。手紙も一緒に持ってきた。それを読んだバヤズィト。

バヤジトは

「彼を最も信じたいのは私だが、今までのことからして信じるのは非常に難しい」

と考え、部下の兵士たちにタフマースブと戦う準備をさせる。

イスタンブルでは、ミフリマーフは宮殿にやってきた。スレイマンの足の調子が悪い。スレイマンは話をほとんどしないとミフリマーフは心配する。そして

「まるでムスタファ兄が死ぬ前と同じような感じがするわ」

とスンビュルにはなす。
ミリマーフはアリパシャを味方につけようとするが、彼は一人で戦うのは力不足だと言い彼女の元を去って行く。
彼女の悪い予感が当たってしまうのか?

イランではバヤジトがデフネと自分たちの将来について話す。二人はかれらに穏やかな春がやってくると信じているようだった。彼らの子供たちのことも語った。
89話
バヤジトの息子たちは大変正義感が強く育っていた。その1つを表すエピソードがある。
ある時イランでバヤズィトの息子の一人が外へ出ようとした。兄は弟が外へ出ようたとことを止めようと大声を出す。そこへ、バヤジトが入ってくる。バヤジトは弟にやさしくない兄をたしなめると、
弟は

「お兄ちゃんは悪くないです。私が出て行こうとしたのをとめたのです」

と正直に話す。
するとバヤズィトは微笑み、

「いつもここのようであれ、兄弟は助けあうのだ」

と言う。バヤジトの兄セリムはバヤジトの子供たちとは反対に、バヤジトを亡き者にしようとしていた。

だがセリムだけを責めるわけにはいかないだろう。

もしバヤジトが皇位についたとしたら、このバヤジトの息子たちも後継者争いをしないとはだれも言い切れないからだ。

地位を得るために人は普通の感覚ーやさしさや思いやりーを忘れてしまうのかもしれない。

タフマースブは結局どう決断したのだろう?

彼はバヤジトの兵士たちを全滅させた。
バヤズィトはタフマースブと戦う前に彼に敗れた。
兵のいない今これで完全にバヤジトは孤立してしまった。
もはや周りには誰も彼を助けるものはいなくなったのだった。

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